出会い

大学の立地上、京王を撮る機会が急激に増えた。今まで私鉄界隈など見向きもしてなかったが、旅客も貨物も国鉄釜が消える中で被写体に飢えていた。何か撮るものは無いか、痩せ細ったハイエナのように駆けずり回り、見つけた被写体が京王7000系コルゲート車。

美しい。今まで抱いていたステンレス車への嫌悪感が一瞬で消え去った。

魅力をなかなか言語化出来ないが、置き換えがじわじわと進んでおり、残された時間があまりない。最良の機材と可能な限りの技術を持って、この車両の魅力を写真に残しておこうと決意した。

北大後期試験結果待ちの間、下宿すれば関東の被写体は撮れなくなるだろうと判断し、京王と小田急を撮っていた。これが出会いだったのかもしれない。北大は勿論不合格し某私大に進学。7000を追いかける日々が始まったのである。

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