メリークリスムシ♪ 聖夜に煌めく昆虫たち
虫のいいラジオ vol. 11
虫のいいラジオは、
昆虫大好き、ポッドキャスト大好きな、
子持ちデザイナー、大阪の小坂が好きなことを
話し倒していくポッドキャストです。
今回は
「メリークリスムシ♪ 聖夜に煌めく昆虫たち」
です。
クリスマスっぽい昆虫たちを紹介していきます。
3匹それぞれ、クリスマスを思わせるカラーリングで煌びやか。
メリークリスムシです♪
ナミハンミョウ
1匹目
我らが、ナミハンミョウ!
基本情報いきます。
おっきさ : 柿の種ぐらい、おかきの柿の種ね。
色 : 日光東照宮色、あとで説明しますね。
時期 : 春から秋にかけて
出現場所 :
日本では北海道以外。
河原や林道などの湿ってるけど
日当たりがいい道など
です。
歩いてる前を
飛び跳ねながら導いてくれる別名、
ミチオシエでお馴染みですね。
ちっちゃい虫を食べる肉食なんで、
蟲神器では赤属性です。炎!
鞘翅で覆われた、甲虫のグループです。
特徴としては
脚がチョー長いこと、
脚がチョー速いこと、
顎がチョーでかいこと、
体がチョーカラフルなこと。
足が速いのは、その長い脚で
地面を1秒間に13回も蹴っているからみたいです。
ピンっとけーへんな。
人間の場合、早い人で、一秒間に5歩ぐらい、5回ぐらいなんで、
約3倍。脚の回転どななってんねん。
足は細くて長ーいの。特に跗節が長ーいの。
5個の節で分かれてて、それぞれの節も長くて、
腿節、脛節合わせた長さよりもまだ長い。
脚が長くて、脚が速い!
昆虫界のチーターやで、ナミハンミョウ!
これまで、結構会ってきたかな。
今年も高槻の川で捕まえました。
川の中でところどころ顔出してる岩から岩へとを
飛び跳ねて遊んでました。
そこを、なんと、素手で行きましたよ!素手で。
姿勢を低くして、川の流れに動じずに、
ソロリソロリと距離を詰めます。
射程に入りましたよー、卓球で鍛えた瞬発力で、
網やと思い込ませた、網手を被せることに成功!
でも、でも、カゴは下流に置きっぱなし。
どないすんねん
丸めた手の中に閉じ込めながら、
川を下ります。
手の中をカチクカチクとナミハンミョウの
大顎がうなりをあげて攻撃してきます。
血が出ないぐらいの痛さがとめどなくやってきます。
痛みに耐えながら
なんとかカゴに入れてクリアケース越しに観察。
大顎すっご。
先の尖った勢いのあるF型のバナナ2本が左右から
中央に向かって交差してて、拷問道具みたい。
こんな顎してんのに、血がでーへん痛さぐらいやから、
もしかして、あんまり噛み合わせ良くないとかかな。
で、
やっぱ綺麗やわ。ヤマトタマムシより綺麗ちゃうかな。
ヤマトタマムシより人気がないのは、
ちっちゃいし、素早すぎるから、
その綺麗さが伝わらへんねやわ。
なんでここで出来るだけ伝えますね。
ナミハンミョウ好きになってほしいし。
まず
体の中央部が赤いんです、
まるで尻尾の長い不死鳥のよう。
不死鳥の周りに黄色の縁取りがあって、
またその黄色の周りに緑の縁取りがあって、
水色、紺色に移っていくんです。
さらに白い斑紋がハイライトアクセントとして入ってて、
この上なく美しいです。
ビロードっぽい滑らかな光沢感っていうんかな、
そこまでギラギラしてないです。
日が暮れた聖夜に浮かび上がる赤、黄、緑の
オーナメントの饗宴が
こんなちっさな背中で繰り広げられてるんです!
さらに、ほっそい足の中でも色の移り変わりレインボーが
繰り広げられてて、細部に神が宿ってるんです。
惚れてまいます、ナミハンミョウ。
だいぶ拡大してイラスト描いてみました。極彩色です。
日光東照宮の陽明門の彫刻としてあっても
おかしくないぐらい。
やっと日光東照宮出てきましたね。
だから日光東照宮色なんですね。
アカスジキンカメムシ
続いて、
アカスジキンカメムシ
基本情報いきますよ!
おっきさ : 粒ガムぐらい。
色 : みどりの顔に隈取色
時期 : 5月から8月ぐらい
出現場所 :
日本では北海道以外で会えるみたい。
コナラ、ミズキ、キブシ、ヤシャブシなど
結構色んな葉っぱにつくみたい。
ヤシャブシって初めて言ったわ。
です。
この子は会ったことないですが、
前回の昆虫ニュースでもお届けした
キンカメムシのグループの美麗種です。
前回はオオキンカメムシでしたね。
今回はアカスジキンカメムシ。
歩く宝石と呼ばれているカメムシです。
形は楯です。キンカメムシの仲間は大体、楯。
丸みを帯びた六角形っていうんかな。
2センチぐらいやから、どこも防御できひんけどね!
キンカメムシの仲間は小楯板が発達して、でっかくなって
腹部や翅を覆っているので楯みたいに見えるんやわ。
てか小楯板でか!!
頭部もちっちゃい楯。
もう楯虫やん! タテムシ、カブトムシおるし、
タテムシにしたらええんちゃん。
そのほうが人気出そう、カブトムシvsタテムシ なんて、
最強王決定なんかであったらキャッチーちゃうかな。
ちょっと脱線が過ぎましたね。
話戻しますね。
この子、色がすごいの。
頭部は黄緑色の小さめのスパンコールが
散りばめられてます。キラッキラ。
中央に黒い縦の筋が2本入ってて、
その脇に赤い、押したくなるような
ちっちゃいボタンが左右にあります。
で触覚は5つの節からできてます。
んでね、ダークブルーのメタリックです。
結構ダークやから、全身緑の中でも、
浮してない、いいコーデやん。
でね、柿のタネみたいな目がつぶらで可愛いの。
こっちはほんまの柿の種ね。おかきの方ちゃうよ。
オレンジを暗くした色で、光沢があってべっ甲みたい。
で、前胸背板から小楯板にかけてが、
さらにキンキンキラキラ。
金緑色っていうか、ビビッドな明るい緑の
スパンコールの嵐!どこみてもスパンコール。
その間を縫うようにして、赤いラインが、ピンクがかってたり、
オレンジがかってたりしながら描かれてるんですが、
おねだりするアブのような模様。
ちょいわかりづらいかな、
歌舞伎の隈取りの方がわかりやすいかな。
歌舞伎は白い顔に赤い線の隈取ですが、
この子は緑の顔に赤い隈取です。
まぁ、アブとか隈取りとか言うてますけど、
要は
クリスマスツリーに赤いリボンが巻かれてるような、
まさに聖夜の昆虫に相応しい模様なんです、メリクリ。
で、幼虫の体色も面白くて、
特に5齢幼虫はモノクロなんです。
で、むかーしの漫画のおばちゃんが笑ってるような模様なんです。
ちょまって、想像してみてください、モノクロな幼虫が脱皮したら
いきなりスパンコールまみれのキラキラになってるんですよ、
ださいおっさんのビフォア・アフターどころの話しちゃうよ。
本人びっくりせーへんのかな、どう思ってねんやろ。
で幼虫のときに成虫もみてると思うんですけど、
憧れたりしてるんかな、もうちょっとしたらあんなキラキラなれるとか。
あかん、あかん、変態については人間の感覚で想像してもしゃーないね。
チョウとかカブトとか完全変態の子たちは別の生き物になってるもんね。
多分聞いてる人、なんのこっちゃってなってるから、
一回ググってみてください。
アカスジキンカメムシ 幼虫 ぐらいででてくると思います。
あーってなると思います。
でイラストも描いてみてます。スパンコールしんどかった!
アカガネサルハムシ
さっ最後、
アカガネサルハムシ。
基本情報いきますよ!
おっきさ : タイ米ぐらい
色 : サーモグラフィー色。
時期 : 5月から8月ぐらい
出現場所 :
日本全域
ノブドウなどの葉っぱの上など、
ぶどう系が好きみたいですね。
です。
この子に近いドウガネサルハムシにはあったことあります。
小さいくせにすんごい金属光沢、
真新しい10円玉のあの感じ。
でガニ股。サルハムシってなんか足がゴツくて長いから
ガニ股になんるかな。
ちなみに、なんでサルって思いません?
くくり猿に似てるからサルハムシなんですって。
ほんまかな〜、和名っておもろいね。
似てる?・・・・
アカガネサルハムシに戻りますね。
形ですが、
胸部腹部がマ
とした瓢箪みたい。
ちっちゃいくせに逞しいから、不思議な感じするな。
色は
サーモグラフィー。
ほんまにすごい色。
ほんまに昆虫って多様やわ。
鞘翅の左右それぞれの中央あたりにドーンとピンクがあります。
そこが一番高さ高いところなんで、ハイライト入るでしょ。
なんで、サーモグラフィーの温度が高いところから、
白、暖色、寒色へと移っていくグラデーションとそっくりなんです。
まさに
サーモグラフィーメタル!
で頭部がグリーンなんで合わせると、
サーモグラフィークリスマス!
拍手。
暖炉なんかの前でクリスマスパーチーをしてる
室内をサーモグラフィーでのぞいたらこんなカラーリングなるんちゃうかな。
何言ってるかわかりませんね。
でね、ちっちゃいんで、
肉眼ではわかりにくいかもですが、
サーモグラフィーメタル全体に点刻がいっぱいあって、
ピンクのところはイチゴみたい。
これもクリスマスっぽいところね。
で、触角もね根本付近が細くて先に行くほど太くなる。
先の方はハートが重なった感じ。これもクリスマス感。
まさにメリークリスムシです、メリクリ。
ちっちゃくて動き回るそうなんで撮影難しそ。
くくり猿から名前もらってるんなら、手足くくられてるから、
じっとしててもいいもんなのに、もう!
会ったことないんで、撮影できてないんで、
イラスト描いてみました。サーモグラフィの色ムズ!!
寒い冬は蟲神器
もうクリスマスプレゼント買いました?
うちの今年のクリスマスプレゼントは蟲神器第5弾です。
16日発売っていう情報やったんですが、
14日には発売されてました!
ポケカほどすぐになくなることはないと思いますけど、
この秋には過去弾の入手が困難になることあったんで油断できません、
一応14日時点でもXは見てたのでなんとか買えました。
危なかった。
喜んでくれるかな〜
ちなみにオリジナルカードも
作ってくれって言われてるんで、そっちも急がな!
あっという間に12月、寒いです、
昆虫たちは、かなり、なりを潜めてます。会えてないです。
さみしいです。そんな昆虫と会えない寂しさを紛らわすために
きっと、クリスムシっていう文化ができたんですね。
ちゃうわ、南半球とか常夏の地域やと、クリスムシの時期でも会えるんか。
そういえば、オーストラリアにクリスマスビートルっていう
コガネムシいてましたね。
そんな感じで日本では昆虫に会いづらいですが、
みなさんもクリスムシ、楽しんでくださいね♪
メリークリスムシ!
ヨコバイバイー
以上、昆虫大好き、ポッドキャスト大好き、子持ちデザイナー、大阪の小坂がお届けした、虫のいいラジオでしたー