8月14日 センスの哲学

まだ2章までしか読んでないけど、すでにめちゃくちゃ面白い
自分が思ってたセンスが良いっていうのは、豊富な知識から選びとって自分のテクスチャを作る力と、なにかリファレンスに軸足を置いて、そこからどれだけ離れた領域や方法で表現する力っていう風に思ってた
それはこの本でも少し言及されてるとこだったと思うけど、リズムっていうのは自分にとって新しかったしめちゃくちゃ納得感があった

自分がセンスが良いということとイコールだと考えてた個々のテクスチャをつくることとも似てるかなって思ったけど、なにか鑑賞する対象(美術や音楽)があるときは、そのランダム性や強弱に対応させることを考えると、リズムの方がより柔軟な言葉選びだなーと思った
まあこれに正解不正解はないと思うけど、この本はそういう言葉選びや文書の書き方もそれこそめちゃくちゃリズムが良くて、本当にスラスラ読めてる
そんで、リズムが良すぎて見逃しそうになるけど随所に超重要なキーワードが散りばめられてる
学習とは適度な忘却、省略、誇張がポイントみたいなことが書いてあるとこ、やばい

さっき読み始めたばっかで最後まで読んでないけど、創作をする人だけじゃなくて、美術館賞に難しさを感じたり、てかそれだけじゃなくてジャンル問わず新しく何かに触れたり始めたりするときにどういうアプローチをすればいいか迷ったら役立ちそうな本だと思う
自分が読んでるとこまでだと、かなり視覚的なセンスのことが書いてある気がしてるけど、身体性との結びつきとかももっと言及されてたらいいな


久しぶりに腰が重くない読書をできていて、それだけでも嬉しい、良い本だ

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