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ラフを描かない話

 タイトルの通り、VRoid_Studioでキャラクターを作るにあたってラフを描かないというお話。

一貫してそういうスタイルだった訳では無く、過去にデザイナーの端くれとして活動していた頃はラフを描いておりました。
モチーフのスケッチや来歴、動物であれば生態のメモなんかをスケッチブックか、罫線なしのルーズリーフ式のメモ帳にボールペンでガシガシ描いていく。

こうする事でグループ内やクライアント相手に相談しやすくなるので、必然的にそういうスタイルになった感じです。

 そして時が過ぎて現在、誰かにラフを見せて相談する必要が無くなったので完全にラフを描かないスタイルに。

あまり褒められた事では無いですが、ラフやスケッチ抜きでどうやって作ってるのか?大雑把に流れをまとめてみました。


1.モチーフからイメージを膨らませる

 クモをモチーフに作ったクルクマを例にすると

・クモ=巣ってイメージからは外したいなー
・巣を作らず獲物を追い掛ける生態のクモもいるのね
・あ、じゃあインラインスケート履かせて、プロテクター着ける感じでいいじゃんいいじゃん

こんな感じの連想ゲーム。

2.イメージからシルエットを考える

最終的な形とか色とかを大まかに考える。
クモだからお尻にボリューム出そうとか、糸要素でウインチ付きアーム付けようとか、獲物を追い掛けて倒すから警備系で行こう、じゃあ警棒どこに付けようとか、クモの顔モチーフどっかに付けたいねとか、思い付いた事をガーッとメモしながらシルエットを頭に思い浮かべる。

3.作りながら修正していく

三形態:左からフル装備、素体、衣装姿

大まかな形が決まったら、そこから引き算して何も装備してない素体形態を作って、そこから衣装姿形態を作る。フル装備形態を作るのは最後。
クモっぽい意匠を入れながら、三形態で印象が変わるよう配色パターンを考える。

で、いざインラインスケートを設計したら靴底の厚さが足りなかったので、ブーツを思い切り厚底に変更。
他にもヘッドギアの耳当てを衣装姿のアクセサリにしたり。

4.完成

出来上がったものがコチラ。

・最後に

ぶっちゃけラフやスケッチの代わりに文字情報で立ち上げるので、あまりお勧めできません。
描けるなら素直にラフ描きましょう。丸とか四角とか記号が描ければ出来ますから。

\進行中のあれこれ/
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