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NUMERO1の煌めき
ステージの何処に居ても、どの写真や動画を見ても、一番に貴方を探すけどこの日は貴方を探す必要も無かったね。
後藤威尊のソロコンサートだから。
ありったけの愛を受け取ったあの日の余韻から未だに抜け出せずにいます。
個人公演の詳細が発表され、時間・お金・自分の生活とを天秤にかけた時に一瞬よぎった選択肢は貴方のことを想ったらすぐに消えて、気付いたら申し込みを終えていた。
当落発表日までの数日は気が気ではなかったけれど、不思議と貴方の個人公演を観に行けると信じて疑わなかった。どこからこの自信が湧いていたのかは未だに分からないけどね。1月10日の朝は4時半に目が覚めた。眩しすぎる画面にはクレジットカードの利用通知。安堵と興奮とでその後も結局眠れず一日中ぼーっとしてたのを覚えてるよ。20時になって改めて当選を確認した時にやっと心が休まった気がしたな。
※ 以下、後藤威尊 個人公演 NUMERO1 のネタバレを含みます。
1月29日、16時に開場した後楽園ホール。
そこには貴方のためだけのステージがあって、貴方のファンだけで埋められた空間があって、その一員になれていることが嬉しくて、開演前からドキドキが止まらなかった。
最初のVCRが終わるとダンスが始まった。しなやかで丁寧なのに華があって力強い貴方のダンスが大好き。衣装やセットも相まって魅力が最大限に発揮されているように感じたよ。
これが終わると貴方の声が聴けた。MC中は「楽しい」ってあの垂れた目で笑っていたね。緊張してるかな、なんて貴方の気持ちを想像していたオタクの心配は必要なかったみたい。
次のパフォーマンスに移るタイミングで舞台下から渡されたマイクスタンド。それを見たみんなの黄色い悲鳴に対して「え?キャー?笑」って驚いていたけど、貴方の歌声を聴けることがどれだけ嬉しいか知らないでしょ。普段はラップを担当することが多くてそれももちろん素敵だけど、一曲まるまる歌声を聴ける機会なんて滅多にないからね。
「夢に向かって頑張っているMINIへ」って言って歌ってくれたFunny Bunny。MINIに向けてって言って歌ってくれたけど、貴方の夢が叶うのも誰かのおかげじゃないよ。貴方自身が風の強い日を選んで走ってきたから。これからも好きな場所へ行こう、後藤威尊ならそれが出来る。
この曲の後からコントが始まったね。笑
本当に楽しそうで、貴方にとってINIメンバーの存在がいかに大切か改めて知りました。いつまでもこんなふうに貴方が楽しめる場所がありますように。
それが終わって、手紙を取り出した貴方。ファンレターにいつも力をもらってるから今日はサプライズでお返しだって。普段ネガティブな発言をほとんどしないけれど、貴方のファンしかいないこの空間では「この3年半で辛い思いや悔しい思いもした。分量で悩んだこともある。自分のことを好きなれない時期もあった。」と明かしてくれて涙が止まりませんでした。手紙の最後には「これからも共に小さな幸せを積み重ねていきましょう」と綴られていたね。でもね、貴方が生きているだけで私にとっては大きな幸せだし、こうして直接目に焼き付けることができた時には幸せなんて言葉じゃ表せない感情でいっぱいだよ。
手紙の後に「大好きなMINIへ」って言って歌ってくれた君の為のキミノウタ。デビューしてからINIを知った私は、オーディション当時から貴方を応援できていなかったことを悔しく思うことがこれまで何回もあったの。国民プロデューサーとして投票してデビュー決定の瞬間を見届けたかった。もっと早く貴方を知りたかった。何度も何度もそう思った。でもこの曲を貴方の声で聞いた時、これだけの人が生きている世界で、アイドルという存在も数え切れない程いる世の中で、そもそも出逢えたこと自体が本当に奇跡だってそう思えたの。
「いつもそばにいてくれるMINIへ」って言って歌ってくれたなんでもないよ、。『僕には何にもないな』 とか 『こんな僕でよかったのかい?』 って歌詞が出てくるけど、貴方がよかった。人生で初めての推し。推しって言葉じゃ片付けられないくらい貴方に救われているよ。
歌声を披露した3曲ともMINIに向けてって言ってくれたけど、3曲とも貴方に掛けてあげたい言葉たちでした。素敵な曲を選んでくれて、素敵な歌声を届けてくれてありがとう。
最後のパフォーマンス。それまで着ていたグレーとネイビーのスタイリッシュなスーツから着替えて登場した貴方。優しくて柔らかかった空間が厳かな空間に変わった。恐ろしいとも思えるほど静寂に包まれていて、呼吸をするのも躊躇うような、そんな空間だったね。力強くて美しい気迫あふれるステージ。私の耳に届いているのは貴方が作り出す音だけ。この演奏が終われば公演も終わってしまう。視線の先にはあんなにも必死に汗を流す貴方がいるのに、 " 永遠に終わらないで " なんて思ったのは我儘だったかな。でも、それだけ貴方が魅力的だってこと。
最近のコンテンツで手に絆創膏が巻かれているのを見かける度に、和太鼓を叩く姿が思い出されて胸がギュッとなる。貴方の努力、きちんと輝いて見えていたよ。
パフォーマンスを全て終えた貴方が戻っていく。普段こういう場面では、こちらが腰を抜かしてしまうほどの甘い愛嬌を振り撒いてくれるけれど、この日は逞しい後ろ姿だけが見えた。いつも歓声や名前を煩いほど浴びせている私たち観客も、鳴り止まない拍手を送ることだけが最適解と通じ合っていたみたい。
後藤威尊くん。私にとってあまりにも眩しい貴方。
眩しいと言っても貴方の眩しさはギラギラしたものではなくて、内から滲み出る煌めきのようなものが正しいかな。貴方の煌めきを浴びたあの日。" 終わらないで " と何度も願ったあの日。いくら願っても終わらないわけはなくて、" 終わりがあるから美しい " なんて言葉がやけに憎く感じたあの日。
私は未だにあの日に取り残されている。
もう少しだけ噛み締めていていいかな。
夢みたいな時間から覚めなくていいかな。
だって貴方は私たちを一番に想う王子様でしょ?