朽ち果てていく
今日は祭りやってて、太鼓の音が聞こえてくる。
自分は祭りが嫌いだ。人に会うからね('ω')
そして本社に寄った時にお客さんが来てて
「あそこのお店今月いっぱいで閉めるってさ」と話をしていた。
たしかにその地区はメインストリートだった面影はなくシャッターが閉まり、みっともないほどにさびれている。
しかし大熊へ向かう道、もう除染がなくなって渋滞は起きなくなったけれどもダンプや通勤で多くの車がその寂れた街中を忙しなく通っていく。
通過台数だけならちょっとしたもんだ。
そしてそのお客さんは
「〇〇町だけイベントとか町の補助とか受けてやってんのな」とこぼす。
たしかにそこの地区も寂れているのだが、なぜか税金が垂れ流しの設備が『その地区の人しか入れない』とかちょいと裏のある場所なのよ。
あと口は悪くなるけど『地元から出たことがないヤンキー』が多い。
店は継いでないわけ。でも一等地でシャッターを閉めた状態でも固定資産税を払いながら生きていけるわけ。
でも『シャッター街対策』で色々投入されているわけ。
『シャッター通りをなんとかしてくれる人』に税金を使うべきで
『シャッター通りの当事者』は店開けてないなら受け取るべきじゃないだろ?
それに地元から出てない『オラついたやつら』が集まるから色々な会合や集まりをやってちょっとした特権階級的になってるわけ。
しかもだいたいが『除染バブル』で肥え太ったチンピラとかそういう成金。
うちに未払い50マンとか残してヒイヒイしてた人間が外車に乗り新築を建てたりしてるわけ。
わかりやすいほど成金なわけ。
そういう人間は『町おこし』の名のもとに集まるけど何一つ興てないのよ。
もちろんマスコミに取材されるようなこともやってたりするけど、
それで潤うのは『そいつら』だけだ。
わたしは帰郷したときに
「一回外に出た裏切りもんだろうが」と言われたことがある。
で、景気も悪かったから本当にUターンした人間は居場所がなかった。
また東京へ戻ってしまう人間も多かったし、実家を処分して完全に縁を切ってしまったやつもそこそこいる。
女性は結婚できればなんとかなる。
男よ。
ひでぇもんだ。
まぁ自分は結婚する気がないんでいいんだけど、みんなそうじゃないしね。
でも外の空気知ってるやつが町おこしに参加できないってのは不健全な気がする。そのくせ『移住者』は参加してるのよ割と。
よそ者は受け入れるけど地元生まれでも一回でも外に出たらハブるわけ。
もちろん『外で修業』みたいな人もいる。
でもそういう人間は『戻ってこれる家業がある』のでいきなり経営者。
だからガツガツとすることはない。
集まりには親が出て本人が登場することはまずない。
分断されているんだよね。そしてそれらを結集しようとする人間もいなし、
それぞれ結集する気もない。
だから俺は『ぶっ潰されていく故郷をただ眺めること』にしたの。
何もしないけど他のやつらが見捨てても最後の住民になってもいいくらいどこまでも一緒に朽ち果ててみようかって。
好きだよ、地元。
でも地元の人間が嫌い。
田舎って医療関係と人が不便なのが一番厳しいんだ。
西会津みたいな経験もしたしそれでも会津の自然は大好きだよ。
田舎は悪くない。田舎の人間が腐っててもうダメなんだ。
もう原発処理関係のドーピングは期待できない。
新市長の出身地の建設会社は道路工事で息継ぎしてるけどさ。
でもその市長もなんかあくどいんか?ってとそうじゃなくて
『前市長のころより人を減らそうとしたりする改革へ抵抗されて道路予算くらいしか自由が効かない』のが実際だったりする。
それを俺より10も若い人間が
「ダメです」って放置してるんだ。でも出ていくわけでもない。
ただ諦めてるだけの最悪な状態。
わたしは結構な『お花畑』なの。
若いころクソ野郎だったので本当に恥ずかしいしアホなんだけど、
「現実よりも真実を見たい」って思ってるわけ。
だから「街がまた賑やかになるための真実」を知りたいから
理想も理想、超理想をこねくり回してるだけなの。
でもどうしようもなくてあがいたらぶちのめされて、
避難ついでにもっと奥地へ行ったらもっとぶちのめされたってだけの
本当に『理想しかみてない』バカなの。
でもかわいそうだよね、町。
今いる人間なんかどうでもいい。
街に来てくれて笑顔になってくれるかもしれない未来の人だけで生きてほしいよね