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Tableau Desktop Public と Silicon Mac

はじめに
macOSのDeveloper Betaをインストールしている環境下ですので再現性を伴わない可能性を十分考慮の上、以下の内容は参考程度にとどめてください。

また、正確性や安全性を保証するものではありません。
情報が古くなっていることもございます。

当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

はじめまして、DATA Saber - Bridge 3rd挑戦中の㊪です。

かつては自作機(INTEL CPU)でmacOSを走らせるなどして、
デスクトップとMacBook Proを使い分けていた私ですが、
Apple Silicon搭載MacBook Proの登場以降、
即時乗り換え&環境の統合を行いました。

自作機を母艦にしていた頃はWindowsをデュアルブートできていたので
使用するAppに応じOSごと環境を切り替えるなども容易でしたが、
Silicon MacではBootCampも非対応となり、
環境変更の手数は減りました。

Tableauを知るキッカケ

私がTableauを知るキッカケとなったのもこのOS環境問題に端を発します。

データの可視化に興味を持って最初に知ったBIツールは Microsoft Power BI
まぁMicrosoftを冠している時点で期待はしていませんでしたがMacには非対応(開発予定なし)
PallalelsやWineで走らせてみるも反応は今ひとつ。
次に対案として知ったのは Google Looker Studio
クラウドベースでブラウザ上で走るため環境を選ばない。
でも大量のファイル読み込ませるのはローカルでサクサクやりたいのが本音。
そして知ったのが Salesforce Tableau
高い
がMac用Appもあるしローカルで動かせるが高いと思ってたらPublic(無償)版があった!
それを知った数日後にはDATA Saber - Bridge 3rdの開催を耳にし、今に至る。

業務ソフト(App)のMac市場

まず肌感覚というか事実、ゴリゴリの業務用ソフトというのは往々にして
マルチOS対応であれどWindows版の知見は発信されやすいがMac版は埋もれがち。

当然公式の不具合の対応も遅ければ、有志のパッチリリースなども期待は薄く、
まずMac版が開発されてるだけで感謝するレベルな事は稀によくある。

Tableau Desktop Public Edition

Tableauには、Mac版がある。

これだけでもありがたいのに、
その上で Intel Mac / Silicon Mac いづれのモデルに対してもリリースされている。

Intel Macとは

Intelプロセッサ(x86ベース)を搭載したMac
主に2020年までの各種Macシリーズ
Intelプロセッサの強みからWindowsOSとの親和性が高かった。

Silicon Macとは

Appleが設計・開発した専用チップ(ARMベース)を搭載したMac
主に2021年以降の各種Proシリーズや2023年以降の各種Macシリーズ
iPhoneやiPadとの連携が強化されており、一部iOSアプリなども動作する。

Intel版とSilicon版は見た目は同じでもスペックの違いだけではなく、
内部的にも全く異なる構造(x86ベース / ARMベース)となっており、
Mac向けのAppというだけでは使用の可否が分かれる場面がある。
おいそれとMac対応を謳ってしまうとリソースが倍になる恐れがある背景からメーカーも簡単には踏み込めない実情があるのは想像に難くない。

Tableauには、Mac版がある。

この事実からも、全社的にデータドリブン文化の醸成・浸透を解決可能な課題として捉えており、何より本気なのだと伝わってくる。

Silicon Mac環境におけるTableau Desktop Public Edition

ダウンロードページ
Mac (Intel)|Mac (Apple Silicon)

画像は公式のTableau Desktop Public Editionダウンロードページですが、
Silicon Mac環境の私は迷わずMac (Apple Silicon)版のAppをインストールして使用しています。
環境に最適化されたAppが使えると、パフォーマンスにも期待できるからです。

Mac (Apple Silicon)版

しかし残念ながら、数日間つかってみた感想としては少なくとも私の現環境(Seqoia 15.2 Beta)において、お世辞にも安定しているとは言えません。
(※ちゃんと動くには動く)

・立ち上げてるだけでいつの間にか静かに終了している

・データ読み込み時にクラッシュしやすい

・特に重い作業はしていないが唐突にクラッシュする

・クラッシュ後の復帰(自動保存)ポイントの精度にムラがある

・エラーコードの内容と違和感のある挙動とが不一致

といったような、どうも最適化が上手くいっていない時の挙動に感じられた為、OSのバージョン問題や常駐系の相性などよりはSilicon Mac環境特有の不具合を疑っていました。
また、現在KTさんの動画を繰り返し拝見してるわけですが、
その動画内で使用されているMacは収録日を考えるとIntel Macと考えられ
長いライブ収録でもAppクラッシュなどはほぼ起きていないことから、より確信()に近づいていたところでもありました。

その中で、同じ状態に陥っている人が見つかればと軽い気持ちでtweetしてみたところ、まさにほぼ同様の事象があることを教えていただいたので、
試しにMac (Intel)版のAppをインストールしてみました。

(Silicon Mac上ではIntel版のAppも一定の制約はあるが起動可能)

インストール後、Appを立ち上げから3時間ほどバックグラウンドで放置しながら別作業をしていましたが、確認してみたら無事立ち上がったままでした。
また、急遽そこから今この記事を書いていますが直前のSSを撮るまでの間も現時点でも立ち上がったままです。
挙動としてもサクサクのままでメモリも非常に落ち着いています。

(6時間経過)
(メモリリークなし)

お悩みの方は

製品版Tableau Desktop
Mac (Apple Silicon)版は2024.2よりリリース開始
(公式サイトより引用)

Mac (Apple Silicon)版は2024年7月よりリリース開始と、日も浅く、
開発および最適化はまだこれから進むものだと思います。

もし現在Mac (Apple Silicon)版で何か困った挙動などがある場合は、
Mac (Intel)版のインストールを試してみると良い結果が得られる可能性も。
(※自己責任で)

ではまた!


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