キャラクターデザインの話
もうそろそろ涼しくなってくれてもいいんじゃないかと思う今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうかろくまるです。
今回はキャラクターを考える時に気を付けてる事とかそんな話。
・線は少なく
私がこうやってVRoid_Studioを使った活動を始めて四年目ですが、それ以前に近い事をやってなかったかと言えばそうでもなく、印刷所でTシャツやステッカーなどのデザインに携わっていた時期もありました。
ある日、ティーン向けのシール企画でデフォルメされた動物達のイラストを描いていたのが家族に見つかり
「こんなの俺でも描ける」
などのありがたいお言葉を頂きました。
(ホントはもっと酷い事も言われたけど割愛)
後日この事を会社の先輩にこぼした所、それは自信持っていいよと言われました。
曰く
「誰でも描けるキャラクターって、誰でも思い付くもんじゃないよ」と。
それはそれとして言われたらムカつくよね、と苦笑いされていたのをよく覚えています。
永く愛されるキャラクターを作りたいなら、誰でも描けるキャラクター、子供でも描けるキャラクターを目指すのが良い。
その為には線は少なく。そう教わった訳です。
実際ドラえもんや初代仮面ライダー、ウルトラマンなど今なお愛され続けているキャラクターを見てみると線が少なく、黒塗りのシルエットで目だけ出してもパッと分かるように出来ている。
VTuberで言えば、キズナアイちゃんなんかはビックリするくらい線の少ないシンプルなデザインにまとまっていますね。
もちろん、線が多い=情報量が多い事が悪いと言う話ではありません。
ステージ衣装なんかは線が多い方が見映えもいいし、メカもカッコよくなるもんね。
・実際どうなの
以上を踏まえて、まず悪い例として自分の中で線が多くなっちゃったなと思ってるハスリアナ。
ハットなどのアクセサリの黒い部分にパネルラインをビシバシ入れちゃってます。
カッコよくて好きなんだけど、色で埋もれちゃう部分に線を入れてるという事であまりよろしくない例。
身体側は”アバタ・デ・コロラーレ”のパネルラインがあるので仕方ないにしろ、バストアップだけでこの線の多さ!
続いて良い例としてアグロステンマ。
ほとんど外形線ってくらい線が少ないのが分かって頂けるかと。
・最後に
先程も書きましたが、線が多い事が悪い事ではありません。
実際、3Dアバターモデル界隈を覗いてみると人気なのは線の多い=情報量の多いモデルや衣装などのアイテムばかりで、私も活動初期は線の多いモデルを制作していました。
ただ、フリーアバターとして自分がいなくなった後も愛されるキャラクターを作りたいな、と考えてからはこの路線でやってます。