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【北海道】秋のゴールデンカムイ聖地巡礼一人旅~プロローグ~(事前準備など)

2024年秋、初のゴールデンカムイ北海道聖地巡礼一人旅に行ってきました!

今回の計画を立てるにあたり、偉大な先輩方の聖地巡礼ログをたくさん参考にさせていただきました。
n番煎じではありますが、自分のための記録と、これから聖地巡礼を考えている方に向けて、少しでもお役に立てれば…と思い、まとめたいと思います!

※素人の旅行記です。
※交通機関や現地の情報は正確ではない可能性がありますのでご了承ください。

旅の概要

★10月下旬の3泊4日
★まわるエリアは「函館・小樽・札幌・旭川」
★レンタカー無し、公共交通機関のみ
★首都圏から行く20代女の一人旅
★怒涛のスケジュール!!

大まかなスケジュール

4日間、移動した順番と、訪れた聖地を箇条書きでまとめました。
細かい時間や移動方法などは、今後それぞれの記事で詳細に書く予定です。


【1日目】 函館

🛫羽田空港→函館空港
・五稜郭
・函館市青函連絡船記念館 摩周丸
・函館ハリストス正教会
・旧イギリス領事館
・函館市北方民族資料館
・函館山

【2日目】 小樽・札幌

🚅函館→札幌→小樽
・小樽新倉屋 花園本店
・大正硝子館
・小樽浪漫館
・小樽市総合博物館(運河館)
・旧小樽倉庫

🚃小樽→札幌
・サッポロビール博物館
・サッポロビールファクトリー
・日本基督教団札幌教会
・札幌市時計台

【3日目】 札幌

・北海道開拓の村

【4日目】 旭川

・中島公園
・北海道大学植物園

🚅札幌→旭川
・北鎮記念館
・北海道護国神社
・旭川市彫刻美術館(旧旭川偕行社)

🛫旭川空港→羽田空港



このように、3泊4日でも函館・小樽・札幌・旭川の4か所を周ることは可能です(※諦めた場所も有り)。お土産の購入や、各土地での食事も楽しむことが出来ました。ただし、かなりカツカツのスケジュールになるので、1日3食しっかり地のものを食べてゆっくり楽しみたい、聖地以外の名所も満喫したい、という一般的な旅行者にはあまりオススメできません。
あくまでも、「3泊4日が限界だけど、函館と小樽と札幌と旭川を1回で済ませたい!!」というオタク向けの、強行突破スケジュールになっております。

こだわりポイント

・行きを函館空港着、帰りを旭川空港発にすることで、移動を一方向に出来る。

北海道でメインの空港といえば札幌の千歳空港ですが、函館と旭川の間にあるため、両エリアに行こうとすると往復が必要になります。
特急で移動する場合、函館→札幌は片道約3時間半(9440円)、札幌→旭川は片道約1時間25分(5220円)。
運賃はJRの早期予約特典「トクだ値」を使えばもう少し抑えられますが、、、何より往復の時間がもったいない!ということで、今回は新千歳空港を使わないプランを立ててみました。
もちろん、函館・旭川は逆にしても良いと思います。函館は物語の最終地点なので、更に没入できそうですね。

注意点としては、直行便のある空港が少なく、一日の便数も新千歳空港に比べて少なめです。
※函館空港は羽田・伊丹・中部空港、旭川空港は羽田空港のみフライトあり(筆者調べ)

・事前に原作シーンの写真を撮り、場所ごとに整理しておく。

これは、既に聖地巡礼された方々の旅行記を読み漁るのが頼みの綱です。
原作を読んで、ゼロからどの場所なのか推察するのは神の領域なので…(先輩方、本当にありがとうございます。)
同じ場所でも推しキャラによって着眼点が違ったりするので、色々な方の旅行記を見て自分なりに見たいポイントを絞っていくのがおすすめ。皆様個性があって本当に読んでいて面白いです。

この作業に、旅行の約1か月前から週末の時間の大半を注ぎ込みました。本当に時間と労力のかかる作業ですので、できれば本格的に旅行の計画を立てる前に、日常的に金カムを読んでいる時からちまちまと行うのが理想的です。帰って来てから読み返していて、「この場面にも出てきてたじゃん!こっちの構図でも撮りたかった…」となることもしばしば…。

さて、私はコミックス紙派のため、原作をスクショで保存するということが出来ません。
そのため、iPhoneの純正アプリ「メモ」のスキャン機能を使ってスキャンする=つまりスマホのカメラで紙の漫画の写真を撮る、というアナログな方法で行いました。
※スキャン機能を使うと、プリンターのスキャンとまではいかないものの、影や周りにある物などの映り込みを排除して平面にしてくれるので、綺麗に保存できます。ただし少し手間がかかりますので、普通のカメラで撮るだけでも十分かと思います。

ちなみに、私は現地での撮影を主にデジカメ(最近は「コンデジ」って呼ぶんですかね?)で行いました。その場でスマホの画面を見ながら、デジカメで写真を撮るという形です。
現地の写真をスマホで撮りたい方は、原作シーンを紙で印刷しておくと良いと思います。(原作と見比べながら撮影するため)

私も本当は原作シーンをまとめたしおりを印刷して持ち運びたかったのですが、荷物を減らしたい・スマホカメラでスキャンしたものを自宅プリンターで印刷すると不明瞭になってしまう・インクを消費してしまう…等の理由でやめました。ご自分に合う方法をお試しください。

以下、色々な聖地巡礼ログを参考にしながら私が試行錯誤してたどり着いた方法を書いておきますが、他にもっと良い方法もあるかと思いますので、参考程度にご覧ください💦


①純正アプリ「メモ」のスキャン機能で場所ごとに原作シーンを撮影
該当の建物等が入っているコマだけではなく、ページ全体を撮っておくと、現地で前後のシーンも見返すことが出来るのでお勧めです。
メモで保存すると、純正アプリ「写真」にも自動で保存されます。

メモのカメラマーク→「書類をスキャン」をタップ
こんな感じで保存。ちなみに番号は北海道開拓の村の公式HPに載っている、建物の通し番号です。
(詳しくは札幌編で紹介予定)


②「写真」のキャプションに場所の名前と巻数・話数をメモ
iPhoneの純正アプリ「写真」は、写真を開いた状態で下から上にスワイプすると「キャプションを追加」という機能が出てきます。これに「札幌市時計台 24巻232話」などと入力しておきます。
とりあえずスキャンを一気に行い、後からフォルダを分ける際に「札幌市時計台」と検索すれば該当の場所のシーンを一発で見つけられる、というわけです。
場所ごとに順番に写真を撮っていても、後から「この場所、別のシーンでも出てくるじゃん!」となることが多いので、キャプションを入れておくと安心です。

キャプションに場所の名前と巻数・話数をメモ。


③場所ごとにフォルダを分ける
iPhoneの場合、写真アプリの「フォルダ」「アルバム」を使うと良いと思います。(OSによって違いあり)
アルバムは場所ごとに分けるだけでも良いですが、フォルダを建物名にして、さらにその中で「外観正面」「外観右側」「外観左側」「内観」・・・等とアルバムを分けておくと、現場での撮影が短時間で済むというテクニック(?)もあり。

各アルバムの1枚目には、公式サイトの写真などを保存しておくと便利。実際の建物の外観がサムネイルになるのでわかりやすいです。

〈例1〉
大フォルダ名「北海道開拓の村」
小フォルダ名「市街地群」
アルバム名「①旧札幌停車場」「③旧手宮駅長官舎」・・・

〈例2〉
大フォルダ名「札幌」
小フォルダ名「サッポロビール博物館」
アルバム名「博物館入口正面」「煙突」「博物館内展示品」・・・

北海道開拓の村は建物の数と原作シーンに出てくる回数が本当に多い。

この下準備をしておくだけで、聖地巡礼の濃度、満足感、達成感がぐっと増します!!!
記憶力の良い方ならこんな小細工は要らないかもしれませんが、私は準備が無いと「あのシーンで出てきたような気がするな~」という程度で終わってしまい、聖地であることにすら気付かないことも多いタイプなので…。

実際に聖地に着いたら、スマホの写真を見ながら、デジカメで撮影します。興奮が止まりません!!

また、特にお気に入りのシーンがあればその巻だけ紙のコミックスを持って行くのも良いですね!私も、函館には29巻(五稜郭が出てくるシーンはほぼまとまっているため)、札幌の中島公園には28巻(菊田さん推しのため)を持参しました。

・オフシーズンに行く

これは聖地巡礼に限らず、旅行全般において言えることですが、オフシーズンを狙えば飛行機・ホテル代が安く済みますし、観光客が少ないので写真も撮りやすいです。色々な角度から写真を撮る行為は、周りへの配慮が必要になります。どうしても人の映り込みを避けたい場所は、早朝を狙うと良いかもしれません。

この記事の一番最後におまけで紹介している「地球の歩き方 北海道」にも、「春真っ盛りの6月、雪の降る前の10月頃は、オフシーズンだがおすすめの時期。」と書いてありました。エリアにもよるでしょうが、雪が降る前の短い秋は、よそ者でも気候が安定していて歩きやすかったです。

妥協ポイント

3泊4日レンタカー無し、という制約上、どうしても諦めなければならない場所がいくつかありましたので、ここにまとめます。
以下の場所に行きたい!という方は、4泊以上にする、もしくはエリアを絞るのがお勧めです。

◇函館◇

・旧ロシア領事館
誘拐された鯉登少年の三輪車が見つかった場所であり、アイヌ達が最初に金塊を隠していた場所。言わずと知れた大聖地ですが、2025年春まで改修工事中
ネットに覆われていても良いから一目だけでも…とも思いましたが、この旧ロシア領事館だけ少し離れた所にあり、せっかくなら工事が終わってからにしようということで、他の場所を優先しました。

・大沼公園
函館編で鯉登少尉が鶴見中尉に差し入れた大沼団子のお店があります。
函館から電車で約40分と比較的近いのですが、電車の本数が少なく、函館1日ではどう頑張っても無理でした。せっかく紅葉のベストタイミングだっただけに悔しい…函館は2日間が理想ですね。

・湯川寺
門倉・キラゥシ・マンスールが駆逐艦に向かって大砲を撃つシーン。
回天丸の主砲が隠されていた洞穴の前に鎮座していた観音像が印象的ですが、そのモデルとなった西国三十三観音があるお寺です。
江戸時代に函館山に設置された後、函館山が日本軍の要塞となった明治30年代に山から降ろされ、湯の川地区に移されたそう。
湯の川温泉は電停五稜郭公園前から市電で16分なので、最後まで行くか迷いましたが、他の場所の閉館時間などを加味してこちらも諦めました…。悔しい。
※現在の函館山にあるのは、第二次世界大戦後に設置された別の三十三観音像。

◇小樽◇

・小樽市総合博物館 本館
小樽市総合博物館は、本館と運河館に分かれています。
本館には、物語のクライマックスで激闘が繰り広げられた列車「しづか号」が展示されています。しかし、定休日の火曜日に当たってしまい、泣く泣く諦めることに・・・(火曜日が祝日の場合は翌平日がお休み)
飛行機・ホテルを予約した段階では定休日まで気が回らず、小樽の行程を計画し始めた時にようやく気付きました。最初から全ての場所の定休日まで把握するのは中々難しいですね…。
なんとか小樽を2日目(火曜日)以外に回せないか考えたのですが、どうしても無理でした。もっと言うと、本館に行けたとしても、今度は小樽での滞在時間が伸びて他の行程を削る必要が出てきます。どっちみち、3泊4日では諦めることになっていたかもしれませんね…。
ちなみに、運河館は定休日が年末年始だけなので、今回訪れることが出来ました!運河館には、野田先生の色紙が飾られています(2025年1月22日まで)。

・小樽市鰊御殿
2023年5月の大雨の影響で改修工事が行われていて、2024年度も閉館中です。

・小樽貴賓館 青山別邸
貴賓館は内部撮影禁止とのこと。時間が許せばこちらも行きたかったのですが、今回は撮影可能な他の場所を優先することにしました。

◇札幌◇

札幌エリアに属するのか?わかりませんが、以下の場所は今回は断念です。
・ウポポイ(民族共生象徴空間)

「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」のイベント期間中だったので行きたかったのですが、時間の都合上断念。旭川から札幌に向かう電車の中から、外観だけ見ることが出来ました。
・登別
菊田さん推しとしては是非とも行きたかった…!温泉なので、どうせ行くならゆっくり一泊したい。ということで、満を持して次回に持ち越しです。

◇旭川◇

・神居古潭
旭川で捕らえられた白石を土方やキロランケ達が奪還しようと試みる場所。
旭川駅から離れており、森の中にあるので一人で行くのが怖い…ヒグマも怖い…ということで、今回は見送り。小心者です。
・大雪山
旭川で追手から逃げる杉元達がユクの中で一晩を過ごした大雪山。
本格的にゴールデンカムイ沼に落ちるきっかけとなったシーンの場所(自己紹介の記事を参照)のため行きたかったですが、時間的にも行動力的にも今回は断念。

以上、妥協ポイントでした。書き出してみると結構ありますね…。きっと他にもあると思います。
個人的に絶対行きたかった聖地は周れたので後悔は無いですが、北海道は気軽に足を運べる場所ではないからこそ、一度の訪問で全て回れるのが理想ではあります。でも、時間と予算に制限がある庶民にとっては中々難しい…!
聖地巡礼は奥が深いです。本当に。

まとめ

ということで、北海道聖地巡礼のプロローグでした。
長々と書いてしまいましたが、ここからが本番です!
函館編から書いていく予定。膨大な量の写真を捌くことが出来るか不安ですが、頑張ります。

おまけ ガイドブック情報


今回の旅行のために買ったガイドブックは2冊。

・「地球の歩き方 北海道 2023-2024年版」(株式会社地球の歩き方)
金カムの聖地は、一般的な北海道旅行のガイドブックには載っていないことが多いのですが、比較的マイナーな博物館や地元の公園などの情報が載っていたので購入。(例:函館市青函連絡船記念館摩周丸、中島公園など)重いので持ち運びには不向きですが、そのぶん情報量は言うことなし。巻末の北海道の歴史や自然に関するページはもはや辞書。旅行に関係なく、北海道のことを学べる本です。

・「&TRAVEL 北海道2025[ハンディ版]」(朝日新聞出版)
キャッチーな外観と、ちょうどよい大きさに惹かれて手に取ってみたところ、デザインがとても見やすく、意外と他の本には載っていない北海道開拓の村が1ページで特集されているなど、金カム的にも美味しいガイドブックだったので購入。道内の移動方法として、JRの特急について解説されているのも大きなポイントでした。ドライバー向けの本が多い中、公共交通機関勢が知りたい情報がまとまっていたので有難かったです!







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