習い事。

思えばだいたいの始まりは習い事でした。

わたしがやってた習い事はエレクトーンと、あと習字です。

エレクトーンは自分でやりたいと言った覚えもないまま気がついたらやっていて、習字は姉が習いたいと見学に行ったのについていって始めました。典型的な下の子の習い事の始め方。

どっちも途中で不真面目になってフェードアウトしたけど、今思うと「もう少しちゃんとやっておきたかったな」っていうのが正直なところです。もう少しエレクトーン弾けるようになれてたらな、もう少しちゃんと毛筆うまく書けるようになれてたらな。そう思うことは割とある。今さらだけど。

まあだから、せめて独学で練習したいんだけどエレクトーンは買う金も置き場もなくて困るよね。習字はお道具持ってるからやれるんだけど、ちょっといろんなことに気力が削がれすぎていて全然お道具開けなかった。新年度なったら触る機会増やしたいですね。

さて。

こんなふたつの習い事を不真面目ながらも通ってきたわたしですが、自分の趣味嗜好のスタートをよーく考えて突き詰めると、ここに至るんだよなぁ……、と最近とてもよく思うので、今日はそんな話です。

まずエレクトーン。

わたしは、機材の違いで音が変わるのが多少だけどわかる程度の耳をしております。だから25万円のイヤホンほしいとか言い出す羽目になってるんですけどね。

これの発祥は、多分エレクトーンなんですよ。

わたしはエレクトーンをヤマハで習っていたので、グレード試験なるものに3度ほど挑戦した(というかさせられた?)んですね。最終的に8級とって辞めたので全然大したことないあれですけど。

グレード試験を迎えるにあたっては、グレード試験対策レッスンが開かれました。グレード試験は、会場で与えられる試験問題に加えて、課題曲として自分が選んだ曲を弾きます。なので、何を弾くか自分で選んで練習して持っていかなくちゃなりません。
グレード試験を受けてた頃はまだグループレッスンでした。でも課題曲はみんな違うのだから、先生は個別指導するしかありません。だから、先生が1人ずつ回って指導する間の空き時間は、ヘッドホンをつけて教室のエレクトーンで練習することになります。

この時のヘッドホンが2種類あって、イヤーパッドが贅沢なのと、そうでもないの、だったんですね。

何が違うんやろうなぁとぼんやりしていたけど、ある日。

先生「その贅沢なやつの方が値段高いんだよ」

ぼく「ま??」

はい興味の入り口〜!!

しかも当時家にあった練習用ヘッドホンはイヤーパッドがそんなに贅沢じゃないヘッドホンだったので、聴かないわけにはいきません。

それを使って練習することに。

ぼく「……?? 音が遠い……??」

イヤーパッドが贅沢な分厚みがあったから、耳とスピーカー部分と距離ができるわけです。しかも子どもの頭に大人でも使えるヘッドホンしてたから、そんなに合ってもいないっていう。←

だけど、遠いから音量大きくしないと聴こえないや、と音量大きくしたら、これはすごいと気がつきました。

まず外の音が聴こえない。(遮音性↑)

音が割れない。(家のヘッドホンはたまにがさついていた)

つけてても頭が痛くならない。(クッションが贅沢)

てことですっかりお気に入りになって、教室での練習は絶対高い方を使うようになりました。

そんなことをしていたので、たぶんここで耳が多少鍛えられたんだと思います。

あとは発表会でエレクトーンに積んでるスピーカーの出力フルを経験してたのもある気はする。音割れとかそういうのを知るきっかけになったのはそこなんで。

エレクトーン触ったことない方向けに補足しとくと、鍵盤下の黒い箱のようなパーツ部分がスピーカーユニットです。結構な出力があるはず。

画像1


発表会は市民ホール貸し切ってだったから、会場の音響やらアンプとかも噛ませてたと思うけど、それでもフルで鳴らせるのはこの時くらいしかなくて。(教室で音を出す時でも半分あれば十分なので)

もうひとつやっていた習い事。習字。

これがなにに効いてくるかっていうと、フォント感です。

先に申し上げておきますが、絶対フォント感は持っていません。相対フォント感もあると胸を張って言えるかというと微妙です。(全然書体のこと知らないので)

ただ、自分が何か書き物を作る時や読む時に、そのフォントが気に入るかどうかでやる気が天と地ほど変わる、という特性を持っています。

わたしが行っていた習字教室は、白帝書道会という会に入っていました。だから毎月その書道会から出されるお題に沿って練習し、1ヶ月に1枚書道会に作品を出します。そして、それが上手ならちょっとした賞をもらえて級や段が上がり、書道会の会誌に載る。

(これと別に昇段試験ってのがあって、試験参加料を払って作品出せばある程度までの段位なら自動昇格します。わたしは最後不真面目だったのでこれでしか上がりませんでした笑)

フォント感が鍛えられたのは、多分この書道会の会誌です。

わたしは普段、習っている先生の字をお手本にして文字を練習する。でも書道会には、違う先生に師事している人も当然いる。なので、会誌に載っている書もその辺りで結構違ってくる。だからだんだん、会誌を読みながら「自分の先生ならこの部分こうするよな」とかがわかるようになってきて、「ここは自分の先生の字の方が好きだな」とか思うようになる。なった。

これを拗らせたのが、多分今のわたしなのです。

ということで、音楽オタクにさせたくないならとりあえず楽器の習い事はさせない方が良いと思うし、フォント感が若干培われ好き嫌いができた結果、デザインがどうとか言って100ページ超のスライドを作り研究室の人間に配布し、さらにそのスライドを記念にと製本し友人に有償頒布する鳥にさせたくないなら習字はさせない方が良いと思うよ、という話でした(?)

デザインがどうとか言って作ったスライドの中身↓

画像2

画像3

自分が作ってて飽きないように鉄腕DASHのスクショを随所で使わせてもらいました、コンテンツの力すごいですね。

有償頒布も印刷代回収すら出来てないくらいで利益は一銭も出てないし、顔のわかる範囲でしか渡してないから、引用が認められるもしくは私的利用と信じているんですけどアウトなんですかね……(本にする時は©︎ntvの注意書きも入れた)。



スキを押すと何かが出ます。サポートを押しても何かが出ます。あとわたしが大変喜びます。