O(お仕事したくない)L(レディ)、台湾へ行く③
O(お外寒くて出不精はかどる)L(レディ)、略してOLです。
台湾のことを思い出して少しでもお外に出かけたい気持ちを取り戻したいところです。台湾の思い出日記最終回(予定)
■誠品書店と台湾雑貨のこと
最近東京の日本橋にも出店したことで話題の誠品書店が近くにあったので探索にきたのでした。
1989年3月、誠品は台湾の台北市仁愛路のロータリーから人文とアート関係の専門書店としてその第一歩を踏み出し、「善、愛、美、学び」という人生に対する理念の追究にはげんできました。また「ヒューマニティー、アート、クリエイティブ、ライフ」をコア・バリューにすえ、読書を中心に「本とくらしの間」にある複合的なイノベーションに力を注いできました。そして現在、書店、ギャラリー、ホール、小売り、文化クリエイティブ・ブランド、アーティスティックなホテル、文化的な住まい、グルメやアルコール類など、さまざまな文化的なコンテンツを基礎とした複合的な文化のトポスとなっています。(誠品書店日本橋サイト「誠品について」より)
主に行ったのは誠品生活南西店です。伝わるかわからないんだけど有楽町のマルイとルミネをあわせて新しくした感じのファッションビルって感じでした。
ちなみに近くの中山駅~双連駅を繋ぐ通路に誠品R79っていう店舗もあります。地下通路の壁沿いが全部本屋になってて楽しい。
一緒に行った友達とは、会うたびに大学の近隣にあった大型書店で小一時間楽しく過ごしているので誠品書店が楽しくないわけがなかった。
結構日本の雑誌や書籍が多く置かれているので、「短歌の本があるか見てみようよ!」と探してみたところ、なんと俵万智さんの『サラダ記念日(中国語訳)』がありました!本当にベストセラーなんだなサラダ記念日。
全然読めなかったけど、三十一文字の短詩形で知っている詩が漢文みたいに見えてスゲー……ってなりました。リズムとか全然違うんだろうな、どんな風に訳されてるんだろう。
楽しすぎて全然写真撮ってないから代わりに誠品書店が入ってた建物の地下で食べた豆花のっけておきます。参考にならなくてごめん、雰囲気味わいたいひとは日本橋の誠品書店に行ってみてください。台湾が日本にきたぞ…!て感じだったので。
あと散歩をしていて発見した光點台北(台北之家)という映画館にも足を踏み入れてみました。通りかかったところ三浦春馬さんのポスターが大きく掲げられており、なんだろうねえ~と気になっていたのでした。
旧アメリカ大使館邸として使われていた植民地時代のアメリカ風の2階建ての洋館を2002年から映画館として利用をしているようです(上述の公式サイトとwikiより)。珈琲時光という素敵なカフェやバーなどがあって、結構遅い時間まであいてるみたい。雑貨や映画グッズ販売スペースの光點生活の充実ぶりたるやすごかったので、お近くに寄った際にはぜひのぞいてみてください。
実は私たちが旅した週の土日には、日本の手紙社による紙博が台湾でも開催されると聞いて、「台湾も紙雑貨が盛んなんだねえ」とのんきにかまえていたのですが、なるほどこれは紙博が開催されますわ!と思うくらい紙雑貨がかわいいのなんので……。まあ紙雑貨にかぎらず全部かわいかったので、ここで買ったもの一部をご紹介します。
これはあぶらとりがみ。台湾の観光スポット等がミニマルに表現されててシンプルにかわいい。いっぱい買ってお土産にしました。
台湾のはちゃめちゃにかわいいマジョリカタイル柄のマスキングテープと、箱のつくりがとてもキュートなハッカ油。友達に教えてもらったものですがドラッグストアで安価にすぐ手に入るのにこんなにかわいくてぜ、ぜいたく…!と思いました。
マジョリカタイル柄のポストカードもあった。端から端まで全部ほしくなる……なぜ私は億万長者ではないのか。
ついでにこれは九份の茶蓺館でもらったお土産の茶葉。生活を楽しんでそうな女の人のデザインで素敵。
■迪化街にいったよ
台湾最終日、ホテルに荷物を預けた後迪化街にやってきました。
台湾のレトロな問屋街です。
迪化街では、19世紀中頃の清朝末期、貿易や船荷を扱う商店が街を形成し始めました。(中略)
20世紀初頭の日本統治時代は、台湾全土から乾物、漢方薬、お茶、布などを扱う商店が集結し、台湾の主要な商業エリアとなりました。通りには、美しいバロック建築の建物が並び、裕福な商人たちはこの街に集結したのです。
戦後になって「迪化街」という地名がつきました。
現在でも台湾一の漢方、乾物、布問屋街としてにぎわう「迪化街」。特に旧正月前には、歩くのもままならないほど、大変なにぎわいとなります。
(台湾旅行ガイド「台北ナビ」より)
この三日間で一番自分たち以外の日本人観光客を見たかもしれない。
ここではからすみや燕の巣などの高級乾物や、お茶や漢方薬などが細い道にせり出すように並べられて、にぎやかに売られていました。
迪化街、とにかく通りが長い!はてしない!歩き尽くせない!
狭い路地にも素敵そうな工房やお店がある。
旅行中は植物をわさわさと生やした古めかしい建物をたくさん見たけれど、とくに迪化街ではよく見た。植物が建物を静かに乗っ取っているようでいい。
迪化街は古い建物をリノベーションした雑貨屋さんやお土産屋さん、お茶屋さんも多くありました。これはその一部で茶をしばいた英国風のお店です。
アフタヌーンティーのように中国茶を無限に飲める素敵なお店でした。
ところで迪化街で手に入れたチラシをご覧下さい。
どうですか、この某関西にある歌劇団的雰囲気。
迪化街にはいるとすぐ目につくでっかい市場みたいな建物に人形劇の劇場や展示などをやっているフロアがあり、そこで手に入れました。ていうか友達が「宝塚みたいな看板あるね」と言ってくれて気づいた。
宝塚は台湾公演をやるくらいなので台湾には一定のファンがおり、かつ男性・女性を未婚女性のみが演じるという特色を受け入れる土壌があるのだろうなと思っていたけれど、ばっちり土壌がありました。超見に行きてえ……。
三日間ことあるごとに豆花食べたなあ。
名残惜しいかな台湾~お茶を飲み飲み空港へ戻り、日本への帰路につきました。
■今回の旅でよかったな~と思ったこと
後記にかえて、この旅を通してよかったな~と思ったことを記します。
■旅の特別感をたのしむこと
異国に旅立つどさくさにまぎれて、あるいは数日仕事から離れることでできるようになることってあるよね。そんな大げさなことではなくてもたとえば私にとっては普段選ばないようなフェイスパックを持って行ってみるとか、普段聞かない音楽を流してみるとかがそれにあたるのですが、たぶん友達にとってそれはネイルカラーだったんだと思う。
友達は顔を合わせるたびに私の爪の色をほめてくれるひとで、いつぞやは爪に塗っていた青色を覚えていてくれた彼女が、その色を思い出すようなピアスを贈ってくれたこともありました。そういう彼女が、ぬってみようかなと私に両手を差し出してくれたことがとてもうれしかったです。
「(せっかくだし)塗る?」「いいの?やってみようかな」くらいの気軽さで私に任せてくれてその節はどうもありがとう。
旅の道中、爪がなんかへんなかんじといいながら、ときおり指をひらひらとさせて眺めてくれていた。
はみだそうがなんだろうが自分の爪を好きに塗るのよりははるかに緊張するけど、単純に自分が好ましいと思っていることを誰かと共有できることはすてきなことです。それが非日常のなかでなら、なおのこと特別さを味わえます。
■わくわくを共有すること
そんな彼女が今回の旅行にあたって作ってくれた素敵な旅ノートをご覧ください。
かわいい!方眼紙!薄い罫線!手のひらサイズ!
百点満点中五億点満点ノートです(がこのノートを挟んでいた手帳を最近水没させたため一部見苦しい文字があります。ごめん)
ボール紙の表紙はまっさらで何も書いていないので、各々が好きにテープを張って楽しむことができるナイス仕様。私は旅っぽいマステを貼りました。センスは不問です。
このノートは主に旅の中で思ったことや見たものを、めいめい好きなように書いています。これとは別に行程さん(旅のしおりをブラウザ上で簡単に作って共有できるサイト)で作った行程表を作っていたので、日程確認は行程表、思い出の記録は方眼ノートと、いい感じに使い分けができるようにしてくれました。紙ものが好きで、手で文字をかくことが好きな友達の素敵な発想のおかげで結構一日が終わるごとに気軽に記録を残すことができてよかったです。(気が付くと宿でお互いもくもくとノートを書いたり手紙を書いていたりした)
帰国後わりとすぐに日本の生活に戻ったんだけど、ふいに豆花が恋しくなって、新宿の豆花屋さんに食べに行った。台湾のひんやりとした夕べを思った。また行ってみたい国です。
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