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今年の昆虫振り返り、エアマックス95イエローグラデなカミキリからスケスケなレース昆虫まで

虫のいいラジオ vol. 12

虫のいいラジオは、
昆虫大好き、ポッドキャスト大好きな、
子持ちデザイナー、大阪の小坂が好きなことを
話し倒していくポッドキャストです。

今回は
「今年の昆虫振り返り、エアマックス95イエローグラデなカミキリから
スケスケなレース昆虫まで」

です。


今年、出会った昆虫の中で
特に印象深かった子達を紹介していきます。
ラインナップは、
シロスジカミキリ、
ニワハンミョウ、
カツオゾウムシ、
ツシママダラテントウ?、
アワダチソウグンバイ、
ヘクソカズラグンバイ、
です。

オオキンカメムシ、
ドウガネサルハムシ、
クズノチビタマムシ、
ヨツモンカメノコハムシ、
ヒメカマキリとかも嬉しかったんですが、
すでに紹介してるんで、
そっちを聞いてみてくださいね。

エアマックス95イエローグラデなシロスジカミキリ

まずはやっぱり
シロスジカミキリでしょ!!
基本情報!
おっきさ : チューブ絵の具ぐらい
色 : エアマックス95イエローグラデ色
時期 : 5月〜9月
出現場所 : 
日本では北海道以外。

ずっと憧れ続けてた昆虫です。
小学生の時、近所に、ゴマダラカミキリは
いっぱいいてました。
カラタチかタチバナモドキについてたと思います。
シロスジカミキリは
そいつらのボスみたいな位置付でしたね。
ラスボスシロスジカミキリ!
なんとか見つけるために
一時はいちじくばかり探してました。
でも会えませんでした!
もしかすると当時から平地での数が
減ってたかもですね。

で、月日は流れ、
おっさんになりました。
昆虫採集再開しました。
でも、当時と身体的な能力も違うので、
昆虫採集結構むずいです。
目線も上がったし、視力も落ちた、怖いものも増えたし、
時間も有限、記憶力も落ちた。
当時のやり方ではなく、
おっさんなりのやり方が必要ですね。
例えば、情報と行動範囲の広さかな。
今回のシロスジカミキリ発見は、
そのおっさんのやり方が功を奏しました。

去年ぐらいから、Googleのマイマップに採集した場所と
今後の採集地候補をマッピングしてるんですが、
そのうちの一つの場所。
シロスジカミキリ減っているみたいなんで、
詳しい場所は言えませんが、大阪府内の
電車の終着駅の近く。
駅の周りは新しいマンションなどが立ち並ぶ地域で、
そのすぐ周りを山が囲んでいるような場所、
子供の時には知らんかったし、行けなかった場所です。

七月の上旬でした
時間ができたんで、ゴーゴー。
すでに溶けるような暑さやったんちゃうかな。

駅降りて、15分ぐらいで目的地に。
ちょっとした棚田があってこれぞ日本の里山。
でも棚田には動物避けの電気柵ネットと自動音発生装置が
きっちりと配備されてます。
なんで、田んぼの水生昆虫なんかも見たかったんですが、
無理でした!
にしても動物避けの音、ずっと鳴り響いてたな、
どんな音やったかな、
はいそこのイノシシこっち来なーいとか、
はいそこのシカあっち行きなさーいとか、
やったんちゃうかな。
そんな中学校の体育の先生みたいなんちゃうかー。
クヌギなど、葉っぱに鋸歯、
ノコギリの歯みたいなギザギザハートががついてて、
幹がザラザラした木を探します。
クリとかクヌギとか何本かあったんですが、
樹液が出てない、綺麗な木たちばっかりでした。
でも突然栗の茂みから、
交尾しながらオニヤンマが飛び出てきた時は、
ビビったなー
早すぎて網を振る時間もなかった!
ただでさえでかいオニヤンマ、
2匹同時に来ると羽音も迫力も満点よ。
うん、棚田周辺では成果なしでしたね。
今思ったら、カブクワだけでなく、
オトシブミとかチョッキリなんかも
探しといたらよかった!
しっかりせぇーよー!
これ中学ん時の体育の先生の真似ね。
棚田付近は諦めて、
棚田とは逆方向の林道を歩いて行きます。
左に林、右に柵みたいな山と開発地の境界道です。
林側にはカシかな、どんぐりなるけど、
葉っぱが分厚くて、緑がテカテカの常緑樹で、
樹液も出てそうにない木ばっかり。
まぁ、影なんでちょっと涼みながらその境界道を進みます。
柵側にはクズが生い茂ってました。
この頃はクズにいっぱい面白昆虫いるなんて
知らんかったんで素通りしてました。
見過ごしたらぜーったいあかーん。
これは高校ん時の体育の先生ね。
林側はずーっとカシばっか。
おかしーねーーー
その道をしばらく行くと、クズが林側まで鬱蒼と侵食して、
くらーいトンネルみたいになってるとこに辿り着きました。
先の方は真っ暗、こっわ。
クヌギとか全然ないし
引き返そーかなって思うぐらい、薄気味悪い。
でもなんの収穫もないし…んーんって突進!
いきなりオオスズメバチが現れた!
でっか、目の前、10センチ。
羽音ブーン。
オオスズメバチがこっちをみている、
コサカは怯えて動けない。
あっ、ちょっと離れた!
次の瞬間、右目が何かを捉えました。
下向きのチューブ絵の具から、
中の絵の具が細く二筋飛び出てるようなシルエット。
暗がりの中でも解りました。
ゴマダラカミキリちゃうん!?
ちょっとテンション上がります。
オオスズメバチを警戒しながら、さらによく確かめます。
ん、デカない? ゴマダラにしてはデカない?
もしかしてーーーいやいやいやいやいやいやーー
ブーーーーん羽音デカいて、怖いて、
ビビりながらも、羽音を聞かんふりして、
チューブ絵の具に近づきます。
体グレーです、小楯板あたりの白い点刻群と黄色い斑紋群、出ーーたー!
エアマックス95イエローグラデ色!
シロスジカミキリです!
素早く鞘翅の上の方をつまんで、退散!
これこそオヤジ狩り。
あっ、変なこと言うてる間に樹種の確認し忘れた!
でもオオスズメバチ怖い。諦めよ。
薄暗いトンネルを小走りで駆け抜けて、
少しひらけたところで、
改めてシロスジカミキリを落ち葉の上に下ろします。
そこまで飛ぶのが上手くないのは知ってたんで、
多少泳がせてやったりました!
触角をグリングリン動かしながら、
踵で歩くような独特な歩き方。
跗節の根元で歩いてるイメージ。
まじでシロスジカミキリです。
誰もいない仄暗い林道で手拭いを
口に当てながら喜びの雄叫びを上げました。
おっさんやから一応周りに気遣います。
三十年越し念願のラスボスマッチング。
逃げないようにカバーしながら動画撮影。
踵歩き可愛すぎる。
鞘翅を掴んで、あのキイキイキイキイキイな威嚇音。
またおろして踵歩き、また捕まえて威嚇音。
ごめんごめん、興奮しすぎやね。
30分ぐらいナイストゥーミートユーを楽しんでから、
百均のカゴに投入です。
うんうんアクリルのすべすべな壁も登ってる!
もうお腹いっぱいになったんですが、
せっかくの遠出です、
さらに林道を進みました。
シロスジカミキリさんに衝撃を与えぬよう、
慎重に慎重に歩を進めます。
進んでいくうちに、さっきとは別の棚田の横を通る
風光明媚な道や
クヌギなどがポツポツと生えている山道を通ります。
昼間ですが、仄暗いです。
そんな山道で
ノコギリクワガタの小顎型もゲット。
顎がおっきい水牛型ではななかったです。
ノコギリクワガタの情報少なくてごめんなさい。
そろそろ体力も限界なんで、下山しました。
いやーでもまだ、もうちょい山の方行けたから、
来年はもっと登って色んなカミキリを目指したいですね。
なんやかんやで、
ベージュのヤッケ、今はウインドブレーカーっていうんかな、は汗で、
焦茶色。
ペットボトルもからっから。
ようやく駅へ。
スーパー冷房の効いた車内で、サブって言いながら、
シロスジカミキリを大事に抱えて眠りに落ちました。
シロスジカミキリがカゴから逃げる夢見て、
目が覚めました。
慌ててカゴを確認、ちゃんと居てます。
実は捕まえてない夢落ちやと思ったでしょう?
大丈夫、捕まえてました。
が、虫籠の蓋ってほっそい穴が空いてるでしょ、、
その2〜3ミリの穴をシロスジカミキリ、
その強力な顎でガシガシ広げてました。
もうカゴキリやん! カミキリちゃうやん!
もうちょっと気づくんが遅かったら、
逃げられてましたね。まさに正夢なるとこやった!
シロスジカミキリめっちゃ長なりましたね。
でも嬉しかったなあ。

ナイストゥーミーチューしてるとき、再掲


焼き芋みたいなハンミョウ、ニワハンミョウ

そうそう、嬉しかったって言ったら、
茶色のハンミョウも初めてで嬉しかったですね。
コハンミョウやと思ったけど、多分ニワハンミョウかな。
ニワハンミョウの基本情報ね。
おっきさ:柿の種チョコぐらい、柿の種すっきやな!
色:よー焼けた焼き芋の皮色
時期:4月から10月
出現場所:
南西諸島以外の日本。
丘陵地とか荒れた砂地に現れるみたいです。
8月に福井に行った時でしたね。
毎年お墓参りに行ってるんですが、
お墓参りの後はお待ちかね昆虫採集ですね。
みなさんもお墓参りのあとは昆虫採集ですよね。
山道の入り口にあるお墓を後にして、少し登っていくと、
湧き水が滲み出るぐらいの荒い砂の道になってきました。
すると目の前をナミハンミョウのような動きで、
飛び跳ねる何かがいます。
大好きなナミハンミョウ、
今は網もある、絶対捕まえたい。
その一心で網を振り下ろしました。
余裕です、余裕のよっちゃんです。
素手で行けるのに網で無理なはずありません!
網から慎重に取り出そうとすると、様子がおかしいです。
あの眩い模様がないんです、茶色いんです。
形がハンミョウなのに、色が焼き芋の皮色?
そう、ニワハンミョウです。初目初耳でした。
ナミハンミョウ以外のハンミョウは初めてでした!
大阪で暮らしてるとなかなかお目にかかれないと思います。
biomeではコハンミョウと出てくるも、
よくよく図鑑で調べてみて、
ニワハンミョウやろうと思ってます、同定は難しいからね。
鞘翅に丘孔点列って言う、胸に7つの傷っぽい、
必殺技みたいな名前の模様が確認できます。
その模様はコハンミョウにはないんです。
白の斑紋もニワハンミョウのものに近いです。
正直、コハンミョウの方がレアっぽいので、あれですけど、
まぁでもナミハンミョウ以外のハンミョウに
初めて出会った、真夏の初体験でした。
この時もう一つ、初体験しちゃいました。

左の鞘翅にダメージ、歴戦の勇者なんかな


鰹節のミニチュア、カツオゾウムシ

カツオブシムシ、ちゃう、
カツオゾウムシにもあったんです。
基本情報!
おっきさ:おっきめのヒジキぐらいかな
色:鰹節色
時期:3月から10月
出現場所:
日本全国
平地とか山地の草や林。
ニワハンミョウ捕まえて浮かれてる時です、
なんの草やったか忘れたけど、葉っぱやったかな、
その葉っぱの上で、
しっかりこっちをみて固まってました。
目合ってもたって言わんばかりに。
左手を下に添えて、右手で、撫でると左手に落ちてきます。
そこからつまみあげると、鱗片って言う粉がいっぱいついてます。
蝶みたい。
まさに鰹節のカビのように粉を噴いてるんです。
生きていくうちに徐々にその鱗片は
取れて行くみたいなんで、この子は成虫なりたてかな。
うまみ成分あるかな思って舐めてみる、勇気はありませんでした、
この意気地なし!
形も鰹節みたいにゴツゴツしながら細長いの。
鰹節に擬態してるわけではないとは思うけど、
ほんまに鰹節のミニチュアみたいでしたね。
でね、やっぱりゾウムシの口吻かわいいわ。
ちっちゃくてもちゃんと口吻が頭部から細ーく出てるの。
オジロアシナガゾウムシも可愛かったし。
鼻、口吻の長い生き物に憧れるんは
日本人のサガかもしれんね、
ゾウ、バク、ピノキオ、天狗とか。
外国の人の鼻の高さにも憧れるしね。

上手く撮れてない、ごめんなさい。


ニジュウヤホシじゃなかった、ツシママダラテントウ

はい、
嬉しい発見、もう一匹。
ツシママダラテントウです。
基本情報ね。
おっきさ:BB弾ぐらい
色:シンプルなヒョウ柄
時期:春から秋にかけてやと思う
靭公園でニジュウヤホシテントウやと思って
動画撮影して記録だけしてたんです。
で、そろそろ年末なんで今年の昆虫を振り返ってるなかで、
動画見ながら星少なない?ってなって、
色々調べたりBiomeにお願いしたりしたら、
ツシママダラテントウではなかろうかとなりました。
でも待って、ツシマってなってるで、ここ大阪やで。
でもいてるんです大阪に。
調べてるうちに本州にも分布を
広げていることがわかりました。
ナナホシテントウなどと違って植物食なので、
ニジュウヤホシテントウのグループに近く、
益虫ではないようです。
豹柄のギザギザした感じを消して
丸っこくしたパターンがあるかんじ。星の数は10かな。
前胸背板の黒の斑紋を星に入れるんやったら、11かな。
で、産毛みたいなんがぎっしり生えてて
モフモフしててぬいぐるみみたいです。
和名、ヌイグルミテントウにしたらええんちゃん!

そーいえば、こないだ、
UFOキャッチャーでマイクラのぬいぐるみ取ろうとして、
全然取れへんかった。あのアームゆるゆる過ぎひん?
握力2やで。
ぬいぐるみでいらんこと思い出してしまいましたね。
話戻すと、

やっぱり人の往来と気候変動のせいで、
分布が変わってる昆虫たちが多いですね。
楽しいんですけど、複雑です。
そこに行くから会えるみたいな、
そんな特別感みたいなものが
失われていっている気がして・・・
いやいやもう止めときましょう。
とにもかくにも、出会えたんやから。

かわい!動画もあります。


スケスケでレースなやつ、グンバイ

だいぶ長なってきましたね。
でも後もう一組だけ、紹介させてください。
グンバイの仲間です。
今年出会ったんは、
アワダチソウグンバイとヘクソカズラグンバイ。
グンバーイグンバイ。
基本情報グンバイ。
おっきさ:ささくれでめくれた皮ぐらい。グンバイ。
色:スケスケなレース色。グンバイ。
時期:4月から11月。グンバイ。
出現場所:
名前に入ってる植物についていることが多いですグンバイ。
グンバイムシっていうカメムシのグループで、
大相撲の行司がもってる軍配に形が似てるからグンバイっていう
和名になったんですね。グンバイ。
めっちゃちっちゃい。グンバイ。
手では掴めません。2ミリぐらい。グンバイ。
でも、今年初めて肉眼で2種類観察できました。グンバイ。
アワダチソウグンバイの方が綺麗ね。グンバイ。
あとね、プラタナスグンバイってのもいるみたいグンバイ。
いずれも外来種で分部を広げてる。グンバイ。
インスタで見つけて、で、英語名がLasebug、日本でも見れるってなって、探してたんです。グンバイ。
拡大してみるとポーランドのレースみたいな細かさで、
さらにシャボン玉みたいな
光の干渉を起こす膜も貼られてて、
透明で神聖なステンドグラスライクなんです。グンバイ。
でもやっぱ、ちぃーーっちゃい!グンバイ。
多分、昆虫採集してる時、草花に集中してる時でも、
なかなか見つけられへんと思うわ。ドンマイ。グンバイ。
今回の2匹は仕事休憩中と、
オジロアシナガゾウムシの餌、
クズを取りに行ってる時に
たまたま会うことできました。グンバイ。
なんか自身の昆虫解像度が上がってるって思って、
それも感動したな。グンバイ。
アワダチソウグンバイ、ぜひ拡大画像見てみてください。
昆虫嫌いの人でも大丈夫やと思う、綺麗よ!グンバイ。

ヘクソカズラグンバイ、iPhoneでなんとか撮影
アワダチソウグンバイ、iPhoneでなんとか撮影
動画もあります。


虫のいいラジオ始めてからの
昆虫解像度が上がってるわ。何回言うねん!
お陰で、なかなか面白い昆虫に
たくさん会えるようになってきてます。
と言っても、10月ぐらいからやから、
ハイシーズンは過ぎてたんで、来年からもっと楽しみ!

来年は、
フェモラータオオモモブトハムシ
トラカミキリ
ルリボシカミキリ
チョッキリ
オトシブミ
カメノコテントウ
カブクワ
トゲナナフシ
エダナナフシ

あたりを狙って行きたいと思ってます。
あと、スイーピングやビーティングにも
チャレンジチャレンジ!!


2025年もよろしくお願いします。

最近、昆虫少ないです。なんで、
ポケポケにも手を出してます。
もっと昆虫勉強したいのに、気がついたら、
セレビーexでコインを投げまくってます。
昆虫好きやのに草デッキにスピアーとか
ストライクは入れてないです、なんか、ごめんなさい。
初代ポケモンを中学ん時にやってから、
はや三十年、息子と一緒に遊べるゲームが、
野球やサッカー以外にもあるっていうのが、
ありがたいと幸せですね。
ポケポケはね、
ポケカの60枚というハードルと、
管理のしんどさって言うポケカのしんどいところを
を見事に解消してくれます。
で、イマーシブカードって言う
アニメーション付きのカードが
アプリ版ならではで、よろしいんです。
リザードンのイマーシブカードは
赤緑世代にはたまらんのちゃうかな。
カントー地方のポケモンたちが巡ります。
時間、とかさん程度にほどほどにやって行きたいですね。
後、今、蜂と蟻に刺されてみた を読んでるんですけど、内容とかはまた紹介しますね。
にしても、オオベッコウバチ最強!

2024年虫のいいラジオを聞いて
頂いてありがとうございました。
2025年もよろしくお願いします。

以上、昆虫大好き、ポッドキャスト大好き、子持ちデザイナー、大阪の小坂がお届けした、虫のいいラジオでしたー

グンバイバイー


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