CYNHNの、崎乃奏音さんへ。
初めてあなたの歌声に出会った時、とんでもない努力の人だと、思った。
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まずは、卒業おめでとうございます。と、お祝いをしたいと思います。
どんな事情であれ、次へ進むための決断なら。それならば、旅立ちを祝福するべきだと思うから。だから、おめでとうございます。
まずはしっかり身体を調えて、旅立ちのための準備期間に入ることになるんだろうけれども、いつか来る旅立ちのその時に、この祝福が貴女の背中を押す何かになってくれるように、祈りを込めて、全力で。
今までありがとう!!卒業おめでとう!!
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さて。
はじめてCYNHNの楽曲を聴いたとき、わたしはとんでもない人がいるぞ、と、メンバーの二人に対して思いました。
ひとりは綾瀬志希さん。一聴しただけでその歌声が強く耳に、脳に、記憶にこびりつく、個性とか華とか、そんな言葉で表すのも烏滸がましいくらいの声だった。
※初めて聴いた曲が『タキサイキア』だったので、メインボーカルだった、というのも大きいのだと思う
そして、もうひとりが、崎乃奏音さんでした。
いつかのCHEERでも奏音さん自身が分析されていらっしゃったように、奏音さんの歌は、正統派、という言葉がしっくりくる、そういう歌で。
CYNHNの歌は、歌声の個性がみんなとてもすごくバラバラ。それをまとめる位置にあるのが、奏音さんの声だと思ったの。指揮者みたいな、コンマスみたいな、そういう場所にあると思った。
でもその歌って、めちゃくちゃ研鑽を積んで初めて手に入れられるものですよね。一朝一夕じゃ手に入れられない。
わたしはこの頃、CYNHNさんがどんなキャリアで『タキサイキア』に至ったかも知らなかったし、いうてアイドルって、歌だけで戦っているひとたちと比べるとどうなんだろう、とか思う部分もあった。
それをものすごい勢いで吹き飛ばしてくれたのがCYNHNで、この二人で。デビュー作から数えて3作目のタキサイキア。まだ3作しか出していないのに、この歌が歌えるアイドルグループがいるのかと。
その後、奏音ちゃんがCYNHNになる前から合唱で全国大会に行くほどの実力を持っていたこと、青森で大学生(特待生)をしながら東京で芸能活動をしていたこと、夜行バスで青森東京間を週に何度も往復していたこと、そしてその大学が弘前大学(国立)だったことを知って、ますます意味が分からなくなった。歌も凄かったのに、その他の努力も凄まじかった。
彼女の才能は、天賦の才として授かったものも一部はあっただろうけど、ほぼすべては、彼女が努力して、自分で選び、そして勝ち取ってきたものだった。
凄いね、なんて言えなくなった。結果がついてきて当然なだけだった。
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そういう奏音さんだから、きっとまた歩き出す日は、希望に満ちていると、わたしはただ信じています。
健やかに生きるだけのことすらも難しい世の中だけど、難しいからこそ、その暗闇を抜けた先にある希望は、きっと何より輝いている。
いつか、笑顔で今を振り返れますように。そして、暗闇の向こう側に笑顔が、歌が、音楽が、溢れていますように。
そう信じて、ただ今は、祈りを。
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CYNHNの崎乃奏音さんへ。
CYNHNになって、こんなわたしと出会ってくれて、たくさんの大事なものをCYNHNとして届けてくれて、ありがとう。
またいつか、貴女の歌声と交われますように。
待っています。
4年間、お疲れさまでした。
スキを押すと何かが出ます。サポートを押しても何かが出ます。あとわたしが大変喜びます。