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「逆転裁判〜その「真実」、異議あり!」のオープニングの話をしよう、の話

ボクが大好きなゲーム、逆転裁判の話をしよう。
やっぱりやめよう。警察が来る。

警察というのはガチのではなく、逆転裁判警察のことだ。

この世の中には逆転裁判警察がめちゃくちゃいる。ボクの知り合いも、3人くらい逆転裁判警察だ。

逆転裁判警察は、逆転裁判の話をすると「きみ!今、逆転裁判の話をしたな!?本官も混ぜなさい!!!」と勝手に割り込んできて、自分の好きな逆転裁判の話をする警察だ。多くの場合過激派なため、異なる解釈を言うと取り締まりの対象になる。

ただの厄介おたくな気もするが、逆転裁判は面白すぎるため、プレイした人は全員警察になるから仕方ない。

そんな逆転裁判警察も、「ここはまぁ取り締まらなくていい」と思う箇所がある。
それはアニメの逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜である。

逆転裁判警察は逆転裁判が大好きなのに、何故かアニメに関しては「ふ〜ん、まぁ…」みたいな態度である。
アイドルマスターおたくがゼノグラシアの話題を出した時のような反応になるのだ。
ゼノグラシア面白いだろ!!!!!!!!

なので今日は警察のお目溢しを頂いている、逆転裁判のアニメについて話そうと思う。
(ゼノグラシアの話もいつかしたい)

とはいえ、実をいうとアニメ逆転裁判〜その「真実」、異議あり!〜について、特筆して語ることはない。
というのも、アニメは原作に忠実に作られてるからだ。
アニメならではの演出ももちろんあるが、ストーリーが骨太過ぎてどうしてもストーリーの話になってしまう。
ストーリーの話も、アニメではところどころ省略されているため、結局は「原作のゲーム最高」という結論になってしまう。

ただし、アニメの見どころは本編だけではない。
アニメには、オープニングとエンディングがある。

そう、逆転裁判のオープニングは、それだけで語れるくらい面白い。


逆転裁判〜その「真実」、異議あり!〜のオープニング season1

逆転裁判はseason1とseason2があり、各々2つずつのオープニングがある。
season1(第1期)の1つ目のオープニングはジャニーズWESTの「逆転winner」というタイトルで、歌詞の「異議あり!」に逆転裁判要素が入っている。
アニメは観たことなくても、曲はラジオなどで聴いたことがある人も多いかもしれない。


オープニングとしては、悪くはないが特別良いというわけでもない。なんだか懐かしい感じである。
印象に残るのは、手錠で繋がれた成歩堂(主人公)と御剣(ライバル)が謎の崖に立たされるシーンとひまわり畑だが、本編にはこんなシーンなかったと思う(ひまわり畑はあったかもしれない)
時間帯的に夕方の番組なので、無難な感じだな〜と思っていた。

season1の2つ目のオープニングも、同じくジャニーズWESTから「人生は素晴らしい」という曲だ。
個人的にこのオープニングは結構好きで、ちょうど逆転サーカス編と時期が被ったこともあって、よく動いて楽しいオープニングになっている。


逆転サーカス編は、本編でも尋問中にもサーカス要素を入れるなどのアニメならではの演出も多く、楽しく観てた記憶がある。
曲がアップテンポなのと、たくさんキャラクターが出てきて動いてて、オープニングとしてはかなり完成度高いんじゃないかと思う。

(ネタバレを含むので注意:オープニングで空中ブランコをするアクロの演出は、現在のアクロのことを思うとニクい演出になってるなぁとしみじみ思う。逆転裁判2は内容的に重い話も多く、オープニングが明るいのは救いである)

ちなみに、どちらのオープニングにも印象的なひまわり畑が出てくるが、原作ゲームでひまわり畑は出てこない。

無難といったものの、1期のオープニングは結構明るめで楽しく、結構好きだ。
しかし、2期になると雰囲気が変わってくる。


逆転裁判〜その「真実」、異議あり!〜のオープニング season2

season2(第2期)からのオープニングも2つあり、どちらも山下智久が起用されている。
1つ目は「Never Lose」という曲で、1期に比べるとだいぶしっとりしている。


曲調に合わせた演出、嘘にまみれた世界、立ち向かう成歩堂、そして謎の検事・ゴドーの狙いとは…それらを匂わせるオシャレなオープニングである。

それはそれとして、なんで指でガラス割ってんだ?

今までのオープニングにも、ビシッと指を差す演出はあったし、逆転裁判といえば「異議あり!」と叫んで指を差すシーンであろう。その演出は各所にあった。
しかし、カッコいいのベクトルがなんか違ってる。
別にガラスを割るくらい勢いよく差さなくてもいいんだ。
指差しに物理的な威力は求めていない。

ただ、これには理由があると思われる。

逆転裁判は、そんなに内容知らない人でも「トゲトゲ頭の人が思いっきり指を指して『異議あり!』って言ってるシーン」を思い浮かべる人が多いだろう。
つまり、逆転裁判において「指を差している成歩堂」は一番印象的なシルエットなのだ。
だからオープニングでも、指差しシーンを使う。
その結果、指でガラスを割ったり、指を差しあう成歩堂と御剣がなんかこう横移動しながらスーッとすれ違う演出になったのだろう。

「ガラスを割る」というのは、「硬く冷たい嘘を真実を突きつけて打ち破る」という演出とも取れる。
「指を差す」はこの逆転裁判オープニングにおいて、成歩堂の正義と覚悟を意味しているのかもしれない。

(それにしても、最後の一枚絵が曲にあまり合ってなくていつも「う〜…ん?」って気持ちになる)

ポップな背景で敗訴を告げるサイバンチョ


season2の2つ目オープニングも、山下智久から「Reason」という曲だ。



ダメだ。耐えられん。

こんなにここぞとばかりに指差しラッシュが来るなんて誰が想像できた。
誰がここまでやれと頼んだんだ。

前編の、街並みに謎の指差しマークが至るところにあるのはまだ理解できる。「あ、そうゆう世界観なんだな」というふわっとした感じで受け止められる。
だが、リズムに合わせて水飛沫をあげながら指を差す成歩堂くんと御剣でだいぶ耐えられなかったのに、ラストで全員が全方向に指を差すのが耐えられない。

歌がしっとりしている分、すごい真面目な顔で全員が指を差すシーンがシュール過ぎる。
(あと歌詞の「白が黒く 塗り潰される前に」のところ、白いマグカップにコーヒーが溢れるのはいくらなんでもわかりやすすぎないか?)

ちなみにオープニングの中には逆転裁判3本編のシーンもあり、分かる人には分かる演出があってファンとしては嬉しい。
「指差しがなんかおもろい」というところを除けば、逆転裁判3のシリアスな雰囲気にピッタリなオープニングなのだ。「指差しがなんかおもろい」というところを除けば。


長くなったが、逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜については以上だ。

逆転裁判はメディアミックスが多く、映画、舞台もある。
その中でアニメはなんとなくあんまり観られていない印象がある。それはもったいないことである。
逆転裁判のアニメは、原作ゲームからの大きい改変もなく(端折ってるところはあるけど)アニメとして普通に面白い。
是非、まだアニメ逆転裁判 〜その「真実」、異議あり!〜を未視聴の逆転裁判警察がいたら、是非観てほしい。

ボクのように逆転裁判警察兼、逆転裁判のアニメのオープニング警察の同志が増えることを心待ちにしています。
(ゼノグラシア警察もやってます)

逆転裁判はいいぞ

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