『群青』
青はいつまでも届かない色。でも、それでいいんだと思う。
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UT×YOASOBIフリー生配信ライブ『SING YOUR WORLD』
ちょうどご飯を作るタイミングとかぶってしまって、ほとんど音声だけで参加になっちゃったんだけど!拝見しました!たまに見る映像が綺麗すぎてエグかったです。あれユニクロのオフィスなのまじ?そして生であの映像撮ってたってマジ?カメラ技術すげえ。
で、タイトルからも察せられていると思いますけど、このライブでわたしがいちばんうわあああああってなったのは『群青』でした。
※なのでこれは主に『群青』に対する感想文です。
『三原色』から始まって『群青』に到達するというセトリ的美しさも素敵だったんだけど、それは『三原色』で始まった段階でなんとなく予想してたのである意味予定調和で。なので、主にそうじゃない部分にうわわわわわわわってなってたんですけど、じゃあそれが何かというと、大阪桐蔭高等学校吹奏楽部の皆さんの演奏、でした。
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わたしが初めて『群青』を耳にしたのは、アルフォートのCMでした。まだその頃は『ブルーピリオド』も読んでなくて、YOASOBIさんの楽曲だってひとつも聴いたことがなくて(『夜に駆ける』というタイトルだけは知っていた)、楽曲よりかは「青を味方に。」というお菓子のキャッチコピーの方が印象に残っていて、そしてそのコピーが好きなCMだった。
どうして「青を味方に。」が好きかといえば、わたしは青という色そのものも好きだし、その青色に関して、CYNHN経由で出会った谷川俊太郎さんの詩に綴られた感情をずっと持っているからで(この詩に初めて出会った日、「なんでわたしの思ってたことわかるの!?!?」とひっくり返った覚えがある)、その永遠に届かない美しいもの、という部分にどうしようもなく惹かれ、それを味方にできたらいいよな、と常々思っているからだ。
ただ、ある時、あのCMは『ブルーピリオド』とのコラボレーション作品で、かかっている曲『群青』は『ブルーピリオド』の曲らしいと知って、その時からCMの見え方がちょっと変化した。フォーカスされる部分がキャッチコピーから『ブルーピリオド』や『群青』になったのだ。そして『ブルーピリオド』に興味が出て作品を読み、『群青』とちゃんと向き合って聴いて、あの詩に出会った時のような、【青色とはこういうものだ】っていう自分の中の不文律がより鮮明になって共鳴した、という体験があった。
今回のライブで聴いた『群青』も、あの体験に近い、いや、あれ以上の共鳴をどこかでしてしまった。だからこその「うわわわわわわわわ」。
YOASOBIのお二人やバンドメンバーの皆さまはもちろん、吹奏楽部の皆さんも、コーラスの皆さんも、あの場で音を奏でていた人たちは音楽ってものに、どこまでも真剣に、純粋に、そして無垢に対峙してきたからこそあのような場所に辿り着けたのだと思っているのだけど、そうやって【届かない青】を目指して走り続けてきた人たちが、【青を目指すひとの話】の音楽を演奏することで、それぞれの青が重なって深くなって、だけどやっぱり通り抜けてしまう【掴めない青】を描いている。そんな気がしたから。
なんていうかね、全部のパズルが綺麗に組み上げられた芸術だと、ひとつも損なうことは許されないものだと、だけど組み上がった瞬間それはとてつもなく楽しいものだと、音から強く感じたんだよ。言葉一つじゃ表せない、感情の圧のようなものを。そしてそれは画面を通した「こちら側」をも巻き込み、より大きな「楽しい」へと発展していく、みたいな。そして、ライブの最後の曲で世界を広げて「楽しい」に巻き込まれた「こちら側」としては、さあto be continuedで明日へ、という感覚もあったりして、それは青を追いかける勇気にもなり得たりするかもしれないなって思ってもいる。
……語彙力がなくてつらい!あの凄さを1%も言葉にできてない!つらい!!語彙力降ってきて!!!!
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感想文を書き残すにあたって、それ以外の曲についてもなんか書けるなら書こう〜とか思いながら書き始めたんですけど、『群青』で見事に吹っ飛ばされたらしくてそのこと書き終わったらびっくりするほど手が進まなくなっちゃったので、もうこれで許してください。けど全部を通してもすごいライブだったなと思ったし、ライブ的満足度はめちゃくちゃ高いし(1時間のライブだったはずなのに視聴後の満足度が2時間半くらいのライブを見た後みたいな気持ち)、なんというかすごかったです。ありがとうございます!!!!です。はい。
ちゃんと映像が見たかったなぁ…………←