お母さんと私
私は至って普通の家庭育ち。
サラリーマンの父と専業主婦の母、それに妹。4人家族。毎年夏は旅行へ行ったり、祖父母の家に泊まりに行ったり、平凡ながらも幸せな家族。
私も妹も大学卒業後は就職し、それぞれ一人暮らしを始め、父も海外勤務が長く単身赴任で海外へ。母は1人で4人家族が住んでいたマンションに住んでいた。父も私も妹も、仕事で忙しい日々をそれぞれ過ごしていた。賑やかだった家が一気に静かになって、きっと寂しかったろうな…。
2016年に60歳でこの世を去った母。
あんなに平凡な家族が、まさか3人になってしまうなんて。ステージ3Bの大腸癌だった。闘病は3年半。
ふと、お母さんって本当にいたんだっけ?と考えてしまう瞬間があるから。本当に生きていたのに。生きていた日々がだんだんと遠くなっていって、どこかに残さないと、忘れていってしまう気がして。noteを書き始めた。
あの日の悲しかった気持ちも、切なかった気持ちも、謝りたかった気持ちも、どんどん時間と共に薄れていってしまう。。
母を助けてあげたかった。
病気が分かった日から最期の日までのことを
思い出して記録しようと思う。
どこかに残さないと、忘れていってしまう気がするから。