
美少女着ぐるみを自作した話_4【型抜き】
2024/02/01 追記
こちらの子はちょっと個人的に色々な事情があってオークションに出品させていただきます。
もしこの子を見かけても制作関係のことについてその方に質問しないでください。
もしこのレポのどこか詳しく聞きたいなどありましたらコメントかX(Twitter)でご連絡くだされば分かる範囲で色々とお答えします。
前回まででとりあえずシリコン型を作成できて一旦型を抜けることがわかりましたのできれいに素体を作りたいと思います。
※注意! FRPをアレコレするときは必ず防塵防毒マスクをしてください!割と健康被害が出ます!あと臭い
※手袋したほうがいいです!天然ゴムの使い捨て手袋がいいです!ニトリル手袋だとFRPにふれると溶けるらしいです!
※FRPの扱いは素人です!上手な人の説明も合わせてみたほうがいいです!
まずはFRPの樹脂とタルクを混ぜます。
分量よくわかんないので樹脂100gに対してタルク60gも入れちゃいます。たぶんいれすぎ。
これはなぜするのかというと、節約ポリパテと同じことをしてる感じです。
粘度を増させて液体と比べて壁に定着しやすくなるゲル状にします。

まじぇまじぇするとこんな感じ。
ねっとりします。

そこに硬化剤を入れます。
分量は規定通りで。
といいたいけど寒いので反応が遅れるかなーと思ってちょこっと多くしちゃいました。
注意点ですが、沢山入れたらすぐ固まるやろとか思ってたくさん入れないでください。最悪反応促進しすぎて熱を持って燃えます。
まぁよっぽどの量入れなければ大丈夫だと思いますか、夏場はそもそも温度が上がりやすいので注意してください。
混合率が100:1とかなあたりで硬化剤のパワーを察してください。
硬化剤の混ざり方に偏りができないようまんべんなく混ぜます。

混ぜ終えたらペタペタしていきます。
一層目は表面に来るところです。
表面がきれいになるようにペタペタしていきます。

こんなかんじ。
ゲルゲルにしたおかげで壁面からたれずに踏ん張ってくれてます。

お顔側も。
ここでポイントなのですがお鼻とかお口とか、突起になったりする部分は表面だけじゃなくてしっかり樹脂を充填しましょう。
池になってます。

一旦乾燥に入ります。
完全硬化は3時間はかかるそうですがおおよそ1時間程度で硬化が始まるのだそうです。
適当に時間がたったら次の作業に移ります。
タルク混ぜしたゲルを用意します。
今回は100g+50gです。

前回と同じ手順でこねこねして硬化剤混ぜて塗り塗りしたら適度な大きさにカットしたガラスマットを貼り付けていきます。
このとき台形にカットしたものだと曲面に貼るときいい感じだそうです。
ゲルがぺたぺたしてるうちだったらぺたっと貼り付けられます。

まんべんなく貼り付けた図。
ガラスマットを少しずつ端が重なるようにすると強度が出ます。
隙間が出ないように置いてきますが、顎とか首と接触するあたりは力が強く加わることが想定されるので多めに重ねると強度が出ていい感じになるらしいです。


次にFRPの樹脂、生ポリを用意します。
ここにはタルクを入れずそのままに硬化剤を入れます。
今回は200g使いました。
上手い人はもっと少なくできる気がします。
で、シャバシャバな状態で貼り付けたガラスマットを全体的に湿らしてきます。

全体を湿らせたら刷毛を立てて突くようにしてガラスマットにしっかり浸透するように小突き回します。
別に突かず側面で叩いてもいいのですが、小突いたほうが力が入りやすい気がします。とにかく全体に白っぽい部分がなくなるまで叩き続けます。
白っぽい部分が残ってると巣になっちゃったりして強度が出ないどころかガビガビになってしまうので後でパテ埋めする作業が増えます。
ゼロにできるかはわからないですが近づけることはできるのでしっかりやりましょう。


全体をペタペタ小突き回したらまた乾燥させます。
一旦なんとなく固まったら型をがっちゃんこさせます。
僕は面倒なのでごついクリップで挟み込んでますがホントは漏れを防止するならボルトどめがいいです。
型を挟み込む方向に貫通穴つくってM6くらいで挟み込むといいと思います。
このクリップは撮影用の背景布買ったらついてきたものをそのまま使ってますが、ほぼおんなじのが百均で売ってました。
文具コーナーかなんか?

次は前後に別れてる素体を連結します。
やり方は同じです。
少量のゲルを連結面に塗布→ガラスマットを連結面をまたぐように貼り付け→生ポリを浸透させるです。
今回はゲル30g+15g、生ポリ60gです。
ここまで合計で面1つに樹脂を490g使いました。
1kgの缶から2つ抜けるような配分にしたかったのでテキトーに調整してますが、必ずしもこの量でやらなければならないわけではありません。
面のサイズによっても使う量は変わってきますし、もっと頑丈にして銃弾受け止められるようにしたければ1kg使い切ってもいいのです。
加工大変だし首やられそうですが。




ここまでしたらあとは硬化を待ちます。
噂によるとおおよそ3時間です。
で、硬化しました。

分割が怪しいので引っこ抜きにくいですがなんとか引っこ抜きます。
こんなかんじ。



これをきれいに整えてお面にしていきます。
ひとまず型抜き編おわり!