一百一文字物語26

迷子になって泣いていたら、誰かの声がした。

「おや、子猫じゃなく大人の人間だね?」

犬のお巡りさんだった。

自分の名前も住所も伝えて家まで送ってもらった。

お礼にと人体標本の骨を差し出したら、丁重に辞退された。

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