とっくに黄昏てるおぢさんが見た『あかねさす少女』
びっくらこいた。
正直、アニメ乱発しすぎだよね。
流行ったから量産する→競争が激しくなって採算が採れなくなる→海外へ外注→単価が下がりブラック化→大量同時期に放送するから円盤売れないのでファンの奪い合い、むしり合い→ソシャゲに舞台は移ったのでそれの宣伝方法の一つと堕ちる→ますます冷え込む←今ここ!
正直、『刀使ノ巫女』も2期まで全部見て「良かった」と思ったけど
あれもソシャゲが母体。
それってどうなのかな。消費、パチンコのような中毒性の高い遊戯をメインに据えるっていつか狩り尽した荒野しか残らないんだぜ?
で、今回の『あかねさす少女』
これもソシャゲと同時発信?なのかな。とにかくソシャゲはまったくやらないのでわからんけども
アニメには驚いている。
最初設定が古すぎて大丈夫かと思った。
美少女が出演するだけでベースは戦隊モノやメカ・特撮モノみたいなものに軸がある。
テーマもそういう感じで古い。
桂正和がキャラデザをしているってだけで正直『昭和』だと感じた。
『なろう』界の『異能力・チート』にかすっているのかもしれないけれど
メインな流れではけっしてない。
それでも1話では切れなかった。
内容は見てのお楽しみだけれども『ウォークマン』がとても重要なアイテムになっている。
今は音楽再生プレイヤーすら廃れちゃったよね('A`)
もうスマホでも十分な容量、もしくはクラウドでたっぷり聴き放題。
音質も悪くなく完全に『手のひらのスマホ一つ』で全てが完結する社会になった。
OPを聴いてもう本気がわかる。
アニメのオープニングは絶対世界観に合わせる。それでこれだけ重厚なナンバーを選ぶってことはそれだけ重いテーマってことだ。
EDも『壊れかけのRadio』のカバーで声優さんを起用していない時点で本気が伝わる。
今のアニメって多すぎてもう売れないから思いっきり『予算が貰える大作』は
『とびっきりのギャグ』か『映画でもいいくらい重苦しい物語』
のどちらかしかないね。
それに少女が出て萌えたりメカが出てかっこいいってだけだ。
ポプテピがバズったのは『ネットで受けてた不条理をさらに飛び越えてきた公式そのものがアウト』っていうまさに「覚えてろ竹書房」なわけだと思う。
わたしがハマった刀使ノ巫女も一見ナヨナヨかと見せかけ剣劇はしっかり流派に沿っていたり、各キャラの性格に合わせていたりしたから実は重い。
(でも絶対ゲームはやらん)
天然理心流の三段突き(本当に沖田総司の伝承のようにできたのか?は別として)とかちゃんとやってるんだよね。これ剣術好きな人からすれば((o(´∀`)o))ワクワク
あと水瀬いのりはかわぅいい(きもい)
日常系も一時期流行ったけども今の競争率では『目立つ』しかないんだわね。
そうなると小説的になるんではないか?と。
ライトに読めるもの(いちおう小説くくりだけれど)
『いなくなれ、群青』からの階段島シリーズとかアニメ化に向いてると思う。
ただ今の『1クールで様子見』だと難しいね。
これは長期でやるべき。
『幼女戦記』もアニメ、そして映画だけれど扱っている内容は相当に重い。
しかも読者置き去りの専門用語や戦術、戦略をガシガシ使う。
解説は入るけれど読むのはライトではない。
着いてくると思うんです。
難解であってもファンは好きになるから。
自分はガンダムは好きでも嫌いでもないけど、ファンは本当に細かいところまで見るでしょ?
それはスターウォーズやスタートレックのマニアと変わらない情熱。
そういう意味で
桂正和のキャラデザってのも絶妙だし、
変身して平行世界で戦うって素材に、色々な人間模様を絡めるのは
昭和のアニメと昼ドラを混ぜ合わせ、平成のアニメ・サブカルでよーくにゃっほいしてから吐き出して現代のキッズに出してみたってところで
それをどう受け止めるか。
出す側としては色々言われるだろうけどベストだと思う。
あと最後に『色づく世界の明日から』もいい。見てる。
でもこっちは少し回りくどいのに軽い。目指しているテーマは深いのにね。
寄宿舎学校のジュリエットは茅野愛衣が尊い(キモイその2)のと
シャルのCV嶋村さんが凄い演技
でも今年のベストはこれだったわ
びっくりした。
しかも声優にデスボイスを歌わせるとか。
そしてそれに対応する声優。
『木野日菜』は要チェックだぞ
※動画は海外向けのモノです。なのでギリギリわかりません♪~(´ε` )
投げ銭を旅費にして旅をしてレポートしたり、リクエストを受け付けて作曲をしたりしています。