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自問自答ファッションとの出会い
今回は、ファッションがずっと苦手だった私が、なぜ自問自答ファッションと出会ったかの経緯について書いたもの。ひたすら自分語りが続くので、お時間がある方はどうぞごゆっくり。
■そもそもファッションは「上級者」「富裕層」向けのものだと思ってた
27歳ごろまで、「ファッションが好き」「服が好き」なんて言って許されるのは、Oggiに載っているような、イケてる人たちだけだと思っていた。私にはとっても仲の良いお友達にカリスマ店員さん(死語)みたいな子がいて、彼女は本当にスタイルも良く、彼女独自のセンスみたいなものがあった。無意識のうちに、彼女と自分を比較しては、小さな劣等感を抱えていたのかもしれない。
別にファッションは自己満の世界。コーディネートについて考える暇があったら、好きな映画や本、人文学の知識を得たりする時間に充てたい、と心からずっと思っていた。
■服を着ることは「減点を減らすこと」だった
大学生の頃から、社会人数年目まで、自分のファッションはとにかく「減点を最小限にする」がモットーだった。半期に一度くらいは、トレンドに乗り遅れないようにする。骨格診断やパーソナルカラー/デザイン診断など、ネットで自己判断が可能なものは、データを片っ端からかき集めて、左脳で服をなんとかしようとした。とにかく、『遅れてる人』には見えないようにする。服飾の買い物での失敗だけはなんとしても避ける。だから、季節に一度の買い物は、決まって、ぐっったりと疲れるものだった。
■空前の値上げラッシュと「一生もの」マーケティング
そしてコロナが流行し、着飾って出かけるような機会も激減し、私生活でも大きな変化があった。住む環境も言語も、周囲の人々も変わった。2022年に入り、戦争や原油価格高など様々の大人の事情で、ラグジュアリーブランドの値上げラッシュが起きた。
ハイブランドは自分には関係ない世界線だったが、度重なる値上げが続くと、「あ、このまま一生ハイブランドを持たないまま年を取っていくのか」と、少し悲しい気分になった。親の世代とは時代とは全く違い、切ない。
一生、というワード。
可処分所得が段々と増えてくるアラサー世代は、度々、雑誌やSNSなどで「一生もの」という謳い文句に晒される。
もしこのまま子供を持ったりしたらおいそれとハイブラのものも買えなくなってしまう。どのみち、高いもの(雑)買うなら今だな。。。なんだかラグジュアリーアイテムが欲しい気がするけど、でも本当のところは何がほしいんだろう??自分はハイブラを手にすることでどんな状態を得ようとしているんだろう??
■物欲モンスター期
「自分は何が欲しいんだろう。何を買おっかな。」一ヶ月くらいの間、時間さえあれば、いろんな服のブランドのWebサイトを巡回し続ける日が続いた。本当にこの時は没頭できる趣味などがなく、「物欲 抑え方」「買い物依存症」等のワードで検索をかけては、眉間に皺を寄せていた。(ただ、人間度が過ぎるとやっぱり飽きがくるもので、最近はだいぶマシになったので安堵している。)
■そして興味は「ワードローブの構築」へ
一通り沼った後、ラグジュアリーブランドのアイテムを清水買いするその前に、「そもそもコーディネートとか、ワードローブの構築の仕方についての知識をつけよう」と思い立ち、今度は、ワードローブ構築に関する本を読み漁った。ハイブラでのお買い物は本当に大きな出費なので、なるべく失敗はしたくないし、できることなら、先数十年は大切に使っていきたいと思っている。アイテム一点一点を単体で考えるんじゃなくて、もう少し、ワードローブ全体について俯瞰で考えることができたら、買い物の失敗も減るんじゃないだろうか、という仮説だ。この本たちについては、それぞれ特徴があるので、いつかマトリクスか何かにしてまとめたいと思っている。
●ワードローブ構築 参考にした本・メディア
※ファッション業界の方からミニマリスト系のブロガーさんの方まで、節操なく読み散らかしました。
・「服を買うなら、捨てなさい」地曳いく子
・「おしゃれの幸福論」光野桃
・「お金をかけずにシックなおしゃれ 21世紀のチープシック」小林直子
・「わたし史上最高のおしゃれになる!」小林直子
・「一年3セットの服で生きる 『制服化』という最高の方法」あきやあさみ
・「ケチケチ贅沢主義 ~節約と上質な暮らしを両立させるための思考習慣~」mucco
・「ゆるーく自分らしいミニマルライフ」ponpoco
・(ブログ)筆子ジャーナル
いろいろな本を読んでいるうちに、ほとんどの本からのなんとなくの大きなメッセージを感じとった。「自分と、自分の生活スタイルをよく理解する」「流行に流さるのではなく、自分のスタイルを確立しよう!」「トレンドは流行り廃りがあるけど、スタイルは永遠」というもの。
自分のスタイルは何か?について考える中で、一番心がワクワクしたのは、あきやあさみさんの「自問自答ファッション」の考え方だった。
あきやさんの「自問自答ファッション」を自分の想像力のエンジンにしつつ、加熱しすぎたり、迷宮入りしそうになった時は、小林直子さんの本を手に取ってクールダウンする、という2種混合が自分には一番マッチしそうだったので、自分はこの方法で、これから「装うこと」について考える旅に出ようと思う。