夏になると現れるあいつと、遠い星のたくさんいるやつらの話
(今回は虫の話をするけど、途中からウルトラマンの話になります)
お外が暑くなってくると、夏になるよね。
夏といえばアカ、赤い星。
そう、つまり虫が現れる季節だ。
外で見かけると嫌な虫ナンバーワンは、間違いなくセミだろう。
Gの字がつくアレもかなり嫌だが、外で見ると割と回避可能だ。
しかし、セミは飛行するし鳴くし向かってくる。道端でひっくり返ってても、たまに生きててジジっ!とか鳴かれるのも驚くから嫌だ。
なによりセミを見ると、ボクはいつも思い出すものがある。
バルタン星人だ。
バルタン星人の顔は、よく見るとセミなのだ。
(一説によると、ウルトラQに出てきたセミ人間を改造したのがバルタン星人らしい)
ウルトラマンの怪獣の中では、バルタン星人はおそらくかなり知名度が高いだろう。
ボクの推しであるブルトンは知らなくても、バルタン星人は名前くらい知ってる人も多いはず。
しかしバルタン星人の名前は知ってても、設定についてはあまり知られていない。
バルタン星人は宇宙忍者と呼ばれ、母星を狂った科学者の実験によってぶっ壊されて、たまたま宇宙旅行で難を逃れていた20億の民と路頭に迷っていたところ、宇宙船の修理のため地球に立ち寄り、気に入ってみんなで移住しようとしたらウルトラマンに倒されて宇宙船もぶっ壊されたのだ。
設定盛りすぎなんだよな。
そしてこれもあまり知られてないことだが、バルタン星人は一度倒されてから、もう一度地球に襲いかかってくる(16話)
宇宙船をぶっ壊された20億の民の一部は、難を逃れ別の星に移住したものの、人類及びウルトラマンに対して復讐心を抱いていたのだ(そりゃそうだ)
そして無数のバルタン星人が地球を襲う。
謎の青い球から、たくさんのバルタンがわわーっと出てくるのだが、そのシーンがセミというか虫全般を彷彿させてだいぶキショい。
子供の頃に観ていたらトラウマになっていただろう。
もちろん全員ぶち○されるが、本来は住むところを追われて安住の地を探していただけのバルタン星人(大量)たちには、同情の念を禁じ得ない。
道端でセミを見るたびに、バルタン星人を思い出す。
セミももしかしたら、灼熱のアスファルトの上ではなく安住の地で命尽きたいと願っていたかもしれない。
無碍に扱うことはやめよう。下手したら集団で復讐しに来るかもしれない。
それにしても、「たまたま宇宙旅行をしていて難を逃れた20億人」って、バルタン星は全人口どれくらいだったのだろう?
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