紫金山・アトラス彗星撮影記-3 南西の空編
まえおき
いまさら感漂う紫金山アトラス彗星撮影記 第3弾です
天の川と紫金山アトラス彗星の共演
紫金山アトラス彗星で一番楽しみにしていたのは、天の川との共演でした。
一生に一度あるか無いかの彗星が、天の川に近づくというレアなチャンスを逃す訳にはいきません。
今年4月のポンスブルック彗星の時は、アンドロメダ銀河と彗星のコラボを逃してしまった事もあり、今回は気合い十分!でした。
ポンスブルック彗星は以前の記事に載せています→撮影記-1 太平洋編へ
とはいえ彗星の明るさ予想というのは、専門家でさえも予測が難しく、さらには撮影記-1 太平洋編で登場した2013年のアイソン彗星の時のように、彗星が太陽に最も近づく近日点で崩壊してしまう事も考えられたので、あまり期待しないで待ちました。
その後、10月14日に実際に肉眼で彗星を確認して以来(撮影記-2 八幡平編)、天の川と彗星のコラボという夢のシーンへの期待は高まる一方でした!
好機は10月20日前後の南西の空
このようなイメージに撮影することに。
10月20日、仕事を1時間繰り上げ、ロケハンしていた場所にまっしぐら!
それでもあと30分早く着きたかった💦
なぜならば、この日の問題は月の出が早い事でした。
月が出てしまうと天の川も彗星もかき消されてしまいます。
そういうわけで、急いで赤道儀をセットする必要がありました。
イメトレしながら車を走らせ、到着するやいなや超特急でセッティング!
なんとか間に合わせました。
撮影結果
8日後、10月28日 さらに天の川に近づいた紫金山アトラス彗星
この時10月28日の星図です
この星図を見て心躍るのは、突然現れた新アトラス彗星の存在です。
この彗星は2024年9月27日にハワイのATLAS観測プロジェクトによって発見され、ハロウィン前後に最も明るくなると予想されました。
その後、幻となってしまった新アトラス彗星
残念ながら新アトラス彗星は、太陽に近づくにつれて崩壊し、消滅してしまったとの事…
もし、崩壊していなかったら、仕事どころではなくなる
釣りバカの浜ちゃんみたいになる…彗星オヤジ誕生
そして・・・新たなアトラス彗星、新々アトラス彗星の予感
その名もC/2024 G3(2024年4月上旬に3番目に発見れた非周期彗星)
観測好機は来年の1月だそうです。
でも太陽に近すぎて北半球では観測困難か?とも
そして、太陽に近い=崩壊の可能性大
とはいえ後述のように小惑星地球衝突最終警報システムなどという恐ろしい名称のATLASシステムはこれかもらたくさんの彗星を発見してくれそう。
そろそろ発見者名由来で呼ぶのに限界…
今後、アトラス彗星だらけになってしまう・・・
もう一つの彗星の呼び方は、発見何月と周期性などを表す記号がふられているそうです。
…なんだかつぶやきになってきた
ー以下Sky Tonight 資料よりー 多少加筆
「アトラス」とは、発見がAsteroid Terrestrial-impact Last Alert System(ATLAS、アトラス 小惑星地球衝突最終警報システム)と呼ばれる天文調査によって行われたことを意味します。
「C」という文字は非周期彗星を示します。このような彗星は、太陽系を一度だけ通過するか、太陽の周りを一周するのに200年以上かかることがあります。「P」がつくと周期彗星。
例「2024 G3」という指定は、この彗星が2024年4月の前半に発見され、その期間中に発見された3番目の彗星であることを示しています。
もうひとこえ調べると
ひと月を前半と後半に分けて、二つのアルファベットを使い、発見された時期を示す。Iは未使用だそうです。
最後の数字はその月の何番目に発見されたものなのかを示す。
今回の紫金山アトラス彗星はC2023/A3でしたので2023年の1月上旬の3番目に発見された非周期彗星となります。
最後に、意地で12月まで表示してみた。
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Aは1月前半 ← 今回の紫金山アトラス彗星(C/2023 A3)
Bは1月後半
Cは2月前半
Dは2月後半
Eは3月前半
Fは3月後半
Gは4月前半 ← 来年1月好機のアトラス彗星(C/2024 G3)
Hは4月後半
Jは5月前半
Kは5月後半
Lは6月前半
Mは6月後半
Nは7月前半
Oは7月後半
Pは8月前半
Qは8月後半
Rは9月前半
Sは9月後半 ← 先月消滅してしまったアトラス彗星(C/2024 S1)
Tは10月前半
Uは10月後半
Vは11月前半
Wは11月後半
Xは12月前半
Yは12月後半
Zが当てられることはないのですね。
最後まで駄文にお付き合いくださりありがとうございます。
他の写真は、いつかの機会に投稿できればと思います。