透明日記「今月、楽しかった」 2024/11/01〜2024/11/05
今月は楽しかった。
11/01 金
勉強したりして、飲みに行ったと思う。ぽろぽろ散歩したような記憶もある。
11/02 土
友達に誘われ、どこで何をやるのか分かっていないバイトに出かける。
9時50分集合で五分前ぐらいに友達の店の前に着く。誰もいないし、店の扉も開かない。日にちを間違ったかと不安になるが、茶を飲みながら一服する。タバコを吸っていると、道の角から見覚えのある人たちが、ぶらりぶらりと集まってくる。
今日なにをするんだろうなあとか話しながら過ごしていると、店から友達が出てきた。寝ていたらしい。一服する。だれもどこで何をやるのか知らなかった。出かける。
仕事の中心人物のような人の元へ行き、場所を教えてもらう。ついて行くと、地域の集会所にたどり着く。
作業場では、灯明師という肩書きを持つ人物に灯明の作り方を教えてもらった。大量の紙袋を、広げては潰す。単純な作業だった。二時間ぐらい、紙袋を潰す。その途中、白い紙袋に感謝のメッセージと絵を書く時間も与えられる。猫、なんか、ありがとう。と書いておいた。
昼に配給された弁当を食べる。知ってる居酒屋の弁当だった。美味い。酢の効いたレンコンが良かった。
紙袋を潰し終えると、次の作業が野外ということだったらしいので、雨が止むまで待機ということになり、友達の店で遊ぶことになる。外は猛烈に雨が降っていた。車に寿司詰めで、店まで送ってもらう。
ゲームをしたり、鳥と遊んだり、各々自由に過ごす。そのうちに、ぼくは寝ていた。起きてぼうっとしていると、雨が止まないのでその日の作業はなくなったと伝えられる。そのまま、変なゲームをしているうちに夜になり、帰る。
11/03 日
灯明師は全国を飛び回っているらしく、この日は弟子が来ていた。灯明師が残していった花の絵柄を頼りに、公園の芝生に砂を入れた紙袋を並べる。公園の奥の方はイベント会場になっていて、屋台やキッチンカーなども並んでいた。昼休憩を挟んで、紙袋を並べ続ける。まあまあ日が強かったので、暑い。でも、なんやかんや言いながら何かを作るのは気持ちよかった。
昼にコンビニにタバコを吸いに行くと、友達が何人かいた。そのうちの三人がバンドを組む予定だという。それで、ドラマーを探していた。
一人がドラム候補が見つかったと言い出す。他の二人には内緒にしていたが、ドラム候補はぼくで、先月からその友達にドラムを教えてもらっていた。他の二人は、コンビニの前で初めてそのことを知り、笑いと驚きが混じったような顔になる。目がキラキラしていた。
紙袋は夕方ごろに並べ終え、キャンドルを入れていく。それから少しぶらぶらして日没。火を灯す。日の光が残る頃合いに弾き語りを聴く。やすらぐ。透き通るような、切なさを含んだ歌声。夕暮れの静かな時間が、肌に染み入るような気がした。
暗くなってからもシタールと弾き語りがあり、いいライブだった。
ライブ後、片付けをする。火を消し、キャンドルを回収し、土の入った紙袋を集め、土をトラックに積んでいく。予定より早く片付く。
その後、公園を後にして、銭湯に行く。銭湯の下駄箱で46番の札だったが、46番を開けると靴がないので焦った。番頭にマスターキーを使って探してもらう。なぜか70番に入っていた。
夜気に涼みながら、歩いていると、身体の疲れが取れた。目がすっきりとして、冴える。少し喋って帰る。
11/04 月
筋肉痛。特にお尻の筋肉痛が強かった。家で絵を描いたり、勉強したりする。ぼうっと過ごしていた。
夜、大喜利のイベントに参加する。やたら頭を使うので、知恵熱が頭の周りを回る。
イベント後、公園でモルックというマイナースポーツをやる。棒を投げて、数字の書かれた棒を倒す。頭で軌道を描きながら投げると、八割ぐらい狙い通りに点を取れた。ただ、顔の高さを超える、ふんわりとした軌道は想像しづらく、うまく投げれない。
電車もないので、友達の家に泊まる。暗い部屋で、インコが何かを喋っていた。
11/05 火
朝起きて、店の看板立てをペンキで塗る。ペンキ作業が初めてだったので、ムラなく塗るのが難しい。木材の角がある部分で液が溜まる。速乾性のあるペンキだったので、液が玉になって固まる。ペンキ作業の肝は、角の塗り仕舞いにあるなと思った。
塗れたらいいという感じだったが、自分のペンキに納得はいかなかった。ただ、友達はええやんと言うので、ええことにする。たぶん、今度はもっとうまく塗れるような気がする。
ペンキ作業をして、スタジオに行く。ドラムを教えてもらう。頭がこんがらがる。
それから、飯を食って、友達と別れる。連日同じ場所で遊んでいたので、やんわりと住んでいるような感覚になった。
帰りに少し図書館に寄り、家に戻り、予定など考える。
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