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きっと一度は経験している「アウラ現象」の話
あなたにも、経験あるだろうか。
なんでもないと思っていた人が、実はすごい経歴のある人だとわかる瞬間。
いわゆる、断頭台のアウラ現象の。
https://frieren-anime.jp/character/chara_group2/2-2/
知らない人のために説明すると、断頭台のアウラは「葬送のフリーレン」というマンガの敵キャラだ。
アウラは、その手に持っている魔法の天秤で眼前の相手の魔力を測り、天秤が傾かせる。この天秤で測られると、魔力が強い方は弱い方を意のままにできる。
これは「自分の方が魔力が強い」という確信がないと、使い手であるアウラ自身が相手の意のままされてしまう、諸刃の剣である。つまり、アウラは魔力の強さに自信を持っていて、絶対に負けるわけがないと自負してる強敵キャラなのである。
そんな自信満々なアウラだが、最終的にはフリーレンに魔力の差で負けて自害させられる。盛大にネタ振りして死んじゃった可哀想なキャラだ。
つまり、こいつ全然大したことないやろとあなどってたら、実はめちゃくちゃすごい相手だった場合のことを、断頭台のアウラ現象という。
今さっきそう名付けた。
アウラ現象は、身の回りでも起こりうることである。
ボクの経験でも、メルカリをやっている後輩に、今までどれくらい売ったか聞いたら「少なくとも700」と返答され、完全にアウラになったことがある。
その他にも、Xくんでクソリプに絡まれてる人が「そのシステム作ったの、俺だもん」とサマウォの侘助おじさんムーヴをかますなど、令和のスカッとジャパンがバズってるのも目にすることがある。
また、「大したことないと思っていたら、実はすごい人だった」というアウラ現象は、なにも酷い目に遭うパターンばかりではない。逆に、たまたま親切にした人が実はすごい人で、思いもよらないご褒美を貰うというパターンもある。
鎌倉時代には「ある武士が旅人をもてなしたら、実はその人が武士の大将だった」という物語もある。その他、笠地蔵や鶴の恩返しなど、何気なく親切にしたことが何倍にもなって返ってくる物語は、日本昔話にもいくつかある。
日本人にとって、アウラ現象は親しみ深いものなのだ。
そう考えると、このnoteを書くまでまったくフリーレンを読んでなかったボクが、ミームとしてアウラを知っていたことも頷ける。
日本人の遺伝子レベルで、アウラに親しみを覚えていたのだろう。
他人に舐め腐った態度を取ると悪いことが起こり、よく接すると良いことが起こる、その教訓は一度はどこかで感じたことがある。だからこそ、フリーレンという魔王を倒した勇者一行の一人を侮って返り討ちにあったアウラにも、親しみを覚えてファンが多いのだろう。
ちなみに、これを書くにあたってアウラが死ぬところまでフリーレンを読んでみたが、ミームで知ってた知識と実際のアウラにギャップはなかった。普通に、ミーム通りの可哀想キャラだった。
残念ながら、アウラ自身にはアウラ現象は起きなかったようだ。
![アウラはレギュラーだと思ってた。](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/166275695/picture_pc_08707d4f897ea778bd4636dc9097b066.png?width=1200)