黒子首の曲の歌詞について語る〜旋回〜その２

前回の続き

EP「旋回」より

「泥舟」
これは恋愛の歌なのか。
全体的にドキドキする歌詞です。
緊張感が半端ないです。
これ10代のあげはちゃんが書いたのか？
20代だとしても前半だろうけど、すごくないですか？
まるでショートムービーですよ！
他にも映画を一本見たみたいな曲が結構あるんですけど、泥舟は新進気鋭の映画監督の作品みたいな、荒削りだけど熱があるみたいな雰囲気を感じるんですよ！
そしてお洒落です。洒落てるんですよ！

珍しいものにばっか飛びついて行くのね
そういうとこ好きなのよ
わたしもそうだから　そうだから

って最初に言ってるのに
最後には

珍しいものにばっか飛びついて行くのね
そういうとこ嫌いなの
わたしもそうだから

って！
何があったんでしょうか。　
何かあったんでしょうね。
移ろいやすい女心でしょうか。
同族嫌悪の気持ちが芽生えたのでしょうか。

この曲はなんとなく道ならぬ恋というか、まぁ、不倫関係にある男女の曲のようにも感じます。

「持ち込み厳禁ね」暗黙の了解

お互いの家庭の事は持ち込まないという事か…。

幸せが幸せを奪う
その時まで　簡単なお遊び

幸せが幸せを奪うって
不倫の代償で家庭の幸せを失うという事なのでしょうか…。

白地図に行き先を記して舵を取る
それ　地獄行き

冷静に考えると怖いですね。
タイトルが泥舟ですからね。
いずれ沈んでしまうのでしょう。

本当に不倫を題材にした曲かは分かりませんが、この若さでこの歌詞を書くあげはちゃんが一番怖いです。
もちろんいい意味でね！！

胎の蟲と同じく、まぁどえらいカッコいい曲なので大好きなんです。
惚れ惚れしますね。
うんうん。

「前日譚」
はい優勝です。
私の1番好きな曲です。
こんな背中を押してくれる曲がありますか？
もう歌詞が良すぎて毎回胸がぎゅーってなって目頭が熱くなります。
何回も聴いているのに。

伊達に生きてるわけじゃない
魂のひとつ震わせてみろよ
笑って誤魔化さないでよね
あぁ全然　あぁ全然
おかしくなんてない

あげはちゃん自身のことを歌っているのでしょうか？
自分を鼓舞するかのような歌詞。
力強くまっすぐな気持ち。
もう心臓鷲掴みですよ！
本当に全人類に聴いてほしい！！

根をも生やしてしまいそう
こんな思いもいつか土に還る
君の瞼の裏は青　
消えそうにも　わずかな青

錆びついた夢を見る
それでいいのさ　これがいいのさ

伊達に生きてるわけじゃない
魂のひとつ震わせてみろよ
勝手に傷つかないでよね
まだ全然　まだ全然
始まってもいない

もうほとんど抜粋してるしw
もう歌詞の全てが良いから仕方がないです。

ちょっと解釈が難しいところでもあると思うんですけど、"根をも生やしてしまいそう"は夢があるのにどうしたら良いか分からず動けなくなってしまいそうな気持ちなのかなと思います。
でもそんな思いも土に還り、炎が消えそうにもなるけれど、夢が錆びついたとしても勝手に傷ついてるんじゃない。まだ始まってもないんだからな。ってね。
やっぱり自分を鼓舞してるんだろうな。
あーん。もうカッコ良すぎでしょ！！

いつか武道館でこの曲を聴くのが私の夢です。
叶えてね、黒子首。