煮凝りな昆虫やらずんぐりむっくり鎧兜やら
虫のいいラジオ vol.02
虫のいいラジオは、
昆虫大好き、ポッドキャスト大好きな、子持ちデザイナー、
大阪の小坂が好きなことを
話し倒していくポッドキャストです。
今回は今週の昆虫 です。
今週ぐらいに出会った昆虫達の魅力についてお話します。
朝晩が涼しくなってきた、
10月上旬あたりの十三淀川沿いや堺などです。
関西在住40代の個人的なレア度と
Biomeでのレア度も合わせてお伝えします。
Biomeは生き物の写真をアップすると名前を判定してくれるアプリです。
判定時にレア度が表示されるので
ゲーム感覚で楽しめます。
https://biome.co.jp/app-biome/
【オオカマキリ】
おっきなカマキリ!!
鎌の付け根に黄色の斑紋なんで、オオカマです。
褐色型です。緑型は今回いませんでした。
触角が短く、お腹が大きいのでメス。
1時間ぐらいで3匹いました。みんなお腹でっかい。
やっぱ、カッコええわ!
褐色型は翅のヘリに
濃い茶色とライムグリーン色が入っていて、
着物の重ね衿のようなんです。
着こなしの参考にしましょう。
カマキリ捕まえるときは網入りません。
そのほうがかっこええんです。
パパすごーい頂きやすいです。
自分の手を網だと催眠をかけて、
ふわっとカマキリの上に被せて
やんわりと指を閉じます。
大鎌に多少挟まれるかもですが、そこは我慢、
草のないひらけたところに持ってきてください。
そのままカゴに入れてもいいですし、
ゆっくり指を開いて観察するのもいいです。
たぶん警戒してそのままこっちをみながら
手の上におりよると思います。
万一手から飛び降りても、開けたところなんで、
再度捕まえやすいです。
飛び降りた場合は
首の出っ張りあたりをつまんでください。
大鎌をくねくねしながら挟んでこようとします。
多分挟まれないと思いますが、
挟まれそうなら、首の出っ張りと前肢の基節も合わせて
大きめにつまむと、可動域が狭まるので
制圧できたも同然です。
彼ら威嚇する時の迫力、マウンテンです。
大鎌を振り上げて翅を広げて覇王色の覇気を出して来ます。
その覇気に怯まずに観察してると、
触角や大鎌の手入れをする姿を見せてくれます。
かわいいですよ。
このときはアレチハナガサという
こぶりな花が咲く草の茎にしがみついていました。
これは個人的な感覚なんですけど、
だいたい大人の腰より上の高めの位置で
見つけることが多いように思います。
個人的レア度:1
Biomeレア度:E
【チョウセンカマキリ】
ちゅうくらいのカマキリ!
鎌の付け根にオレンジ色の斑紋。
頭が小さく、全体的に細身です。
緑型でした。
翅の付け根から上に向かって
薄いオレンジのラインが
アクセントカラーとしてオシャですね。
最近オオカマキリが多い気がするので、
チョウセンカマキリ探してました。
イネ科のキンエノコロかな、の葉っぱの上で発見。
鎌を伸ばして擬態しようとしていたのが
チャーミングです。
オオカマキリに比べて鎌は痛くないので、
オオカマキリのときよりは舐めてもらって大丈夫です。
逆に華奢なので、つまむ時の力加減が難しいかな。
個人的レア度:2
Biomeレア度:E
【ハマベアワフキ】
カメムシのグループ。
幼虫のときに体液と空気で
泡の巣をつくることから
この名前がついたそう。
水際のイネ科の植物についていることが多い。
今回も淀川沿いのイネ科の葉っぱに
プチッとついていました。
形かっこよです。種籾のような形で、
頭が尖っていて大きな目がついている。
まるで未来怪獣です。
さらに、ノーモーションで目の前から
消えてなくなるほどの跳躍力。
相手の戦闘力が高すぎて目では
追えてなくて一旦絶望するあれの感覚です。
ピュンって、ピュンって
拡大写真などでみると、ボロノイ的な翅脈の間に点描のような茶色い点々があり
木彫などでつくられた超絶技巧ものっぽさ満載。
個人的レア度:1
Biomeレア度:B
えっ?? ちっちゃすぎて投稿数が増えへんからBなんかな
【ヨツモンカメノコハムシ】
ずっと会いたかったジンガサハムシ!?
いや、違いました。
それでもヨツモンカメノコハムシは
ジンガサハムシ親戚みたいなもんなんで感動です。
ジンガサハムシほど透明度は高くないですが、背面が透けていて綺麗。
第一印象は煮凝りでした。
あの、魚とか肉とかの煮汁がゼリー状になる料理ね。
本州で初めて発見されたのが2000年年代で、
2010年代になってから大阪でも
発見されるようになったらしいです。
昆虫採集に夢中だった小学生のころに
見つけられなかったのも納得。
ヨツモンカメノコハムシ、どうでもええけど、名前長いな!
ヒルガオ??サツマイモ系の葉っぱの上で発見。
裏側もみたいと捕まえようとしたら、
思いの外、動きが早く逃げられちゃいました。
個人的レア度:3
Biomeレア度:D
【マダラバッタ】
ちっちゃいトノサマバッタおった!
おもたら、
ちっちゃいからトノサマバッタちゃうんやて!!
鮮やかな緑と濃い茶色、
黄色っぽい肌色の3色でアースを感じさせてくれます。
後肢の脛節の色が白黒青赤の斑ら模様に
なっているのも特徴で
トノサマバッタなどと見分ける時のポイントです。
サイズ感も含めてね。
後肢の表面にヘリンボーンみたいな模様があったり、
翅脈は段ボールの断面みたいになってたりと、
パターンをいっぱい集めて、
よーキレイに収まったなって印象。
イネ科のシュッとした葉っぱにしがみついていた。網なしじゃ捕まえるんはむずいです。
個人的レア度:1
Biomeレア度:D
【ツバメシジミ】
ヤマトシジミかと思いきや!
なんかホッソイ尾状突起みたいなんついてるやん。
白っぽいし。なんかオレンジ色の斑紋もあるし!!
かわいい!
尾状突起かわいい!
ぬいぐるみにしたい蝶ナンバーワンです。
アゲハ系の尾状突起もキレイですが、
このツバメシジミの尾状突起はちょこっと、
ほんとにちょこっとだけなんです。
そこが控えめでよろしい。
ヤマトシジミに比べてちょっと黒の斑が少なくて、
ひらがなのくの模様もなし。
翅の表は真っ青らしい。このときは確認できず。
個人的レア度:1
Biomeレア度:E
【イモキバガ】
今回は幼虫でした。
白黒のシマウマみたいな芋虫が
ヒルガオかな
ヒルガオの葉っぱの中央で左右に
忙しなく動いているんです。
自身の出す細い糸で、巣を作っている模様。
目に見えないほっそい糸を何度も往復しながら、太い糸にしていきます。
その糸を何本もかけていき葉を
綴り合わせて行くんですって!
芋虫というそこまで、
自由の効かない体で器用に編み物。
愛おしくて、しばらく眺めていました。
個人的レア度:2
Biomeレア度:C
【クズノチビタマムシ】
この時期にタマムシですよ!!
3mm〜4mmぐらいです。
これまで見たことなかったです。
ヤマトタマムシの流麗なボデーラインとは違った、
肩幅広めのずんぐりむっくりとした体型です。
今回は鞘翅の方は撮影できませんでした。
ひっくり返そうとしたら、
飛んで逃げちゃいました。あーもったいない!!
ゾウムシ目当てにクズ周りを重点的に
ルッキングしていたら出会えました。
ネットなどで調べてみると、キレイ!
鮫肌のようにザラついた黒い鞘翅には
白い波模様が浮かび上がり、
金色に輝く頭部と相まって
絢爛な鎧兜みたいなんです。
あーやっぱりもっと観察したかった!
で、マクロレンズ欲し!
今年はヤマトタマムシ一匹にしか出会えてなかったので、
寂しかったんですが、クズノチビタマムシのおかげで
タマムシメーター満タンになりました!
クズですがサイコーです。
個人的レア度:3
Biomeレア度:C
ようやくあっつい夏が終わって、昆虫探しも楽になってきました。
この時期はどしてもカマキリを探してしまいますよね〜
目線が上に行きがちですよね〜。スターですからね。
カマキリ以外でも面白い昆虫もたくさんいるんで、
カマキリを見つけた後は目線を下げてみてください。
イネ科のアレルギーで鼻ぐずぐずでも、
ヨツモンカメノコハムシを見つけた時は興奮したのか
鼻水が一瞬止まりました。
やっぱ名前長いわ〜
以上、昆虫大好き、ポッドキャスト大好き、子持ちデザイナー、大阪の小坂がお届けした、虫のいいラジオでしたー
ヨコバイバイー