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つくりたいもの100種類出して、気づいた5つのこと
こんにちは、イラストレーターの三堂いずみです。
先日、「100種類くらい、つくりたい!」というお話をしました。
『常々、つくりたいものが多すぎる』と感じていたので、潜在的に感じているものまで掘りまくってすべて書き出してみよう!と思って100種類出すことに挑戦したのですが、さまざまな気付きがあったので、今回はそのことについて書こうと思います。
この記事は
自分軸探しに興味のある方
やりたいことについて向き合っている方
これから自分も、自分のやりたいこと100個書いてみようかな! 書くと何か得るものがあるかな? と感じておられる方
などにおすすめのお話です。
ちなみに、前記事を公開したあとも
「子どもの頃好きだった砂絵もやりたいよな、曼荼羅とかも描いてみたいし、一度くらい写経もしてみたいし……」とまだ止まらずに出続けています。なんでも作りたいのよ。なんなら寿命が300年くらいあったら木を育てるところからやって家を建てて暮らしたいし。
100種類書いてみたきっかけ
私の当たり前=みんなの当たり前、ではないという再認識
前提的な話ですが
大人になってからできた絵を描く友人と話していて、気になることがありました。
友人Aは「絵を描くのが好き、それはそうとして料理はあんまり好きじゃない。できればしたくない。」
友人Bは「絵を描くのが好き、でも手芸はあまり得意だと感じていなくて、ちょっと億劫。」
というようなことを言っていたのです。
私は自分の弱点のひとつとして『他人軸的な感じ方をしてしまう』ことを思っているのですが、それと近いところで『自分のやってることは大多数の人は皆普通にやっていることで、当たり前のこと』と感じがちなんです。
先ほどの友人たちとのやりとりを経て「私が絵を描くのが好きで、料理も、手芸も、あれもこれもそれも……つくりたい、うまい下手とかは抜きにして、全部つくりたい!」と感じているのはもしかして当たり前ではない、ひとつの個性なのか?と最近ふと思ったのです。
個性から生じる弱点
もうひとつ、私が長年悩まされているマイナス自己評価として「器用貧乏」という点が挙げられます。いろんなことに興味があるし手先を使うようなことはどれもそれなりに完成させられる……先述の100種類のつくりたいことも、やろうとすればどれもそれなりにやれる自負があります。
ただ、「それなりにやれる」からといって「仕事になる」というわけではなく、また、中途半端にやれることにより「どれをやらないのか」という選択がうまくできていない気がするのです。
結果的に『自分は、ものづくりは満遍なくやりたいしできるけど、結局何も達成できてはいない』みたいなボンヤリした駄目感を常に抱いて生きてきました。
しかし、弱点は『長所使い』できるらしいと昨今学びまして。
今回はその方向でいいように捉えて感じてみよう!!と、思い気付いたことを書いてみます!
※このあたりの考えの転換に影響を受けたものについては、また別の機会に書きたいと思います!
100種類書いてみて感じたこと5つ
①思っていたより偏りがあった
アート的なもの、ものづくりの話を聞くと「楽しそう!それ、私もやりたい……!」と何でもかんでも感じがちな私ですが、客観視してみると意外と偏りがあることに気付きました。
おおまかに言うと、自分の興味は主に
『手先で作れて、身近に置いたり消費できるようなもの』
『自分自身がその中に没頭できる体験的なもの』
に、あるのかなーということです。
以下に、気付きへの流れを書きます。
②「興味がないこと」が見えてきた
まず見えてきたのは「興味がないこと」でした。
たとえば
自動車やパソコン等の工業製品を作る
橋や大型の建築物などを作る
写真や映像、映画を撮る
小説など、長い物語を書く
などは、アート的な仲間のようでいてあまり興味がないと気付きました。
小屋は作ってみたいけどマンションは興味がない。レンガは積んでみたいけどコンクリートミキサー車で壁を作りたくはない。
また、大規模すぎて大人数で行うような制作(アニメ制作など)もそれほど興味がなく、全体的に『自分の手に負えない』感じのものはあまり好きじゃないのかもしれません。
写真も、自然界との戦い的に「手に負えない」イメージがありますし、お話作りもあまり長いのにはどうも楽しそうと感じにくいみたいです。
短編の漫画はまた、少し描いてみたいけど……
③すると「特に好きなこと」も見えてきた
逆に言うと『自分の手に負える』イメージのものが好きなんでしょうね。机の上や、自分の足で行ってどうにかできそうな事というか……海外に行きたい願望もなくて……ウゥ、庶民的すぎて恥ずかしくなってきた……笑
絵を描く系のことは挙げるときりがないので、もっと抽象的な「もの」への好きなことをまとめてみると、
日常に寄り添う「もの」……カレンダー、絵本、マップ、旅のしおり、アルバム、すごろく、マスコット、小物、ぬいぐるみ
生活の一面を盛り上げる「もの」……お祭り、壁画、ステンドグラス、庭、暖炉、ワークショップ、伝統工芸、ビオトープ
役に立ち、消費できる「もの」……お菓子・料理、米づくり(家庭菜園は日常的ににやっています)
などに分類できそうです。
……祭りは手に負えるのか??ところどころ謎ですが……自分にとっては少なくともマンション作りよりは手に負える印象なんです。一生懸命に身近なことを担えば状況が叶う、といいますか。
小学生時分から、図工などでもなにか作る時、「これはのちのち役に立つか?」という視点でデザインをするタイプだったので、「物掛け」「ペン立て」とかを作るのがとくに好きでした。
『日常生活に寄り添いつつ、ちょっと実用的で、ちょっと盛り上がれるもの』という範囲が好きなのかな。
……わりとそれくらいが好きなひとは多い印章があるけども、その内訳にはきっと「私らしさ」があるはず。ありますかね……??
④「実は、好きだったこと」にも気付けた
上の③で挙げた
生活の一面を盛り上げる「もの」……お祭り、壁画、ステンドグラス、庭、暖炉、ワークショップ、伝統工芸、ビオトープ
は、正直、今回羅列して挙げてみるまでは普段意識したことがありませんでした。
でもそういえば以前、地元の児童施設に壁飾りを制作したことがありまして
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初めてのことでしたが、予想外な楽しさがあったなあと思い出しました。
実際に子どもたちが「かわいい〜」「うしゃぎだ!」とリアクションしてくれているところを見ると嬉しかったです!
あれも私の好きなことのひとつだったんだなあと今回実感しました。
⑤これから挑戦したいことに具体性が生まれた
分類が見えてきたことで、その中の枠にありつつ「世間的需要がありそうなもの」は仕事に繋げていきやすいのかなと具体的に感じられました。
各項目に沿って考えてみると…
・日常に寄り添う「もの」
この項目に入るものは、若干「生活費必需品」からは遠いので、「無くてもいいけどあると嬉しい」という付加価値を求められているように思います。
何か、心のコアに近いようなテーマや、逆に個性的なエネルギーを出して行けないと求めてはもらえなさそう。イラストやデザインのブランディングを大事にしていけるといいのかな。
幅を広げるために、「人物を含まない、色面や空気感のいい感じさ」だけのイラストとかも描いてみれたらまた違った展開が考えられるかも?とも思いました。
・生活の一面を盛り上げる「もの」
今現在のお仕事でいうと、「オンラインのイラスト講師」のお仕事はわりとこれに近いと感じています。延長線上でもう少しほかのこともしていきたいなと計画中です。
あとは、先述の壁面飾りのように「実際に目の前でお客さんに触れる」ようなアートの制作もぜひしていきたいのですが。これについては悩み中です。何かいい展開はないかなー。
・役に立ち、消費できる「もの」
うーん、これは今の自分のいるところからお仕事にしていくのを考えるのはなかなか難しい……。
食べ物や育てたものの実物ではなく、それを通して得たTipsみたいな感じの、季節の絵日記とかを記すのはありなのかもなあと思いました。
食べ物のイラストはあまり描いたことなかったけども……描いてみたらどうなるだろうな。
つくること、描くことは何でも、「それをやってみたあとの自分」がどう感じどうなるかに興味があります!
まとめ:今の、私の夢
私には、今、夢があります。
それは『自分のやりたいことを具体的に見つけて、それに邁進して楽しく頑張りたい!』ということです。
この夢について問題があるということに、お読みの方はお気付きでしょうか……
そう、まだ何に邁進するのか、具体的に決まってないということです。なんということでしょう!!
だいぶ長いこと、イラストやデザインを続けてきましたが私はずっと『つくるのがメチャクチャ好き』という気持ちだけで突き進んできてしまったので、未だに活動がとっちらかったままなのです。
このままではいかんのです……!!
今回、気付いたことから、自分は
・日常に寄り添う「もの」
・生活の一面を盛り上げる「もの」
・役に立ち、消費できる「もの」
が、好きだと気づくことができました。
これを夢を作り上げていく第一歩目として、これからも考え続けながら、一歩ずつ歩みを進めていけたらいいなと感じました。
2025年の目標・挑戦したいもの!
心のコアに近いようなテーマや、逆に個性的なエネルギーのあるイラスト
人物を含まない、色面や空気感のいい感じさを目的としたイラスト
まずはオンライン上で、できればオフラインでも、直接お客さんとやりとりできる感じでのアートなサービスのお仕事
季節や日常に寄り添う、消費的なもの……のTipsや絵日記みたいなもの
具体的にこのあたりを意識して、来る2025年、また新たにものづくりしていってみようかな……と思いました!
やっぱり「印刷物」が好き!
それから、
日常に寄り添う「もの」……カレンダー、絵本、マップ、旅のしおり、アルバム、すごろく、マスコット、小物、ぬいぐるみ
を、まとめていて思いましたが
やっぱり……印刷物が好き!!
なので、書籍の挿絵や、なんらかの印刷されて扱われるイラストレーションについても、積極的に機会を得られるような絵を描いていきたいなあと思いました!!
そこにある需要についても今後細かく考えていきたいなあ。自分のできることと、世間から求められていることの重なりを、うまく開拓して行けたらなあと思っています。
書いてみて、よかった。
自分の中身を客観視するの、難しい。
物量で攻める書き方をしてみましたが、してよかった〜と感じています。
ものづくりでも、ものづくりじゃなくても。
『自分の興味ある、やってみたいこと』100種類出してみるの、おすすめです!
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