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社会人から学生になった話

今回はわたしの来歴をお話したいと思います。
小中高大と、地元広島の学校に通いました。全て実家から通ったので、22歳まで地元に根ざしていたことになります。長い。
小中は何の変哲もない学区内の公立、高校は県立の商業高校、大学は市立の経済学部でした。
大学卒業後は大阪で就職してひとり暮らしを始め、新卒で入社した会社で5年勤めましたが直属の上司のパワハラセクハラを苦に退職しました。退職する前に、「あいつのせいでただ辞めるのは悔しい。どうせ辞めるなら何か得るものが欲しいし、10年後20年後のことを考えたら資格取得にチャレンジしたい」と考えて、在職中にある国家資格の専門学校を受験し、合格を確認してから退職しました。この専門学校、公立がべらぼうに学費が安いのですが倍率も高く、朝晩勉強したり、学生になったときのことを考えて貯金をするためにダブルワークを(会社で内緒で)したりと、かなりハードでした。合格したらしたで3年間勉強と実習の日々で、ぬるめの大学生活を経験していたわたしは、「専門とはこんなにも大変なのか…」と舌を巻きました。現役で専門行った子ほんとにすごいです。そして無事に国家資格を取得し働きだして、今は再社会人2年目になります。
わたしと違って卒後の会社で働き続けている友だちは、役職がついたり部下ができたりステップアップしています。出世欲があるわけではありませんが、本来の年齢に準じた責任を負っていないことで身につけられないことがあるような気がして、少しだけ焦りを感じています。また、専門学校新卒の子は本来21歳ですが、わたしは30歳の年に卒業しました。10年のギャップがあります。わたしがもし高卒すぐ専門学校へ入りストレートで卒業していたら、専門職歴6年の中堅です。ここへの焦りもあります。ただ、社会人経験5年というアドバンテージは他の人にはないものなので、社交性とフットワークの軽さを武器に戦いながら、知識と技術は日々身につけていこうと努力しています。

社会人を辞めて資格を取りたいとなったとき、専門実践教育訓練給付という厚生労働省の制度を利用しました。
ざっくり言うと、国が指定した国家資格を取るために、国がリストアップした専門学校に通うなら学費の半分出すよ、失業保険給付も在学中は延長して出すよ。という制度です。雇用保険に2年以上加入していないと利用できませんし、利用前に審査のようなものがあります。在学中も成績とか出席率とか条件はあるので、本気で勉強したい人じゃないと難しいかもですが。そしてさらに卒後資格を取得したら、3年間の学費の20%を追加で給付してくれます。(わたしはこの追加給付の手続きをしなくて損しました。悔しい)
勉強したい人にはおすすめの制度です。日本って、制度はすごく整っているんですよ。弱者に優しい。でも情弱には優しくないです。制度や法律に詳しい必要はないけれど、調べたり聞いたり頼ったりする能力は、賢く生きるために必要だとわたしは思います。

もう一回学生をするんだと話すと、みんな「すごいね」と言ってくれました。でもわたしは本当に謙遜とかじゃなくて、なにもすごいことをしたわけじゃないと思っています。人生を考えたときに、今必要だと思うことをしただけ。
大卒で特にこだわりもなく就職して、上司が嫌になって辞めました。そのままなんとなく次の就職先を決めてしまったら、その会社でもまた何か嫌になって辞めたくなるかもしれない。そのときまだ若ければ良いけど、40歳50歳と年齢が重なるとどうしても再就職はしにくくなる。資格はあるけど、ITパスポートやファイナンシャルプランナー、秘書検定などと強みに欠ける。自分に武器が少ないことで、不遇や不満に耐えて働き続けるのは嫌です。お金のために精神や幸福は削りたくない。今後自由でいるために、たった3年勉強しただけ。そんな風に思っています。
もちろん大変でしたよ!受験したとき26歳とか27歳とかでしたから、アラサーの頭に知識を詰め込むのは至難の業でした。ただ、負けず嫌いなのと知識欲はあるので、成績は毎回10番以内で、卒業時は学年2位だったので優秀生徒として記念品をもらいました。ほめてほめて。
こう振り返ってみると、明確な目標に向かって努力することが好きなのかもしれません。労働は好きじゃないけど。今の自分には「ちょっとでも早く知識と技術を身につけて一人前になる」というある種ネガティブなぼんやりとした目標しかないので、少しモチベーションが低めです。あと勤務条件が変わって体力的にキツくなったのもあり、「宝くじ当たんねーかなー。当てたら社保入れるギリギリの週30時間で働くのになー。」が口癖です。仕事で人と接するのは好きだし、関わった人のQOLを向上させるお手伝いができることは本当にやりがいがあることだと思っています。ただ拘束時間がなっがいの。

ちょっと話がずれてきたので今日はここまでで。わたしの駄弁が、だれかの心に少しでも触れられたら嬉しいです。それでは。

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