【日々の活動録】イラストコンテスト・佳作 『信州上田10ストーリーズ』に寄せて
こんにちは、イラストレーターの三堂いずみです。先日もらってしまったウイルス性の体調不良もやっと落ち着き、今朝は避難用の缶入りパンを初めて開けて食べてみました。噛みしめると、思っていたよりなかなかうまい。
さて、昨年(2024年)11-12月頃に行われた
『上田市日本遺産短編小説書籍化「表紙絵・挿絵イラスト」コンテスト』に2点応募し、そのうちの1点を佳作に選んでいただきました。
そしてついに先日『日本遺産短編小説集 信州上田10ストーリーズ』として書籍がめでたく発行されましたことを祝して、お話してみようと思います。
コンテスト詳細はこちら ↓
『日本遺産短編小説集 信州上田10ストーリーズ』とは
……です!!
大賞を受賞された、わさび さんの表紙イラストは、朱赤の扱いや構図や色のリズムもさわやかに、ロゴデザインの愛らしさも加わっていっそう魅力的ですね!!
本編の小説は、私は応募前に全編すべて楽しませていただいているのですが
挿絵も加わった書籍の形で、また読み返したいなと感じています。
どの作品も郷土愛に溢れて、個性豊かで魅力的なんですよ。時間が許せばもっとたくさんの作品について絵の構図を考え、描いてみたかったです。
令和7年1月10日に無事ご発売とのこと。おめでとうございます!
イラスト2点
上田市日本遺産短編小説書籍化「表紙絵・挿絵イラスト」に応募させていただいたイラスト2点です。
『五尺七寸の光』佳作
どの小説もワクワクと読み、様々なイラストのアイディアが膨らむ中でも『五尺七寸の光』に描かれる凛とした主人公の立ち居振る舞いにひときわ心惹かれました。
菊の香り、美しい反物の色柄、赤い花びら、そしてレイラインの光。五感に訴えるめくるめく美しい情景と、おさんの心に輝く勇気と知恵の力。強く自分らしく生きていくその姿に胸を打たれ、描きたい!と感じたのです。
楽しく描いた作品を評価していただき、嬉しいです。
『円盤が来た日』
不思議な部長に導かれ、大学生4人が楽しくドライブ旅行……のはずが!?という、コミカルかつキャラクター愛にあふれる展開に惹かれ、描いてみたい!と思いました。四者四様の人物像に想像を膨らましながら読むことが楽しく、楽しくデザインしながら描かせていただきいました。
また、こちらは「白黒の挿絵として掲載された場合、どうなるか」というのを考えながら、ポップな漫画的表現のイラストとして仕上げてみようと試みた一作でもありました。
書影のご紹介
本来予定されていなかったことなのですが、応募総数255作品というアツいコンテストであったことからか、主催様のご厚意により『佳作作品を表紙カバー内側のデザインに使用』していただけたとのことで
私のイラストもひっそりと書籍の一部を飾らせていただきました!ワーイ!うれしーい!!!
イラスト制作の裏話
描こう!と思った経緯
昨年後半、私は『コンテストにイラストを描こう!』と気持ちを高めていました。理由は3つ
気合の入ったイラストを描きたい、そしてせっかくならしっかり誰かに見てもらいたい!
自分のポートフォリオを充実させたい、今一番のエネルギーの絵を描いて増やしたい
思い返せば子どもの頃は、毎年のように読書感想画を描いていたし、何かしら受賞もしていた
……からです。
読書感想画好きだったなあー、って。
そして『なぜだろう……郷土愛、いいよね』という気持ちもありました。
理由は多分……
この10年くらいでハマった漫画の聖地へ行ったりコロナ禍で行きたいところへ行けなかったり何度か引っ越したことや旦那さんの実家周りの祭りに毎年参加してること……など……色々起きてきた、それらが複合的に私をそういう感覚に導いてくれてきたのだと思います。
ゆえに、『上田市日本遺産短編小説書籍化「表紙絵・挿絵イラスト」コンテスト』はとても魅力的なコンテストで、描くぞー!とわくわくしながら制作を進めました。
イラストのラフ
振り返っての感想
今、見返して思うのですが
カラーラフの段階ぐらいの、ラフな顔つきや描きこみ具合のまま完成度を上げていく描き方をしたら、また違った印象になったかもしれませんね。
私は、少年漫画家志望をやっていた時期が人生のうちで長かったためか、気合を入れて何かを描こうとするとどうも「少年漫画の表紙み」を出そうとしてしまいがちな気がしています。
今年はもっと一般書籍的な感じ方のデザインの絵も描いてみたいな。
「シンプルさ」に学びたい!
また、背景や花は合成ではなくて、普通にイチから描いています。
このあたりは漫画を描いていたころ沢山学んだところで、学んでいてよかったなあと感じます。植物を描くのは好きなので、もっとやりたいなあ。
鳥居はふつうにたいへんでした。でも絶対大切なパーツだから頑張って描きました!
尚、円盤が来た日のほうのイラストは、残り時間の少ない中描いたため、もう……私の描きたさに身を任せて自分らしく!やる!エーイ!!という気持ち一本でした。ラフとかは残ってないっ!とにかく楽しく描きました!
おわりに
今回、たくさんの参加者の皆様と共にコンテストを盛り上げることができたように思い、参加することができてよかった、嬉しかったです。
他入選・佳作者様に於かれましても、おめでとうございます。
上田市日本遺産がより広く親しまれていきますように!
日本遺産!信州上田・塩田平レイライン
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