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無視できない蟲神器

虫のいいラジオ vol. 08

虫のいいラジオは、
昆虫大好き、ポッドキャスト大好きな、
子持ちデザイナー、大阪の小坂が好きなことを
話し倒していくポッドキャストです。

今回は
「無視できない蟲神器」
です。

あの伝説の100円ショップ 
ダイソーから販売中のTCG 
トレーディングカードゲーム
ハイパーウルトラダイナミックな蟲神器について
お話していきます。

蟲神器はジュバっと虫を出して
戦っていくカードゲームです。
プレイ人数は2人で、15分もあればササっと勝敗が決します。

カードの種類は3種類。虫カード、強化カード、術カード。
虫カードで攻撃し、強化カードでその虫の能力を上げたり、
術カードの特殊効果でバトルを有利にすすめたりして
戦っていきます。
それらのカードを組み合わせて
20枚のデッキをガディーンと組みます。
同じ名前のカードは2枚まで入れることができます。
この20枚をサッッ、シュッ、ピュッとよくシャッフルします。
これが山札です。
この山札から6枚、裏向きのままで場にシーンと出します。
これがナワバリです。バリアみたいなもんです。
さらに山札から4枚サクっと引いて手札にします。
じゃんけんなどで先攻後攻をきめます。
いよいよ、パワォーン、バトルスタートです。

バトルの流れ

先攻1回目は山札からドローせずに、
手札からカードをヒューと展開していきます。
1ターンにできることは
餌をおくーーー
虫を出すーーー
攻撃するーーー
この三つです。

まずは
餌をおくーーー
手札から一枚、
ナワバリの手前の餌場におきます。
虫カード以外のカードでも大丈夫です。
1ターン一枚だけです。

虫を出すーーー
餌の枚数と同じ数字が書かれた虫を
バクーっとバトル場に、
ナワバリの向こう側ね、
に出すことができます。
餌が5枚の場合、5の数字の虫も出せますし、
2と3の数字の虫を2匹出すこともできます。

攻撃するーーー
出した虫に書かれた技を使い、
相手をドキュイーンと攻撃することができます。
相手の場に虫が出ている場合は、虫に攻撃。
虫が出ていない場合は、
ナワバリをビシューンと攻撃します。
餌の枚数の分コストを消費しきった
時点でサーンとターンエンドです。

後攻にスコーンとターンが移ります。
以後はターン毎に一枚山札をひいて、
攻防をトリュー、バキ、ショルーと繰り返します。
攻撃された側ーーー
虫に攻撃され、技の威力が体力より大きい場合、
その虫はバキョーンと破壊されトラッシュに送られます。
そして、ナワバリのうち好きなものを
シャッと一枚引き、手札に加えます。
虫がいなくてナワバリに攻撃を受けた場合も
ナワバリのうち好きなものを一枚スタッと引きます。

勝利条件

勝利条件は3つです
・相手のナワバリがない状態で攻撃する
・相手が降参する
・お互いの山札がなくなったときに
 ナワバリの数が相手よりも多い
 ※ナワバリが同じの場合は引き分け

凄まじい遊びやすさと多様性で無視できない!

やってみたくなりました?
ルールなどは動画で見る方がいいと思うので、
動画のリンク貼っときますね。
https://www.youtube.com/watch?v=CEbGZEDDfIc&t=6s
ルールを説明し終えたところで、
蟲神器を無視できない最初の理由いきますね。
凄まじい遊びやすさと多様性です。
カードゲームには詳しくないので、
ルールについて、これがすごいとかはよくわかりませんが、
すぐに覚えることができて、
結構奥が深くてシンシンとおもしろいですし、
デッキが20枚とすくなく、
デッキ作成のコストが低いので比較的すぐに遊べます。
で、
人気のある甲虫や蝶が輝くだけではなく、
アブラムシやハムシ、
アリなんかも組み合わせ次第では
ヘラクレスオオカブトなどのメジャーで強い虫を
ドバッシュッとジャイアントキリングしたりできます。
なので多様な虫を採用できるんです。
昆虫好きからすると、
シンソコーンありがとうございますです!
感謝しながら息子とバトってます。
これはどう考えても、ボケっと無視できないでしょう。

虫カードの超絶イラストデザイン

で、無視できないもう一つの理由は、
そのエニリギアンなデザインというかイラストです。
なのでここからはカードのデザインについて
ソルルっとお話していきますね。

虫カードのレイアウトは
カードの一番上にバキっと虫の名前。
名前の左側にギョクっとコストの数字。
ドッディーンっと中央にかっちょいい、虫のイラスト。
イラストの左上に体力。
イラストの右上に属性:赤・青・緑・無のどれか。
イラストの左下に技。
イラストの右側にレアリティ。
イラストの下にその虫の解説。
余計な仕切りなどがなくシンプルな配置で、
イラストを邪魔してないのでホフッと好感を持てます。
レアリティはもうちょっと小さくてもええんちゃうかな。

カードの装飾は枠囲いとして
黒と金色のあしらいで、ピーンとした伝統的な和風って感じ。
ようみると鳥居型のトリミングになってるんですね。
蟲神器の世界観が三種の神器とか、日本神話的なんで、
スコッーと世界観にあってる気がします。
フォントは属性の漢字以外はゴシック系なんで
ちょっとその世界観からは離れる気がするけど、
可読性を考えると、仕方ないかな。
解説文なんて5ポイントぐらいちゃうかな。

で、イラストがめっちゃいいんです。
まず、けっこういろんなイラストレータさんに
お願いしてるみたいなんですけど、
タッチをシュッと統一してるっていうのがいいんです。
逆にポケカは架空のキャラクターなんで
いろんな描き方があって、楽しいんですけどね。
蟲神器の場合は遊んで学べるゲームというのが
1つの売りなんで、
虫の特徴などもシャキっと正確に表現する必要があり、
デフォルメしないっていうのが原則だと思います。
その原則を多数のイラストレータさんに共有し、
統一感を持ったアウトプットをギュッと出してもらってる、
ていうところがすごい!
あとはイラストレーターさんに描いてもらって
あの金額で販売できるのも素敵。
一パック5枚入り110円で、
必ずSR以上のキラが一枚絶対に入ってるんですよ。
ミラクルハイパースリリングカードゲームでしょ!

で、各イラストのアングルもモッスゴいいんです。
好戦的な虫はドバーンとこっちに向かってきてる
アングルが多かったり、
模様がきれいな虫たちはピコっと一番映える
アングルにしてたり、
ここでも虫の特徴を学べるので素敵です。
あと、動きのあるイラスト、よう描けるなって思います。
虫をしっかり描こうと思うと、
どうしても標本とかを参考にするから、
動きとかつけるんムズいんです。
どうやって描いたんかな、めっちゃ気になる。
生体を用意して、じっくり観察しながら描いたんかな。
なんにしても、
イラストレーターさんがシューワーパーすごいわ。

んで、イラストの背景はそれぞれの属性に応じた
エフェクト4種類。
赤属性は炎、
青属性は水、
緑属性は風、
無属性は光、
ちなみに属性は
赤属性は肉食の虫のグループ
青属性は樹液や蜜などを食べる虫のグループ
緑属性は葉っぱや草を食べる虫のグループ
無属性は赤青緑どれにも当てはまらない虫のグループ。
で、じゃんけんみたいに、
赤の攻撃はボォっと緑に2倍のダメージ、
青の攻撃はザバーンと赤に2倍のダメージ、
緑の攻撃はヒューッと青に2倍のダメージ、
無は弱点なし、ダメージ2倍なし。
っていうルールになってます。

緑属性が風?? 草とか葉っぱやと思ってた。
風なんですね。
ん、風って水に強いん? 火に強くない? 
いや、風は火を大きくさせるから火に弱いんか。
草とか葉っぱやったら、
水を吸うんで青に強いのわかるんやけどな…
炎にも燃やされるから青に弱いのわかりやすいし...
細かいとこは気にせんときましょ!

とにかく、各イラストに応じて
背景の炎とか水、風のエフェクトが変化してるんで、
そこもジュバっと見てみてください、
LR、レジェンドレアのエフェクトなんて
勢いあってかっこよいですよ!

蟲神器好きすぎてオリジナルカードつくってみました。
コピー用紙に出力したものをスリーブにいれただけです。
いたらいいなって思う昆虫です。こんなカード、昆虫はありませんので、
あくまでファンアートとしてご容赦ください。

モノを食べないカイコがモノを言うカード

そんな素敵な虫たちのイラストの中でも
一番のおすすめは、やっぱモフフっとカイコさんかな。
まだ持ってないんですけどね。
もちろん、カイコさんの
もともとのポッフリとした可愛さはあるんですけど、
無属性の背景色、黒とカイコさんの
白のコントラストがパッキリしてていいんです。
んで、背景のエフェクトはキレキラの発光。
カイコさんがキラキラしてるみたいで
LR感が半端ないんです。
LRはレジェンドレアね、伝説的に珍しいってことね。
細かくみていくと、
しっかりこっちを見通してくるアングルで、
可愛さ最強の触角とモッフモフ感が丁寧に描写されてて、
ハハッーーと神々しいです。
あと、目のハイライトを強めに入れてるのと、
腹部のサキッチョを上に上げる工夫で
カイコさんの可愛さにブビョーンとバフをかけてて、
無双状態です。
ところでこのカイコさん、無属性なんです。
なんでやと思います?

そう、カイコさんが無属性なのは何も食べないからです。
カイコって成虫になってからは何も食べへん、断食してるんです。
ダイエットちゃいますよ。
食べへんし、飛びもしない、生殖だけをする。
ズスーンっと何かを超越してる感がありますね。
他にもオカダンゴムシとか
ヒジリタマオシコガネとかが無属性です。
何も食べへんかったり、雑食やったり、糞を食ってたり、
たしかに赤青緑ではないね。
そういうのもちゃんとしてて、やっぱ無視できひんな〜

遊んで学べるカードゲームの要、
解説文についてもちょこっと見ときますね。
これもヨヨッと無視できないんですよ。
分類、大きさ、分布、特徴の四つの情報が
フィッと3行にまとめられて、
限られたスペースに収まってます。
これって地味にすごいです。多分100字縛りかな、
100字って多いようで少ないんで、
ダボーンっと言葉削ってるんちゃうかな。
100字ちょうどに収まってるカード、
トラカミキリとかテイオウムカシヤンマとかは
解説文、キシュっと収まって気持ちよかったやろなー
まぁ勝手な想像ですけど。

術カード、強化カードもすごいぜ!

術カード、強化カードもいいんです。
人が描かれることが多いんですが、
なんというか蟲を使ったドルーンとした
呪術感が山盛りです。
草薙の劫火っていう、大層な術カードは、
場に出ている蟲を自分、相手構わず
焼き尽くすというカードで、
5コストも消費します。まさに劫火ですね。
このカードのイラストが
ゴォォーっとかっちょいいんです。
中央にいる人影と伝説の剣のようなものが炎をまとい、
周囲にいるスズメバチやオニヤンマを
燃やしているというシーンです。
炎を纏った人影のセンター感が、
戦隊モノの中央とか、ポケモンのリザードンとか、
主人公は赤とか炎っていう「お決まり」で育った世代に
ドンピシャに刺さります。

もう一枚紹介しますね。
口寄せの時蛹もビッカーンっとかっちょいいんです。
中央にオオゴマダラの蛹が描かれてて、
そこに手を差し伸べている巫女さんかな。
その周りを金色の漢字の十二支の円陣が覆ってるんです。
さらに巫女さんを中心に細い糸と巫女さんの髪の毛が
放射状に張り巡らされています。
神話の世界観のはずやのに、
どこか未来的というか先進的というか。
引き込まれるイラストです。
張り巡らされている糸は、オオゴマダラの幼虫が
蛹になるときにぶら下がるための
糸座をつくるんですが、
それに使う糸をイメージしてるんかな。
この糸、ハイライトとして、情報量をコントロールしているのと
同時に、
巫女さんの目をその糸がぐるっと覆って隠してるんです。
そうすることで、より神秘感が増してるし、
VR的な未来感も感じとれるような演出に
なっているんちゃうかな。

無視できないカードまだまだいっぱいあるんですが、
とりあえず、昆虫好きデザイナーが思う、
蟲神器の無視できない理由をダダラーっと
お話ししてみました。
結構人気みたいで、1弾が発売された頃は
どこのダイソーに行っても買えなかったり、
最近も、4弾発売してから、1弾と3弾が買えなかったりと、
結構入手に苦労したこともあります。
この冬に5弾が発売されるらしいです。
これも無視できないカードがいっぱいみたいなんで、
またダイソー巡りが始まります。
その前にカイコさんは当てたいんですけどね。
息子はポケカに入る前に、蟲神器を覚えました。
ポケモン好きやったから、
ポケカ買うだけ買ってたんですけど、
デッキ60枚のハードルが高くて、
HPの高いほうが勝ちみたいなことしてました。
でも蟲神器のルール覚えてからは、トレーディングカードの流れみたいなん覚えて
ポケカもすぐに覚えました。ストライダー乗ってたら、
自転車すぐ乗れるみたいな感じですね。
だいぶ前の話なんで懐かしいんですね。

以上、昆虫大好き、ポッドキャスト大好き、子持ちデザイナー、大阪の小坂がお届けした、虫のいいラジオでしたー

ヨコバイバイー

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