冬の天の川
これから楽しみな撮影対象が冬の天の川です。
これまで星の知識はそっちのけで単にキレイだなー!とか星雲をあぶり出したいなー!くらいの動機で撮影してきたのですが、せっかく撮ってるからには撮影対象のことも知っておかなければ!という想いでまとめてみました。
博士ちゃんには足元にも及ばない内容になっていますがさらっと流してみてね。
今回は下の一枚の写真をメインに使っていきます。
この写真は先月、紫金山アトラス彗星が水平線からのぼる2時間前に撮影した冬の星空です。
冬の天の川は銀河の端、星の少ないエリアなので、銀河中心の夏の天の川に比べて淡く繊細な光の帯に見えます。
この写真に写っている代表的な天体を記入してみました
スバル自動車
昔、スバル レガシーに乗ってたのでいきなり脱線
私のレガシーは東日本大震災の津波で海の藻屑となってしまいました・・・
すぐに見つかりましたが津波に流されて瓦礫に乗り上げ、さらにガソリン抜かれてました💦
茫然自失の中だったので怒る気にもなりませんでしたが被災で車なくすというのは後々大変でした💦
そんなスバル自動車のステキな名前の由来
太陽の10倍以上
質量が太陽の10倍以上…赤色超巨星ベテルギウスについて
650光年のロマン
ベテルギウスは太陽系から650光年という途方もない距離にある事からロマン溢れる星です。
この星は数年前に急速に減光したことで超新星爆発間近ではないか?と話題になったことがあります。
その後も光り続けていますが、今見えている光は650年前のものであり、光のスピードではその情報を読み解く事は難しい…タイムラグありすぎ…
足元の地震予知も大変なのに、これから先のベテルギウスがどのような運命を辿るのか?なんて事を予測するのは不可能なのでしょう。
冬の大三角
1️⃣おおいぬ座のシリウス 8.6光年
2️⃣こいぬ座のプロキオン 11光年
3️⃣オリオン座のベテルギウス 500光年←諸説あり!
これら3つの一等星で構成される三角形の星群を冬の大三角と呼ばている。
ベテルギウスだけが異様に遠いのですね!
冬の淡い天の川はこの三角形を縦断しています。
淡い星の筋が見えるでしょうか?
因みにこちらは夏の大三角
本格的に天の川を撮影するようになった頃に撮影した写真です
冬のダイヤモンド
6つの1等星を結んで出来る六角形の星群
1️⃣おおいぬ座のシリウス 8.6光年
2️⃣オリオン座のリゲル 860光年 → これまた遠い!
3️⃣おうし座のアルデバラン 67光年
4️⃣ぎょしゃ座のカペラ 43光年
5️⃣ふたご座のポルックス 34光年
6️⃣こいぬ座のプロキオン 11光年
冬のダイヤモンドは星座ではなく星群(アステリズム)と定義されるそうで、夏の大三角や冬の大三角も星群となる。
黄道光エックス!?
ところで、この写真を見ていると画全体にうっすらエックスの文字が見えますでしょうか?
右下から冬の大三角を突き抜け左上にのびる冬の天の川(青線)と
左下の水平線から火星、木星の方へのびる光の帯(黄線)の交差
この光の帯は黄道光と言われ、撮影中もその薄明るい光の帯は感じられます。
はじめは漁火とかの光害と勘違いしていました。
黄道光は、天球における太陽の見かけの通り道ですので、地上と黄道光の交点から太陽は昇ります。
この日の星図です
黄道光の見つけ方
(太文字部分だけでも読んでいただけると嬉しいです)
オリオン座
やはり冬の星座といえばオリオン座ですね!
オリオンの頭、腕や斧?は判別出来ず省略、胴体部分だけ結びました。
まさに和名 鼓星ですね。
知識不足ですのでここも引用が得策 笑 ・・・Wikipediaより
天文ガチではないので、π3星、χ1星!?などという専門用語はここではスルーします。
・ 数多くの明るい星
・ ベテルギウス
・ 星雲
・ 星団
・ 巨大分子雲
・ 散開星団
・ アソシエーション
などなど…
とっても魅力的な言葉が散りばめらているのがオリオン座です。
---今回はこの辺でおしまいにします---
🔴次回の投稿はこのオリオンアソシエーションをご紹介🔴
感謝!
今回で5回目の投稿となりました。
たくさんの「スキ」を頂き感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願いします。
ちょっと予告的な・・・
同じRAWデーターから赤い星雲をあぶり出してみました。
おまけ
この撮影から2時間後!
地球照を抱く、細い月の出に続いて水平線からのぼる紫金山アトラス彗星