ヘビークランチ 名馬列伝

主な勝ち鞍:ダート三冠、ドイツダービー、サマーS(加)、クリテリウム国際

芝ダート不問の走りでファンを魅了した名馬。
怪物ヘビーレインの仔として注目を浴びると新馬戦を大差で圧勝。
その後2戦目から海外へ挑戦。英国スーパーラティヴSでは5番人気ながらも2着と健闘。その後コスモス賞を挟み再度海外へ、カナダ(サマーS)、フランス(クリテウム国際)と海外G1を制覇。日本へ戻りデイリー杯2歳Sを制すると初ダートへと地方へ殴り込み。全日本2歳優駿を堂々1着ゴールし年内を終えると思いきやその後ホープフルSへも挑戦。ここでも大差をつける圧勝劇を見せた。
2歳ながら8戦7勝 内G1 4勝の記録はヘビーレインの再来を思わせた。
また、この年は異母兄弟であるタワーオブテラー、(母リニアクイン)マルゼンスキー三姉妹次女オータムサニーの初仔ムーンリバー(父トウショウボーイ)と当馬を合わせて三帝と呼び親しまれた。

ルイジアナダービー3着を経て羽田盃、東京ダービーへ出走。楽な手ごたえで優勝すると海外へと飛び立つ。
年内はダート戦しかしてこなかった当馬が挑んだのは芝レースであるドイツダービー。
久々の芝レースに不安もあったが堂々勝利を飾った。
その後三帝揃ってアメリカへ。他2頭が好成績を収める中、圧倒的早熟馬であった当馬はその後苦戦を強いられる。トラヴァースSでは4着へと沈むと続くジャパンダートダービー。過去1番の接戦でなんとか勝利をもぎ取った。
タワーオブテラーは無敗三冠、ムーンリバーは無敗牝馬三冠。当馬もこのレースを持ってダート三冠を制したが、他2頭とは違い無敗ではなかったのはその挑戦したレースのレベルの高さから仕方ないようにも思えた。
その後はBCマイルへと挑戦。ここでは11着と惨敗。このレースをきっかけに完全に調子を崩した当馬はその後勝利を挙げられず年内引退を発表した。

戦績18戦12勝 内G1 8勝 芝7勝、ダート5勝の戦績は十分に立派なものだったと思える。

その後は米国にて種牡馬入り生活を送っている。

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