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voicyのお気に入りコンテンツ「りょーあん」

毎朝30分~1時間ほどのお散歩をしているが、ただ歩いているだけだと退屈なので、お供にvoicyを聴いている。voicyとは言わずと知れた音声コンテンツ配信サービスだが、その中で、今、お気に入りなのが「海外安全チャンネル・りょーあん」である。なんと、配信者は「外務省領事局海外邦人安全課」。ちなみに「りょーあん」とは「外務省事局海外邦人全課」の「領」と「安」を組み合わせた略称で、外務省での業界用語とのことだ(初回で説明があった)。

「外務省」などと聞くと、とっても堅苦しそうな感じがするが、MCをしている安全課の課長&課員の語り口調はとてもやわらかく、内容もわかりやすい。配信は毎週火曜日と金曜日で、「最新の海外安全ニュース」、「国別情報」、「今週のとっておき情報」、「海外安全クイズ」などのコーナーがある。

ちなみに、私は海外旅行に行くことがほとんどない。具体的に行く予定もない。だから、現時点で海外の安全情報は必要ではない。なのに、何故、聴き続けているのかというと、海外ニュースとして興味深い情報を届けてくれるからだ。

例えば、イスラム教徒にとって大事な断食月・ラマダン。月齢から事前に日程が決まっているかと思いきや、お月さまを肉眼で確認して決めるとのことで、直前にならないとちゃんとした期間がわからないらしい。そしてこの期間中は人が集まるため、群衆を狙ったイスラム過激派によるテロの可能性が高まるという。特に金曜日はイスラム教徒の集団礼拝の日で人が集まるということで、より危険度が増すとのこと。昨年のラマダン期間中は、ISILが「世界中」に攻撃を呼びかける声明を出したとのことで、世界各地でテロが発生していたという事実がある。ある特定の国・地域ではなく、「世界」に及ぶということで、この注意喚起は「広域情報」となっている。

例えば、アフリカ南部マラウイを襲ったサイクロン「フレディ」の情報。オーストラリア近くで発生したこのサイクロンは、インド洋を経てアフリカの東海岸に到達し、2023年2月21日にマダガスカル、24日にモザンビークに上陸。この時点で大雨・洪水・土砂災害などを引き起こしていたが、3月13日にはUターンしてきて再びモザンビークに上陸。更に内陸のマラウイに入り込み、甚大な被害を与えた。アフリカには旅行しないから関係ないと思うかもしれないけど、旅行者という立場ではなく、支援者という視点でこの情報を捉えると、考え方は違ったものになるかもしれない。

ニュース番組だと小さな扱いになりがちな内容であったとしても、旅行者対象ということだと重要な情報になり、より身近な問題として捉えられる。そこが私の興味をひく理由だと思う。実際、ニュース番組をきくよりもずっと記憶に残るし、放送を聴いた後で紹介された国に興味を持って調べたりすることもある。先の「マラウイ」はそんな例のひとつで、「りょーあん」によって初めて興味を持った国だ。

海外ニュースって、「君たち政治経済わかってるよね」前提で情報発信されてる感じがするけど、私、びっくりするほど社会人としての知識が欠けているので、「りょーあん」のような、一般旅行者に向けて、国や地域の背景も含めた情報を届けてくれるのは、ほんと、わかりやすくてありがたい。

ちなみに「りょーあん」が始まったのは昨年2022年12月6日なのだが、実は2023年3月までのお試し版だったということが、2023年3月31日の配信で判明した。が、4月以降も続くということが決定したということで、ほっとした。

「りょーあん」の皆様、今後もvoicyの配信、楽しみにしています。

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