
ここ最近のよかったこと 私とネイル編
サボりすぎてタイトルが変わってしまいましたが、この酷暑ですので勘弁してください。避暑地で育ったOLは東京の夏の熱さにはほとほと参っているのです。今日になってやっと涼しくなりましたね。
サボりすぎていたので、ここ最近のよかったこととしてひとつ、ネイルの話をつらつらとしようと思います。
最近お友達とこれを見に行ってきたので。
uka red study one
https://youtu.be/tW5StYqvUoM
https://www.uka.co.jp/products/polish/redstudyone/#
1本は持っていたいマニキュアの色、『赤』。
(中略)
特別な色。身に纏えば、気分が上がったり、
強くなれたり、 元気になったり。
口紅や下着。ネイルも同じ。 不思議なパワーを持つ色。
色の白いは七難隠すと言うけれど、
爪の赤いも七難隠す。
見られたくない手肌のあんなことやこんなこと、
ちょっと寂しいコーディネートも、
赤い指先にパッと視線を集めてしまいましょう。
「好き」な色であること。もう一つ大切なのは
「手肌が美しく見える色」を選ぶこと。
時には欲望に任せて選ぶもよし。
なりたい自分をイメージして選ぶもよし。
爪がキレイなだけで、気持ちってすごく上がる。
だから、不思議な力を持つ赤は
がんばる現代女性には必需品。
あなたにとって、最高の1本が見つかりますように。
uka代表/トップネイリスト 渡邉季穂
O・お前になめた態度をとられる筋はないL・レディ、略してOLは、パキッとした赤色を爪に塗るのが好きです。ukaが提唱しているように、赤いネイルは特別な色で、日常に強さを与えてくれるうえ手指が綺麗に見える色だと思うから。
十の爪の上に、自分の気分に沿う最高の色を塗りつけてつやつやとしているのを見るのは気分が良い。オフィスで、駅で、エスカレーターで洗面台で劇場で、ふいに照明を浴びるネイルは素人芸にしても驚くほど光っていて素敵に見える。私にとって、とりわけ肌がはつらつとして見える色は赤色だと思う。
自分のために好きなように作ったものを、好きなように所有していられる。こんなに気軽に、自分の事を素敵だと思えるような宝石を持てることはそうそうない。
十本ある指の中の二本、中指の爪は一等綺麗にするつもりで塗っているということを、会社のパイセンに言ったことがある。前の会社に勤めていた頃で、一番会社にキレちらかしていたときだったと思う。あの頃私の中指はごついネイルシールや、大きい石を載せていた。
「すっごい気に食わないことがあったとして、そいつに中指を立てたときに自分の爪がきれいだったらなんかいいなと思うので」と続けると先輩は笑ってくれた。だから嫌なことがあったら真先に私に言ってくださいあたしがそいつに中指たててやるんで、とは言ったものの、パイセンが私にそんな品のよろしくないことを頼むことはついぞなかった。
ネイルをしていることを根拠に、謎の自信が湧いてくるような気がして、営業をしていた頃は嫌な仕事相手やちょっと難しそうな相手のときには殊更綺麗に爪を塗っていた。感覚としては武装に近い。
仕事の場において、残念ながら勝手に舐めた態度を取ってくる人がいる。そういう人を無視できないような場では、いつだってその不埒な手の甲に爪を突き立て、テーブルの上に標本よろしく刺し貫けることを覚えておきたかったのだ。おまえに舐めた態度を取られる筋合いはないと。そういうときネイルは警鐘であり防具であり武器であり装飾でありお守りだった。
語り口がどうも威嚇するヤンキーになってしまったけれど、ネイルの素敵なところはやはり自分の視界に映る範囲にきらきら、つやつやとしたものを持ち歩けるところだと思う。
その素敵なものが威嚇になるときもあれば、自分の精神安定剤になることもあり、そのどちらにもならないときもおおいにあって、究極的には爪に色があってもなくても形が四角かろうが丸かろうがいいのである。いつでもこの小さなキャンバスに、好きなように宝石を載せられると言う事実さえあれば。
そういえば友達から、あなたが青い宇宙みたいな色のネイルをしていたのを見たからと、同じ色味のピアスをくれたことがあった。
いつものネイルのイメージから、OLさんはパキッとした色が似合うねと言ってくれた友達もいた。
苦手意識のあった会社の偉いひとにふと「シックな爪の色だね」と褒められたこともあった。
自分のためにやっていたことが意外に人の目に映っているものだな、と、私はネイルをするたびに思う。きっとその時々によって違うのだろうけど、自分の内側が発露した結果なんだろうと思う、この爪の色たちは。
そういうことを考えながら見たukaのネイルは、ひとはけ、ふたはけと塗るごとに印象が変わる薄付きのネイルカラーだった。その時々の感情や、時や、場所によって濃さを変えるだけでもずいぶん気分が変わるんじゃないかしらと思う。手持ちの灰色のネイルが終わったら、ukaの黒色系のベースネイルを買うつもりです。
このnoteも、はげかけてしまったネイルを落として、新しい色を塗りながら書いた。100均ネイルの鳶色は喫茶店のスタッキンググラスみたいな透明感で、実家で暮らす祖母の瞳の色に似ている。
行ったところ:
新宿伊勢丹のuka
お友達に聞いたところ、red study oneは取扱店舗が限られてるみたいです
https://www.uka.co.jp/products/shop/