デザインができることの計り知れないメリット
はじめに
デザインと一概にいっても様々な分野があります.例えば以下のような分野が挙げられると思います.
① PixivやTwitterに投稿するようなイラストの分野
② デジタルアートやジェネレーティブデザインといった芸術工学の分野
③ ソースコード設計・修正のプログラミングの分野
本記事では上記①②➂のようなデザインができると.どのようなメリットがあるのか,私なりの見解を解説していきたいと思います.
1.小中学生でもお金が稼げる!人気絵師になれる!
2010年後半からスマホが一般家庭の小中学生の間でも普及し始めるようになり,PixivやTwitterにおいて凄腕イラストレーターとして名を轟かせている小中学生を見かけるのは昨今,珍しいことではなくなりました.
イラストの分野に限らず凄腕と唄われる人物を目指す場合は,私生活の殆どを特定分野に費し,知識技術を高レベルまで習得しておく必要があります.
しかし小中学生の1日の大半は授業の時間に費やされてしまいますので,
何か一芸を極めようものなら,放課後や帰宅後に個人で修練の時間を設けなければなりません.例えばバスケのプロ選手になろうものなら,放課後はクラブ活動に励み,帰宅後にはバスケの教本でプレーの研究をすることが求められるでしょう.
しかし有名絵師や人気漫画家を目指すべくイラストの練習を行う場合は,日常生活において時間の制約をうけづらく.1日の大半をイラストの練習に割くことが出来ると思います.
例えば教室の後ろの座席に位置する学生であれば,授業中に授業ノートの空白箇所を使って,イラストの練習に密かに取り組むことが可能です(勿論教室の前の座席に座る学生であれば,内職行為は果たせませんが).更にイラスト教本の一部内容を授業前に授業ノートにメモしておき,授業中に先生の話が退屈だと感じた際,メモ書きしておいた内容に従ってイラストの練習を行うことも可能です.
ただイラストの練習に日中~帰宅後の間と時間を割いたとて,誰もが希望する様なプロ絵師や漫画家になれるわけではありません.
例えば週刊誌や月刊誌に自分の描いた漫画を載せるには,漫画執筆に自信のある全国の有力な人材と競い合って,漫画賞を受賞することが望ましいですが,そんなコンテストで表彰されるのは一握りの存在です.他にはPixivランキングで上位を目指したりTwitterのPV数を稼いだりできるようなイラストを投稿することで,企業からイラストの案件を獲得している凄腕同人絵師として生計を立てている人がいますが,こちらも誰もが再現できるような簡単な道ではありません.
しかしイラスト初心者であってもネットで着実に注目度を堅実に集めていく方法はあります.
例えばイラスト素人であっても1年間の創作成長記録をSNSで公開し,1年間でここまで画力が上達しました!とアピールしていけば一定のPV数が稼げると思います.
他にはSNSでバズっているテーマを対象に,高い画力が必要とされないシンプルな絵をTwitterに投稿するのを続けて,地道にPV数を稼ぐといった手があります.
またそうやってコツコツ稼いだPV数を元に「創作素人の私でもできた!イラストで1万PV稼ぐまでに行った記録!」といった記事をSNSで公開することで,更にファンの獲得を目指すこともできると思います.こういった地道な取り組みは再現性のある手法だと思います.
このように初めの内は絵の実力がなくても,着実にPV数を稼ぐというのは,SNSでアカウントを作って,A4ノートを持っている小中学生であれば,誰でも取り組むことができるものだと思います.
基本的に高校生以下はアルバイトができない為,お金が欲しいと思っても,お金を稼ぐ手段はありません.しかしイラスト技量とSNS環境があればお金を堅実に稼いでいくことは可能です(勿論そのためにはいくつかの技術的な壁はあると思いますが).特に受験や進路といった,将来の道を具体的に考えなくても良いと思われている時期にいる小学生の場合は,比較的自分の好きなことに時間がさけますので,地道にイラストを練習していけば,SNSにて一定の支持を得ることはできるかもしれません.
2.日本規模・世界規模で交流関係が構築可能
イラストが描けるメリットとして世界中の人たちと交流関係を築けることが挙げられます.まず初めに絵ではなく文章でSNS上での他人と交流することを考えてみましょう.Noteで文章を書いて他のNoterの方々と交流を検討したい場合には,基本的にNoteに触れる人の間でしか交流は生まれません.何より日本語で書いた文章は外国人には読めません.
他には絵ではなく,スポーツで他人と遊んだり競ったりして交流していく場合を考えてみましょう.基本的には運動というのは,一緒に運動をする相手としか交流は生まれません.また現実問題,高い実力のプレイヤーと競うには,こちらも高い実力を有していないと,そもそも競う場が設定されないことが多いです.
しかしイラストが描ければ世界中のあらゆる人と交流することができます.
イラストには外国語のスキルが必要ではない為,例えばTwitterにイラストをアップすれば言語の壁も越えられますし,Pixivにイラストを投稿すれば日本中のあらゆる世代の方々と作品を披露しあって交流することも可能です.
他にもイラストが描けることを武器に,全国の大学の創作・企画・PRサークルの方々と接点を持つこともできます.また学生であっても,AIを駆使した画力上達法に関する研究論文を執筆すれば,AI × 芸術 の企業における研究者・社会人の方々と連絡を取り合うことも検討できます.
先ほどイラストが描ければ多様な人たちとの交流が生まれると記述しましたが,次にイラスト交流における日本最大級のイベントをご紹介しましょう.それはコミックマーケットです.
イラストが描ける人であるなら,創作分野における日本最大交流イベントであるコミケにサークル運営側の人間として参加し,思う存分に創作者側の立場から楽しめると思います.というより各サークルの絵師さん同士で交流しているのを遠くから眺めて,うらやましいなと感じたことが私にはあります
私は高校時代に初めてコミケに一般参加者として3日間行きましたが,いつか創作側の人間として,各々の好きなイラストや創作思想に関して,オタ話をしあうような機会を作りたいと思いました.また各サークルの絵師同士で合同誌を作るのも憧れますし.飲み屋の場において,各々が創作する上での試行錯誤やイラスト作成のノウハウ等を語り合えるような和の中に交ざっていける人にもなりたいと思いました.
といっても現在は研究第一な生活を過ごしているので,コミケに参戦できるだけの画力上達の時間を設けることは難しいですが,将来的にはコミケに自分の描いた作品を出せる人間になってみたいと思いました.
TwitterとX! ぴえヨン! 逃走中! ネタ系コスプレ - アキバ総研 (akiba-souken.com)
ウマ娘、オグリキャップの聖地走った(笠松競馬場) | 岐阜新聞Web (gifu-np.co.jp)
3.デザインが苦手だから仕事が得られない?仕事に変えられる道は十分にあります!
デザインができるメリットは,デザイン職に就くことができることです.
といってもデザインに苦手意識があったり,客観的に自分に高いデザインスキルが無いと思っている人は,自分はデザイン職に就くのが難しいと思っていることもあるでしょう.そこで参考程度に,昨今の新卒就活の場においてデザイン職につくには,どの程度のスキルを有しているのが望ましいのかを説明したいと思います.
まず近年のゲーム業界や広告業界といった分野で就職するには,新卒就活時点で商業レベルのデザインスキルを有している事が望ましいとされます.実際にゲームや広告を創っている会社の人事の方々が新卒社員に求めるレベルはどの程度なのか参考となる記事がありましたので以下にご紹介します.
またお絵描きすることだけがデザイン職というわけではありません.リアルタイム体験型のビジュアルアートを創作するデザイナーになるのを考え,学校に来ている求人を元に仕事を探すという手もあります.
そして難関と呼ばれる東京芸大や東大の先端表現にばかり,デザインの求人が殺到するわけではありません.品質管理や購買管理,法務や経理といった職種と比較しても採用倍率が特に高いとされるデザイン職ですが,大学のコネクションを使ってデザイン職を堅実に目指せる環境を構築している大学は結構あります( 芸術系・機械系・情報系・建築系・人文系等,大学のキャリアセンターを見てみると,様々な専攻にデザイン職の求人案内がきているのが分かると思います).
勿論大学の求人を探すと言っても,その求人に頼る為には,大学内部で推薦制度を利用する為の競争はあるかもしれません.しかし少なくとも,何も後ろ盾が無い状態で一人で就活を始めるよりかはマシだと思います.
他には,近年登場し始めたジェネレーティブデザインや3D CADモデリング技法といった分野でデザインを突き詰めていく道もあります.
この場合,芸術表現を研究する純粋なデザイナーというより,コスト削減可能な鉄鋼設計モデルを考案するような車両設計エンジニアを目指すという感じでしょうか.
あるいは建築事務所の人間として社内で揉まれ,デザインコンペに応募して自分に箔をつけて個人でデザインの仕事を獲得するといった感じでしょうか.
またはとにかく小さな規模・レベルでもいいから,地方の様々な会社に自分のデザインが採用されたという実績を作ることで,将来的にデザインの仕事を個人で獲得していくコネクションを地道に築いていくとか.
そしてこういった3D設計は理工系の学校(機械・電気電子・情報・建築等の分野の学校)で学べます.更に嬉しいのがこういった理工学部というのは偏差値が低くて入試に合格しやすい学校であったとしても,就職実績が恵まれているケースが多いということです (理工系の学校は偏差値50以下であっても勉強環境や就職実績が充実している例も多いので).
そして3Dモデリング技法を駆使したデザインというのは,学校に入って専門機材を用意せずとも,個人で学ぶことはできます.なので田舎に住む人で教材を購入できる書店が近所に無く,専門機材を販売している電気屋や工具屋が地元町に無い場合であっても,デザインの学習を個人で行うことはやりようによっては全然可能です.詳しくは下記のURLをご覧ください.
もしくはデザイン職としては採用されないけど,会社から許されている範囲でデザインを表現する,追求していくという道もあります.
最後に
以上の様に,デザインといえどもお絵描きするだけが全てではありません.
ファッション,コンピュータデザイン,空間デザイン,インテリアデザイン,工業デザイン,パッケージデザイン,ウェブデザイン,音響デザイン,ユーザエクスペンスデザイン,アニメーション,アクアリウムデザイン,映像芸術・・・デザインには様々な分野が無限に存在します.
時代の需要と供給のバランスを踏まえ,ライバルが少ない分野を選択し,自分の武器 × 複数の分野を噛みあわせ,実績を重ねることができれば,将来的に,デザインの仕事に携わることも可能になるかもしれません.