人と喋らなさ過ぎてnote書く90
最近のおたくには、共通の挨拶がある。
それは「土井先生の映画、観た?」だ。
「土井先生の映画」とは、去年の12月から公開されている『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』のことである。
※この記事では忍たまの話をしますが、映画のネタバレについては話しません。
土井先生といえば、みんなの初恋泥棒である。
女の子も、男の子も、大きな女の子も、大きな男の子も、土井先生に初恋を奪われている(断定)
しかし、今の子はどうなのだろう。今の子供は土井先生にメロるのかはわからない。
何故なら、忍たまはめっちゃキャラ増えてるから。
この映画が公開されるにあたって、公式HPで登場人物を調べてみた。
キャラ多くね?大丈夫そ??
上級生や勢力が増えたことは知ってたけど、乱太郎たち一年生が3クラスあることは初めて知った。あと、ドクタケってこんなに人数いたんだ。
ボクが観てた頃の忍たまは、主に乱太郎ときり丸としんべヱの3人が、お決まりのパターンでわちゃわちゃしてる感じだった。なにしろ10分程度のアニメなので、シリアスな展開や深い話はなかったように記憶している。
が、映画の予告を観ると、結構バトルシーンがあるらしく、内容もおちゃらけた感じではなさそうだ。「子供向けアニメだよな?」と思ってしまうくらいには。
思い出してみると、10年くらい前に友人間で忍たまが流行った時期があった。ネットでもちらほら二次創作が増えて、「なぜ今忍たまが流行ったんだ?」と疑問に思ったものである。
おそらくキャラが増えたり、子供向けではない展開になったのがその時期なのではないかと思う。
それですら、もう10年近く前の話だ。当然自分が子供の頃に観てた頃の忍たまとは、イメージが違っているのだろう。キャラクターも増えて、勢力や関係図も変わっているのだ。
当然、泥棒される初恋の相手も変わってる可能性も、なくはない。
話は変わるが、「ロールパンナ理論」をご存知だろうか。
ロールパンナとは、アンパンマンに出てくる登場人物であるロールパンナちゃんのことである。
ロールパンナちゃんは生い立ちが複雑で、ヒーローでありながら悪の心もあるという、奥行きのある設定である。一風違った雰囲気に、大人も惹かれる魅力あふれるキャラクターだ。
「ロールパンナ理論」とは、「小さい子供の頃、周りの子がアンパンマンやばいきんまんが好きになる中、ロールパンナちゃんを好きになる子供は、おたくの素質がある」という理論だ。
正直なところ、わかる。ロールパンナちゃんは魅力的なキャラクターだが、未就学児がロールパンナちゃんを推していたら、一目置いてしまう。
それと同様のことが、忍たまでも起こっているかもしれない。
ボクが子供の頃は、みんな土井先生にメロっていた。それは、土井先生が大手過ぎたというのもある。
忍たまを観ていた子供の中には、きり丸や利吉さんにメロっていた子もいるかもしれない。ボクのように、たまにしか出てこないともみちゃん(くノ一)が好きという変わり者もいたかもしれない。
しかし、土井先生が大手であることは揺るぎなかった。
今は、めっちゃキャラが増えている。詳しくは知らないが、子供向けではありながら影のある、シリアスな設定のキャラクターもいるだろう。
みんなが土井先生にメロってる中、「わたしはこっちがいい」とマイナーな方を選ぶ事象が、小さい子供の間で起こっているのではないか。正直、雑渡昆奈門はだいぶ怪しい。
小さなお子様がいる親御さんは、忍たまを観せるとき、少しだけ注意を払った方がいいかもしれない。
我が子が土井先生にメロっているなら、それは一般的なルートを歩んでいる。
しかし、親が知らない上級生や敵勢力にメロったら、それは"始まり"かもしれない。
願わくは、その子の進む先に幸福があらんことを。
(ところで、ともみちゃんって全然出てこないよね…好きなんだけど…)