朝焼けの花は朝露に濡れる

2019.03.24 雪 man in the show @YOKOHAMA ARENA

幕が開いたらそこにいるのは紛れもなく9人のSnowManだった。
南座ではまだなんとなく実感はなくて、6人がやっぱり目に入るからなのかなぁなんてぼんやり考えていたけど、こうなって見て見るとあ〜そっかそうだよなあ。これがもうSnowManなんだなぁって、突きつけられた。
ZZLから始まった初めての9人体制のコンサート。やっぱり、6人のオリ曲を歌われるのはちょっぴり寂しくて、悲しみの涙が流れそうだったけど、堪えた。なんか要所要所に色々と思ったことがあったけど、正直、最後の一曲に感情の波を全て持って行かれてしまっていた。
あの言葉にあの歌詞はずるくて、そのあとの挨拶も。彼らの覚悟を感じた。

私は、彼らの未来を信じたいと思った。これまでにいろいろなことがあったように、これからもいろいろあるだろう彼らの未来を、ただただ信じたいと思った。ついていきたい。一緒に夢を見たい、と。発表されてからも、彼らは信じてついてきてほしいと言った。でもそれは、簡単なことではない。でも、本人たちのパフォーマンスで、ついていこうと決めさせる彼らは本当にかっこいい。信じて良いんだって確信した。
そして何より、彼らのこれからに期待したい。
新しい要素が加わって、なんとなく先が見えなくなって、方向性が見えなくなることが不安で。でもそんなの、こっちよりあっちはもっと感じているに決まっている。でもそれを乗り越えて、新しい景色を見ていくのが私の好きな人たちなんだ。これまでだって、6人で向く方向を確かめながら歩いて来た子達なんだから。
でもね、たまにはあの頃の6人を思い出して泣いてもいいような気がしてる。だって彼らは、あの頃さえもちゃんと抱えたまま進んでいたもん。あの頃も楽しかったよね。でもこれからも楽しいよ?って語りかけてくれているような。そんな優しい彼らが大好きで大好きで大好きだったんだから。まだ思い出にするには早すぎる6人との大切な時間も、私はこれからも大切にしていきたい。

ひかるは、最後の曲の前に「僕たちの想いがみなさんに届きますように」と言った。まっすぐな眼でまっすぐ前を見据えて。その言葉の通り、その歌詞はまっすぐ心に届いてきて、涙が止まらなかった。幸せな涙を流そうとか、これが何章目の旅路になろうととか、泣きすぎて覚えてないけど。

これまでの辛かったことも楽しかったことも、なかったことになんかしないSnowMan。これから辛いこと過酷なことがあるかもしれない、って。僕たちの一歩一歩は正直重たいよね、って。ここに人生を賭けたって。それはわかっていても、言葉にするのって難しいはずなのに。飾りなんか全くなく、まっすぐに伝えてくれるSnowMan。だからこそ、みんなが口にした決意と覚悟を信じられると思ったんだ。
でもね、これまでの悔しかったことや辛かったことも今では笑えるよ?それは君たちがそんなことより何倍も何倍も大きな大きな幸せと優しさで包んでくれるからなんだよ?だからきっとこれから先、ちょっとやそっと辛いことがあってもへこたれないおたくたちだと思うよ。おたくも強くなったよ。きっとね。

あとは、みんなの決意は痛いほどに伝わったから、どうか背負いすぎずに一歩一歩進んでほしいと思う。ふっかさんは特にね。大丈夫、あなたが思っているより、みんなちゃんとSnowManを愛しているよ。どうか私たちの声もあなたたちに届きますように。

夢を追い続けるアイドルに、夢を見たくてジャニーズにハマったんだと思う。それぞれが思い描く理想や幸せが異なるから、だからこそ面白いし、こんなにも各個人にファンが多いのも、その夢の形がそれぞれに違うから。
そしてそれがグループになった時、それぞれの形をした夢のかけらの1ピース1ピースが繋がって一つの大きな形になるんじゃないかなあ。
1ピースもかけてはならないところに、新しく3つの大事なピースが加わったんだから、きっと新生SnowManはまたさらに大きくなるんじゃないかなぁ。というかなってもらわないと困るんだよ…

あの日の朝焼けの花は、朝露に濡れていたけれど、それはあらたな芽吹きの瞬間を期待させるものだと信じて…

純白の果てしなき道 まだ誰も歩いてない未知
祇園精舎の鐘の声に 諸行無常の響きあろうと
一歩一歩目指すよ 憧れの終着点を
銀色の足音 ほら振り返れば足跡