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透明日記「満月は掠れて見えた」 2025/01/14
朝、551の豚まんを食い、口を臭くする。出かける。ドラムを叩きに行く。喫煙所に椅子が設置されていた。赤い穴ボコのすいがら入れ。近くのドアは半開きで、小さなベランダのようなスペースに通じている。ドアには、ここから外に出るなと注意書きがされていた。嘔吐、糞尿もダメと。そりゃアカンやろと思う。
曲の練習をした。リズムを意識して叩く。慣れないフレーズでつまずくので、その部分の練習が必要らしい。なんとなく、希望が見えてきた。視界が少し明るくなる。そう言えば昨日から、スタジオのにいちゃんが朝の明るい顔になっていた。
うどん食いたいなあと思ったけど、展示に当たって、作品の概要やプロフィールなどを書きたい気持ちが強くなり、カフェに行く。喫煙席が混んでいた。ざわざわとする。大体仕上げて帰る。
グレープフルーツ、バナナ、納豆。買う。スーパーでカゴを片手に商品を覗いている人間はかわいい。カートは少し、にくそい。肉添い。変換候補に出てくる。なんか、暑苦しい。汗の滴るマッチョが上裸で寄り添い合う。笑っている。そう、にくそい。カートはブイブイ言わしてる感じが出る。しゃあないけど。カゴを片手に商品を覗くと、自分一人の食い物を探している感じが強くて、おお、生活やな、って濃い生活感を受け取る。
家に帰って概要などを仕上げ、夜に送る。作品搬入は来週かと思うと、忙しくなる気がする。とりあえずできることはやりたいし、イベントの手伝いにも行きたい。明日行こうかな。明日考える。
あっ、満月。薄雲の向こうで満月が出ていた。雲が速くて、掠れて見えた。どこにも鳥はいなかった。