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先日ペーパーバックの校正本が届き、息子に校正をしてもらった。自分できちんと目を通したつもりなのに、校正箇所が20箇所以上あった。やはり自分の書いたものを思い込みで読んでしまうのだろう。指摘された所を見ると明らかな間違いを見逃している。
表記のゆれが結構ある。「お昼ごはん」と「お昼ご飯」や「せっかく」と「折角」などの漢字とひらがなの使い分け。「家内」、「嫁」、「妻」と呼び方を変えていたのもあった。一番多かったのが、数字。アラビア数字と漢数字とひらがなの問題。例えば、「ひとつ」「一つ」「1つ」。後はアラビア数字の全角と半角の使い分け。
普段から数字の全角と半角は悩ましい問題だ。調べてみてもはっきりと定まったルールは無いようだ。でも同じ本の中では統一しないと体裁が悪い。ということで、意図して効果を狙ったものを除き、原則として1桁は全角、2桁以上は半角に統一した。全く意識していなかったので、初めから終わりまで260ページの数字を全て点検し直したが、これもかなりの時間を要した。
更には嫁(妻、家内)から表紙に注文がついた。写真が多すぎて、イマイチとの評価だ。自分でも内心、そう思っていたが、他人に指摘されてしまったので、やり直すことにした。これも半日がかりだった。更にはオマケのつもりで描いた(手描きとペイントアプリの両方を使って)地図も、色の塗り方を指摘され、やり直した。これも慣れていないせいで、半日を要した。
そんな校正作業を終えて、本日キンドルにペーパーバック出版の申請をした。そうすると、無事審査も終わり、今夜には出版の通知が来て、めでたく販売開始となった。とはいえ、印刷機が回り出した訳ではなく、注文があってはじめて印刷をするオンデマンドだ。いずれにせよ、Amazonから既に販売となっていた電子書籍と並んでペーパーバック版も販売開始だ。
気になるのが両者の値段の差。電子書籍の方は400円(税込)だが、ペーパーバックは印刷や流通のコストがかかるため1430円(税込)だ。電子書籍はタブレットやスマホで読む際はカラーだがペーパーバックは白黒印刷。ペーパーバックもカラーにしたかったが諦めた。カラーだとさらに1000円ほど高くなってしまうからだ。この両者の金額を考えるとペーパーレス化によるコスト削減効果は2000円ということになる。たいしたものだ。
ただ、本は紙媒体でしか読まない層も年齢に関わらず一定数いるようだ。読みやすさの違い以外にも、読んだ本は書棚に並べておきたいとか、貸し借りが出来ないから電子書籍は嫌だとかとか、理由は様々だと思う。私自身はケースバイケースで両方読むのだが、複数の媒体で出版すれば、より多くの人に読んでもらえるのは間違いなさそうだ。