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日陰を求めて

危険な夏が始まった

今日の名古屋は最高気温37.1度だったらしい。当然、昼間の熱中症警戒アラートは「極めて危険」で、「外出を控えて」の注意が出ていた。都合により20分ちょっとの距離を歩いたのだが、あまりの暑さに2回も屋内で休憩を取った。それでもフラフラしたので、少し睡眠をとって元気を取り戻した。危険。今年の夏はとっても危険だ。

お散歩の必須アイテム・日傘

ほぼ毎朝30分~1時間程度、自宅周辺を散歩しているのだが、最近は太陽の光がとても「痛い」ので、日差しを遮る日傘は必須アイテムだ。昔は日に焼けないようにと日傘をさしたが、今は涼しさを得るのが一番の目的。美よりも遮熱。暑さは人の意識も変える。

そんな意識の変化によって、昭和の頃はおばさまのおしゃれアイテムだった日傘が、今や子供が通学に使うのは当たり前、男性が使っているのを目にすることも多くなった。

色も、下からの反射光を吸収して顔への二次反射を防ぐために、内側が黒いのが主流。いかにも「防御」の色だ。淡いパステルカラーの綿素材の日傘で、十分「涼しい」と感じていた昔が、懐かしい。

街路樹の違いに気づく

樹木の営みは、とても理にかなっていて素晴らしい。日差しの強い夏は豊かな緑で日陰を作り、ぬくもりの欲しい冬には葉を散らして太陽の温かさを届けてくれる。夏、そのありがたさを痛感するのが、街路樹だ。

家の近所の歩道は、歩行者用と自転車用が分かれており、その間を区切るように街路樹が植えられている。日傘だけは、腰から下に太陽を受けてしまう。足元まで覆ってくれる木陰に入るだけで、少しほっとする。

ピーカンの中、木陰を求めて散歩していた時、ふと、道をまたいだ北側と南側の歩道で、街路樹の植え方が違うのに気が付いた。

北側の歩道・歩行者用の両側に街路樹がある
南側の歩道・自転車用の両側に街路樹がある

よくよく見ると、北側の車道側には街路樹がなく、南側の車道側には街路樹が植えられている。街路樹というのは同じように植えられているものと思っていたのだが、どうやら違うらしい。

最高の日陰

歩行者用歩道の両側が覆われているのは北側の歩道であり、歩行者にとってはそちらの方が木陰があるということになるが、上の写真を見ていただくとわかるように、北側の歩道は強い光が差し込んでおり、南側の歩道はビルの影で覆われている。

散歩する時間は太陽が南にいるので、南側の歩道にはビルの影が出来る。そして、南側の歩道には高いビルが多い。なので、夏のお散歩では南側の歩道を歩くことがほとんどだ。ちなみに冬のお散歩は、太陽の当たる北側の歩道を歩くことが多い。

更に、南側の歩道には東山動物園のこんもりとした森に沿って歩くルートがある。どんなに暑い日でもこの森が作る木陰からは、ひんやりとした爽やかなそよ風が下りてくる。

広大な自然の緑と土にかなうものはないなと感じる瞬間である。

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