歌謡曲ファンが歌謡曲を殺す
前世ブログからの人(この呼びかけは3人しかわからないと気が付いた)は
わたしが『山下達郎大好き』なのはご存知なのですが
作曲、プレイ、考え方全てリスペクトしております。
動画の人は素晴らしいドラムプレイですよね。
そしてライブなのにCD以上の音で歌い上げる山下達郎の化け物具合はレジェンドです。
彼の発言
「作ろうと思って作る人なので、ピアノの前に座って作ります。風呂場で思いついたとか、そういうのは一切ない」
「シンガーソングライターの詞の最大の特徴は“嘘は歌えない”ということ。職業作詞家じゃないので」
「ロックンロールの場合、ギターコードを三つ知っていれば曲が作れてしまう。でもその程度では100曲は書けません。自分の魂の叫びがいくら強くても、すぐに限界が来るのは冷徹な事実です。音楽表現を長く続けていくためには、継続的な訓練と学習が必要なのです。」
「僕の音楽は何か?と聞かれたら”ロックンロール”と答える」
「曲を書く以外に生きる道はないところに、いつも自身を追い込んでいなければと思うのです」
「運、不運でしょう。いい曲であっても、歴史のなかに埋もれているものはいくらでもあるし。恣意的なものなんですよ、スタンダードと言っても。『クリスマス・イブ』だって、JR東海のCMがなければ、“『MELODIES』のなかの1曲”だったんだから。そんなもんですよ」
「レコードが発売される以前の状態に戻るんじゃないですか? 音楽でお金を稼ぐには、実演しかないという。昔のダンスパーティーとか、生演奏で踊るっていうことが盛んになってくるかもしれない。そういう意味では、ダンスと音楽が不可分になっている現状は、当然の結果でしょうね。」
「僕は職人の魂で仕事をしたいと思いますが、自分の昔の価値観や経験則にこだわり過ぎるとたちまち時代に取り残される。それを避けるためには必死に自己変革や学習を続けるしかないのです。」
「僕は「夢はかなわない確率のほうがずっと高い」と思う人間です。」
「職種を問わず、仕事人になったら、好き嫌いと良しあしをきちんと区切って、他者の作品や仕事への敬意を払わねばなりません。」
「名が知られていることに何の意味があるのでしょうか。市井の黙々と真面目に働いている人間が一番偉い。それが僕の信念です」
「最近、音楽の質が低くなった、昔の音楽は良かった、という人がいますが、それは違います。
昔も質の低い音楽はたくさんあった。低質の方が多かった。
でもそれらは時と共に忘れ去られ良いものだけが残ってる今だから昔の音楽は良質のものばかりという印象を受けるのです」
「金の匂いがする音楽が大好きだ。
でも金の匂いがする音楽を作る今のシステムが嫌い」
本当に好き
それではこの曲は?
これ知らない人多すぎ問題な。
バンド名より代表曲を言ったほうがわかる
『ファイナルカウントダウン』のバンド。
正直このバンドはジョン・ノーラムが抜けてセールスは落ちたが質が上がった解散間際が最高に素晴らしい
これはロックかもしれないが心に突き刺さるだろう?
鼓膜から手を突っ込み心臓をわしづかみにする音こそ『歴史に残る音楽』であって、それはメタルもクラシックも歌謡曲も変わらない。
ただこのアルバムは発売時点でもう解散が決まっていたわけ。
ところがこのアルバムに入っていた1曲が世界を揺るがす。
この曲が解散した後にHitチャート(ディスコなどのダンスミュージックチャート)をぐんぐん上り詰めてしまったのだ。
イかした曲で踊れるけどメロディもある、しかし取材をしようにもバンドはない。当事者を置き去りに曲だけが愛された。
しかしダンスフロアで踊るパリピはメタルには興味ないからそのままヨーロッパは消えて再結成まで一発屋の代表として扱われることになる。
「この曲、失恋した時思い出して超リンクする~好き」
ってどうなんか?
結局ね、歌謡曲って時代を象徴するもんです。もちろんコミックソングのようなものもありますが、
『心をえぐる悲壮感』を描けない歌謡曲アーティストは時代にも残らないし、その程度で共感してるとはなんと安い人生、そしてそれで金をお布施してしまうとはなんと安い情熱だと思ってしまうのです。
アイドルソングはあくまで『アイドルソング』であってその範疇におさまらないのが化け物レベルの名曲なだけ。やはりどこまでも『アイドル好き』の持ち物。
歌謡曲は何も気にせず入った店でビールを頼みネクタイを緩めたおっさんがふとスピーカーから流れるものを聴いて手が止まる、
同じくその店で仲間と飲んでいる女性も
「あ、これいい曲だよね」と聴き入る、それが最低条件だと思ってる。
これは『秒速5センチメートル』を知らなくても胸えぐられるでしょう?もうずっと愛されていく歌謡曲ですよ
ヒットソングで間違いなく歌謡曲なのにこれほどまでに涙腺崩壊させる曲があるだろうか?
全然古いけどいいよね
こういうメロディで共感できなきゃあんたの人生スカスカだ
動画貼らないけど『お浜さん』みたいにいつまでも『大物』でいたくて
どんどんみっともなくなるのは恥ずかしい。歌謡曲への冒涜だ。
エイベックス系はそういう意味ではやはり安っぽくした犯罪者だよ。
『えぐってなお時代に流されないのに時代を作る』という超絶高いハードルをくぐるのが歌謡曲なんだ。
メタルなんて負け犬の糞がやる音楽さ。
それなのに歌謡曲を聴いてる一般人はなんで安っぽいんだい?
いいぜぇ。しかし歌謡曲だからな。こんなのどうだい?
これで泣けない人いんの?人生の別れ、痛み、苦しみ、すべて包み込んで
溶かしてくれそうな極上のメロディじゃないか。これはロックでギターインストだけど歌謡曲だ
静かに、そして轟音へ・・・・
美しきオペラボイスが、凶悪でブルータルなデスメタルが、
どんどんと心をえぐってくる
重く低く遅く。ただただ死ぬことだけをまっすぐ見つめ続ければここまであなたの心へするりと轟音は入り込んでくる。
もちろん彼女とのドライブデートには使えない。
しかしこの曲を聴いて膝を抱え暗闇で震える瞬間がない人生は
きっと人様に優しくできないし優しくされたこともないクソ軽いペラ人生だ
もうこいつも古典になる。
こんな美しいバラードを忘れたらそれこそあなたの人生はゴミになる
この気合の入ったボーカル。怖いけど声はとても美しい。
そしてバンドも非常に演奏力が高いが攻撃的なパートの無慈悲さとの対比が心をえぐりとっていく
こういう人が本当の歌姫なんじゃないか
こいつも気合の入ったおねいさんが歌ってる。
デス声からファルセットまで自由自在なのだがデビュー前はブルースなどをクラブで歌っていた苦労人である。
有名どころすぎて説明はいらんな。このボーカルは脱退したけれど。
ボーカル・チェスターが自殺しちまった。
ガキが聴くようで歌詞は実にえぐるよ
とくに中間部分は響くんじゃないか?
「お前のようにはならない。でも、きっと自分も同じ過ちを繰り返す」なんて恋愛でも親子関係でもすべてに成立しちまう素晴らしい歌詞だよな
これのPVはすごいんだ。
号泣するよ。映画は知らん。
この曲が生きている間に聞けたことは喜びだ
そういうのを噛みしめてブラックを聴くと人間が恨めしくなってくる
なぜ悲劇を繰り返すこの世に命を生み出すのか
ウェーイもいいけどもうちっと真剣にのたうちまわれ
NOTEも人気ある、もしくは公式が取り上げるのは『キュレーション』的なんばっかだ。
でもそれでいい。
あくまでペラいのがあるからその下でうごめく俺らが生きていける。
俺らがいなくなれば吸い上げる対象がなくなる。
アンダーグラウンドとお天道様の下は紙一重。
クソつまんねぇのが並んでるところに
「きらめき」が見つけられたらそれは君だけの宝物だ。
そしてそうやってはいつくばってるクリエイターが作ることをやめないように応援してあげようぜ
バブル崩壊後、新しい価値観とか言って、結局は儲けやすいところから搾り取る、コストダウン=人件費みたいになった。
音楽もデジタルとかで安っぽくなったんじゃない、
造り手が「こうしとけば売れるだろ」って聞き手バカにしたんだ。
ところが聞き手もそのバカに乗っかっちゃった。
残ったのは何もない。
名曲もアーティストも消えた。
ゴミだ。
一番頑張ってる普通の人へ送る歌謡曲こそ一番厳しく
『メタルであるべき』なんだ。
血の涙を流しながら愛を歌い上げろ
そして声よりも雄弁なギターを弾く男のメロディに涙しながら
酒を飲むんだ
どうせ一人でしか死ねないんだから
どうやってうまく生きていくか
のたうち回るしかない