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旅に生きる その1 2018年 7月1日

福島県最強林道、乙次郎林道の今を走る

 最近はすっかり見かけなくなった砂利道。
さすがに国道が砂利道の頃を知っている人は少なくなったと思う。
それでも地方の3桁国道ならば20年前くらいまではそれなりに存在した。今は山形県国道458号線、十部一峠に現存するだけだが。

 県道や林道もどんどん舗装化されていて『その筋』のファンは少々残念な想いを抱いている。
 旅はいかに便利に速く通過できるか?が重要視されてしまい途中の景色や車体に揺られて居眠りをするような事がなくなった。

 速くなるのは悪いことではない。流通は便利になるし、過疎の地域でも医療が行き届くようになる。
 しかし旅そのものを目的にすると果たして『迷わない旅程』も楽しみになる、そんな余裕が実はなくなっていくことでもある。

 速く着くから予定を詰め込む。仕事と仕事の合間の移動のついでになってしまったり、結局流れる時間が未来へと尻を叩きつけるだけで写真と動画にしか思い出の破片が残っていなかったりする。
 日本のどこにいるか誰も知らないような放浪の旅と青い空を失うにはあまりに日本は美しすぎると思うのだ。

 そういいうノスタルジックな思いと、線維筋痛症の痛みをただ訴えるだけでは誰も得しないだろう、という『自分で健常者以上にやることを見せる』独自『激熱俺流感動ポルノ』をご披露しようと思う次第である。
 しかし悲壮感はなくしていきたい。
 痛くても美しさは感じられるから。

まずどう転ぶかわからない最初の場所は道端、下り坂のカーブにあるこの鳥居から。

『大山祇尊』と書いてあるが、これちょっとわからないのだ。

普通は『大山祇命』が多い。もちろん『尊』も間違いではないのだが、

『大山祇尊』という名前の神社と呼ぶには小さすぎるちょいとした祠が少ないけれど点在しているのだ。

『大山祇神社』や『大山積神社』とは違う。『大山祇尊』と神名そのままである。これは何を調べても扱っているものを見聞したことがないのでわからない。

石段を登っていくと石碑が。
 薄れて読めないのだが峠のトンネルを開通させるさいにここへ参道と・・・・遷した~的なことが書いてある。
 しかし移遷したのではないか?と思い一番近い『オオヤマツミ』を探すことに。

で、4キロメートルほどの場所、国道の道路沿いに発見をする。

小さな小さな祠を守るように建物で覆った『オオヤマツミ』はよく通う小川町の『桐ヶ丘大山祇神社』と同じように砂防ダムの横に鎮座している。

阿武隈高原はゆるやかであまり険しくない。古い地層で地震の時にも揺れは喰らうが割と地面は強い。田村市もいつも地震で揺れるので屋根やら壁は壊れるが、地盤は強いのだ。
 しかしその代わりなのか、沢への土砂の流入と豪雨時の被害はその近辺への住人や道路へ甚大な被害を与える。なのでしょっちゅう路肩やのり面の工事がおこなわれている。
 細い山道を快調に走っていると油断した交通警備員にうっかりスルーされて正面衝突になりそうなこともあった。

きっと林業のために山間にへばりつくように生きてきた人々にとっては暴れ水を沈めてくれる頼みの綱だったのだろう。


さて・・・・

ところでこの川内村は全国の『林道ファン』にとっては聖地だった。過去形なのは震災後、舗装化が進んでしまったからなのだが、

その凄まじい路面と全国唯一『ある場所』を通り抜けることで『道路サイト』ではお約束のネタだったのだ。

自分も数回通っていたのだが震災後はまったく行っていない。

幸いこの祠から近いのだ。

福島県をみなさんに知ってもらうのにはちょっと強めの物件だけれども

鶴ヶ城や喜多方ラーメン、ハワイアンズに菊人形はみんな誰でも知ってるし、平和な観光案内サイトでいくらでもわかる。


どこ探しても載ってない『2018年最新版福島最強林道』の旅へ皆さまをご案内しよう


現時点での旅費 1870円

ジュース130円購入



~続く~




 

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だʅ(´⊙౪⊙`)ʃま
投げ銭を旅費にして旅をしてレポートしたり、リクエストを受け付けて作曲をしたりしています。