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◆Health Techメモ◆遠隔医療相談/特定保険指導vol.1

初めまして。弁護士の五反田美彩(ごたんだ みあ)と申します。暑い日が続いているので、トップ画像は先日食べた冷たくておいしいかき氷にしてみました🍧

さて、今日は、ヘルステック領域の中でも、遠隔医療相談/特定保険指導の遠隔提供を行っている企業についてのメモvol.1です。

メンタルヘルスケアの重要性が世間に浸透し、ストレスチェック制度が導入されたのは2013年、それに合わせて遠隔医療相談や保健面談の重要性が再認識されているように思います。認識されたのは最近でも、医療相談という分野の業務を長く行っている企業もあり、そのサービス提供形態の違いにも着目しながら、創立の早い順に追っていきます。今回は、ヘルステックと言いながらも、老舗企業2社のピックアップになりました。

※本メモ作成に当たり、有村琢磨さんのヘルスケア・遠隔医療カオスマップを参照させていただきました!ありがとうございます。

◆老舗企業編

1.株式会社 法研

昭和21年10月1日創業の老舗企業。
健康関係書籍・雑誌の出版事業からスタート。
ヘルス領域の事業には、相当初期から参画しており、概要は以下の通り。
1987年4月 「ファミリー健康相談」事業開設
1998年4月 「電話によるカウンセリング」事業開始
2003年10月 ベストドクターズ社(米国)と業務提携、「ベストドクターズ・サービス」事業開始
2007年4月 「特定保健指導プログラム」事業開始
2012年7月 前期高齢者向け電話保健指導「すこやかエイジ」および重症化予防事業「データヘルスプログラム」事業開始

いわゆる「健康相談」事業である「ファミリー健康相談」については、法人契約をいただいた団体の指定する対象者向けに提供されるサービスとして、個人への直接サービス提供は行っていない形態。多くの地方自治体が導入している様子。相談を受けるのは、医師・看護師・保健師・栄養士・臨床心理士。

その他、ストレスチェック、メンタルヘルスカウンセリング、各種セミナーを、法人・自治体向けに提供。

「健康経営優良法人2019(ホワイト500)」に認定されています。

◆ベストドクターズ関係のサービスについて
医療相談のテーマで調査しつつ、気になったので閑話休題でメモ。
ベストドクターズはボストンに本社を置いており、ハーバード大学医学部所属の医師によって1989年に設立。法研社は日本国内総代理店。
サービスは①ファインド・ベスト・ドック-名医照会サービス②ホスピサーチ
-名医所属病院ご案内サービス③テレセカンド-名医電話相談サービスの3つ。
いずれも団体・企業に提供し、そこに所属しているメンバーに提供されるサービス形態。
私は起業勤めもしていたのですが、提供されているものを見たことがなく、
一度どんなサービスで、どのようなお医者さん・医療機関が紹介されるのか見てみたいところです。

2.ティーペック株式会社

平成1年6月設立。
こちらは、健康相談サービスからのスタート。
1989年10月 「ハロー健康相談24」スタート
1993年4月 「メンタルヘルス相談」スタート
1997年2月 「テレビ電話健康相談」スタート
2013年6月 「簡易認知機能確認スケール「あたまの健康チェック」」サービススタート
2013年9月 「ハロー健康相談24(救急版)」サービススタート
2014年6月 「T-PECストレスチェック」サービススタート
2014年8月 「生活習慣病受診サポートサービス」サービススタート

健康相談事業である「ハロー健康相談24」は、420名(!)のスタッフによって24時間応答可能にしているようです。スタッフの内訳は、以下の通り。

ドクター 内科・小児科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・歯科・海外感染症科など 159名
ヘルスカウンセラー 保健師・助産師・看護師・心理カウンセラー・ケアマネジャーなどキャリアのある相談員 179名
オペレーター 82名

「契約先の希望するネーミングで相談をお受けできますので、独自の事業としてご利用いただけます。福利厚生事業にも最適です。」と案内しており、基本的には法人・自治体の福利厚生採用をメインに展開している模様です。

その他、メンタルヘルスカウンセリング、ストレスチェック、セカンドオピニオンサービス、人事・労務担当者向けの研修・支援サービスが多数。

こちらも、「健康経営優良法人2019(ホワイト500)」に認定されています。


1900年代創業の2社は、電話相談による医療相談をメインに、現在も事業を継続しています。B2BもしくはB2Gで手堅く事業を継続しつつ、ストレスチェック義務化に合わせて、ストレスチェック事業を展開したと思われます。

次回は、2000年代に入ってから設立された企業を追いかけます。

電話からブラウザ・アプリ上の健康相談に移り変わり、遠隔診療の登場となります。


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