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誰とも喋らない美容室でも虚空があれば喋る話

本日髪を切った。
「かみをきる」で変換して「神を斬る」と出た人は厨二病であると定評があるが、「紙を着る」の場合は衣服ペラペラ族と思われちゃうのだろうか。

それはともかく、髪を切るときは無言でありたい。
以前のnoteで「アニメやマンガの話ができる美容室」の話をしたが、たとえ趣味の話を振られても、生殺与奪の権を握られたまま心からの会話はできないのだ。

そもそも髪を切ってるときには人と喋りたくない。当たり障りのない会話は面白くないし、逆に話に熱中して身振り手振りすると普通に危ない。

ボクがいつも行くところは、慣れていて業務的なこと以外ほぼ口を聞かない。多分髪の毛にガムとか張り付いてても無限で切り落としてくれると思う。
切ってもらっている間は特に何もしない。会話もなく、スマホや本からも離れて、ぼんやり考え事をしている。雑音もなく思考を巡らす心地のいい時間だ。

だけど、最近ボクは「虚空に向かって喋る」をよくやっている。
考え事を声に出すクセがあるのだ。

これがクセになったのは「人と喋らないから」が主な理由だけど、実際のところ、考えをまとめるのに一度声に出すと上手くまとまる。
なので今日も髪を切ってもらってる最中、考えをまとめようと声を出しそうになった。
担当さんは業務的なこと以外何も言わないとはいえ、急に髪切ってる奴が虚空に向かって喋り出したら流石に動揺するし、普通に怖いだろと思って踏みとどまった。
自分の世界に入りすぎるのも良くない。散髪には、ほどほどの緊張感が必要だ。

でももしかしたら、ボクが突然虚空に向かって、喋り始めても動揺せず何事もないように淡々と続けるかもしれない。なにしろ長年のベテランだから、その程度では揺るがないかもしれない。
まぁそれはそれで、こっちが怖い。

髪切ってるときに考えてたことのボツ案
髪切ってるときに考えてたことのボツ案

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