ネタバレなし「劇場版おっさんずラブ」感想覚え書き

映画公開直後に書いたものですが、今頃アップします。
ハニーサン(8月23日)の封切り日から、あの日からまだ1ヶ月もう1ヶ月なのにも驚きですが。

続編で、ファンが民が…というか私が見たかったのは、2人の穏やかな日常だった訳で。ただ2人が家で仲良くご飯を食べるシーンだったり、お弁当持参で一緒に出勤するシーンだったり、普段のいちゃいちゃが見られれば本望。まぁ贅沢を言えば、休日のちょっと特別なデートシーンなども少し入れていただいて。

なので、映画化は嬉しい反面、不安もあった訳で。正直なところ、新キャラも要らないし、海外ロケや爆破シーンも別に見たいと思わないし。ましてや春田と牧くんの不穏な状況なんて、そんなシーンが何処の誰の需要を満たしているのやら…。

でもねー、単館上映の通好みの映画でもないし、往年の小津安二郎監督作品でもないし。何と言ってもテレビドラマでの大反響を受けての、テレビ局創立60周年記念の、全国ロードショー作品だから。多少の色づけ(?)は仕方ない。そして、前宣伝は存分に楽しませていただいた。ドラマ総集編も外伝も徹子の部屋も全力坂等々も見たし、ルミネエストや日比谷シャンテにも行った。通勤帰りの電車の中でAbemaTVを見たのも随分前のことの気がする。

で、結論としては(ネタバレ無しなので結論が早い)、面白い映画だった。折角の映画での続編なのだから、TVドラマでは出来ないことをやるのはアリ寄りのアリだなと思った。アレやソレがあってのコレは素直に受け取れた。

春田は春田だったし、牧くんは牧くんだったし、部長は部長だった。他のキャストの皆さんも然り。もうそれだけで嬉しい。
そして、連続ドラマの延長線上で、あの世界に違和感なく入って来てくれた狸穴さんとジャスティスも凄いし、あの世界を壊さずに爆破シーンを盛り込めちゃうのも凄い力量だと思った。笑ったし、泣いた。

そもそも連続ドラマの7話だって短いのに、2時間足らずの映画では描けない事の方が膨大。でも、これが「結末」ならそれで良いと思う。ここから先の続きがあってもなくても、あの「おっさんずラブ」の世界は傍らにあり続けていてくれる気がした。

連続ドラマを見ていない人が、この映画をどれだけ楽しめるかは分からないけど、新規の人を取り込めないとしても、民が何度も何度も行くから興行的にはきっと大丈夫。私も当然のように映画館に通う予定。

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