短期連載~ぶっころがすギターサウンドその1ダイムバッグダレル~
やほー('ω')ノ
ラジオをやりたいがまだまだ口の腫れとかあって喋れるけどピリつくんです。
それならいまだ試し弾きしてくれる人が表れない(涙)ギターサウンドについて書いてみようとおもた(´・ω・`)
で、専門用語は使いつつぜんぜんギターがわからん人やメタル知らん人も
読めるように書いてみる努力する的な(๑•̀ㅂ•́)و✧
最初は『ダイムバッグ・ダレル』
メタルと無関係な人でもよく耳にするバンド名に「メタリカ」とか「メガデス」とかありますが、ひょっとしたら「パンテラ」も上位に食い込むかもね(´・ω・`)
パンテラは1980年代から活動、1990年に攻撃的なスタイルへ切り替え『Cowboys from Hell』で名を上げる。
さらに『Vulgar Display of Power』を発表。
グランジブームで多くのメタルバンドが死滅していく中、古参メタラーや単調なスラッシュやハードコアから脱却したがっていた層に支持される。
そして全米1位を獲得した『Far Beyond Driven』ミドルテンポの曲が多めになり手詰まり感は多少あるものの曲としてはレベルは高い。ただファンの間では最初の2枚しか認めない人も多い。でもそれくらい最初の2枚の出来は最高だった。
特徴はキレがある重いサウンド。
「マーシャルにレスポールを突っ込んだら良い音がするに決まっている。安易な逃げ道だ」
これはわたしの胸に刻まれている彼の言葉です。
以前「理想はジョージリンチ」と書いたことがありますが、ジョージはバッキングはキレがありそのバランスがとてもよかった。
しかもソロでもバッキングと同じサウンドで弾いているのにギシギシと歪むような硬派な音からチョーキング時はギターを持ち替えたような『枯れ感』が突然顔を出す。ロングトーンでは煌びやかになったり変化する。
それをエフェクターでもなく、PUの切り替えでもなく『指』でコントロールしているのがジョージの凄さ。
ギタリストにとって最大の機材は指、というのを教えてくれる。
ただ全員が魔法の指を持っているわけではない。
と、なると同じギター同じアンプを使っても人よりいい音は出せない。
自分もエフェクターを中心で使う場合はスタジオには必ず置いてあるジャズコーラスを使うが、自前のアンプはリージャクソン、メサブギマークⅢのコンボ、レイニーを所有しただけ。
『スピーカーを使わない』ことに自分の音を求めています。
でダイムはとにかく『真空管を使わない』ことにこだわります。
ランドールというメーカーは真空管を使ったアンプも普通に製造してたのですが、ソリッドステート(トランジスタ)に名機が多くそのメーカーを愛用したのがダイムです。ダイム=ランドールでokなんですよ本当に("´∀`)b
チューブアンプはとにかく音量に左右されます。
暖かく柔らかい音なので人間味を感じるサウンドですが逆に言えば「そのアンプはそのアンプの音しか出ない」ところや、ゲインを下げても音量を上げると歪んでしまう(逆手に取るとすっきりとした歪みを得ることができる)、真空管のヘタリ、定期的なメンテが必要、などなど。
ソリッドステートは壊れない(´∀`)
あと粒の揃った綺麗なサウンドが特徴。エフェクターの相性バッチリ。
ピッキングに対して凄まじいスピードでレスポンスするとか。もちろん冷たく人間味は減ります。あと意外にアンプ単体で歪ませるとクソが多い(本当)
これは優劣ではなく演奏するスタイルや使う機材で選べばよいのです。「真空管じゃねぇとな」っていううるさいおっさんはとりあえずぶっころがしていいぞ(`・ω・´)
ではもう1曲どうぞ
どうでしょうか?2つともライブです。CDより録音環境は悪くなります。
でもとんでもない分厚さと重さでしょ?
しかしパンテラは1人しかギターがいないの(´;ω;`)
なんで1人なのにこんな壁みたいなサウンド出るの?(ちなみにアンプの壁は全てを使っていませんからね。しかもだいたいはライブオブジェ用に中身が空で本物ですらありません)
特徴的な部分としてチューニングがA=440Hzじゃなくて432Hz。強いて言えば1/4下がっているくらいでベタベタに音を下げてるわけではないんです。
気持ち悪いですがノーマルチューニングでせーので弾いてもまあまあ大丈夫(ほんと気持ち悪いけど)
物理的に音を下げていない。ギターは1人なのにギターソロになっても重いまま。
ちなみにCDでもギターソロの後ろにバッキングを重ねないのがダイム式。
さらにこの凶悪重厚な音はCDよりライブのほうが綺麗。
録音だとミックスの時にどうしても抑えられるというか。
ライブだと本気本物の殺戮音で襲い掛かるのがダイムのサウンド。
ちなみにバンドは3枚目からはビジネスとしては成功するも、ボーカルのフィルがドラッグで問題を起こす。心停止するまでODしたりライブのクオリティも下がってバンドは解散する。
ただしこのアルバムは個人的に好き。なんとか初期の香りと自分達のルーツである南部、そして影響を受けたバンドを混ぜ合わせようとして試行錯誤した跡が見えるから。
ちなみにそんなダイムだが晩年(と言っても38歳)真空管アンプのKrankと契約を結んでいる。
このメーカーはとにかく反応が良いこと、レンジが広いこと、そして歪みがソリッドぽく聴こえるところがあってエフェクターで歪ませていたダイムが『アンプ単体で良質な歪みを得ようとしてた』結果なのかなと思う。
ただ本物弾いた時の感想は「うーんエフェクター使った方がええわ」だったけど。
動画でもブースター使ってアンプ+α。
なんで38歳で死んだのかはたくさん出てくるんでアレですけどライブで撃たれたんですな。
元海兵隊、統合失調症の男が「パンテラを解散させたのはダイム」と思い込みライブで射殺した。
ジョンレノンと同じ日に同じ死因。
ただわたしはジョンレノンは『音楽版鳩山由紀夫』くらいにしか思ってないの。ビートルズ嫌いだし(留学した時Let It Be弾かされたのはいい思い出)
ダイムの死は平和ボケおじさんよりも大きな損失だった。
ギタリストとしてこんだけの技量、作曲能力を持つ男。
メタルが殺されて死屍累々、生き残った大物すらグランジの真似事をさせられてゴミクズが転がっていた世界で
『「ヘヴィ メタルは死んだ。」とか言ってた奴らには. 「お前らやり損なったな」って言ってやるよ』と声をあげメタルを殺したバンドと人間を音で血祭にあげまくってくれたメタラー全員の恩人です。
さらに豪快なスタイルだけれども誰からも好かれる性格だったようで
車椅子で来たファンに歩み寄って
「今日のライブはどうだった?最高だっただろ?」 って肩叩いたり、
「あなたは私の神です」 って言ったファンに
「何言ってんだよブラザーだろ!」と答えたり。
南部の気のいいあんちゃんのまんまだったんですな。
彼の出すとびきり重いサウンドはもう誰も真似ができない。
最後にサウンドと関係ない話を。
屍忌蛇って日本人ギタリストがおるんです。アニメタルの人('ω')ノ
この人は酒飲みでアニメタルを解雇された理由が酒らしいんです。
その屍忌蛇をクビにした人間は「酒を飲んで(ヘヴィメタルの)演奏なんてできない、ロックスターのウィスキーの瓶には紅茶が入っている」と発言しているんですが、ダイムバッグは練習中、ライブのリハーサル中、そしてライブ本番とずっとビール飲んでる(;´Д`)
なんかね、日本って『ミュージシャンの飲酒』を責めます。
ライブは仕事ってことなんでしょうが、別にいいじゃん(`・ω・´)
演奏できてりゃいいんだよ!
もちろんヘロヘロで演奏ができないとか暴力を振るうなら禁酒必要だけど。
酒を飲むこととライブパフォーマンスは一切関係ないと思うな。
むしろ飲め飲め飲むならば。
ダイムのサウンドはいつまでもわたしを支えてくれる。
痛くて痛くて呼吸ができなくて3時間くらいのたうち廻ることが週に6回くらいあるんだけどパンテラ聴けば耐えられる。
手術室でもパンテラ流してくれれば痛くなかったかもしれん(;´Д`)