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声の出しかたの話

 時に、私は声が大きい方である。
少し大きめの工場に勤めていた時も、私が人を呼ぶ声は工場内の何処にいても聞こえたと言われるくらいだったし、よく通る声だとお褒め頂いた事も多かった。

声の大きい人と小さい人の違いとは何か?
今回はそれを自分なりに考えてみた話。

人は声を出す時、身体がしぼむように出来ている。
これは息を吸って吐くという動作の都合上、どうしてもそうなってしまう。
その上で肺活量が小さい人は声も小さくなるというのは、なんとなくイメージしやすいだろう。

では声が大きくなるのは肺活量も大きな人だけかと言えば、実はそうでもない。
肺活量が小さくても声を大きくする方法はある。

それは、身体がしぼまないようにしながら声を出す方法である。
言葉だけだと???と疑問符が浮かぶような表現であるが、息を吐く時に下がる(動く)部分を固定したまま声を出すイメージと言えば分かりやすいだろうか。

極端な表現をすれば、息を吸う時に上がった肩の高さを維持したまま息を吐いて声を出す。
或いは息を吸う時に張った胸を張ったまま息を吐いて声を出す。
こうする事で息を吐いた時に身体がしぼむのを防ぐ訳である。

やってみると声も出るし、いつもより息が長く続くのも実感して頂ける事と思う。
オペラ歌手が長く伸びる声を出す時に顔を下げず、腕を広げているのもきっとこういう事なんだと思う。

 この話はボイストレーナーというのか、そういう専門家から聞いた訳でも無いので自分なりの理屈ではあるんだけど、喫煙していた頃は一日一箱以上空けていたような私の肺活量でも冒頭に述べたような大声が出せた実績があるので、そこそこ信用できるんじゃないかなと思っている。

ただ、声が大きすぎるのも考え物で幼少期に叱られたせいで未だに親兄弟の前では蚊の鳴くような声しか出せないのだが。
では、また。

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