ただそこに在る、ただそれだけ。

それだけなのに、なぜこんなにも。 

BUMP OF CHICKEN


このバンドがいかにすごくていかに素晴らしいかなんて、もうたくさんの人が語り尽くしてきたでしょう。だからわたしから言うことなんてないです。はい。

彼らの楽曲は、好きという言葉で足りないくらい大事なところにいて、いつどんな時でも寄り添ってくれて、わたしを孤独から救ってくれる、そんな存在です。

本日は24歳の誕生日です! おめでとうございます!!

わたしがちゃんとこのバンドと出会ったのは、2014年のことでした。そう、あれです。

Mステ初出演。

ただ当時は一人暮らし始めたばっかでテレビを持っていない生活で、テレビがないからリアタイできるわけもなく、そもそも出るんだー、ふーん、くらいにしか思ってなかったこともあって、積極的に見る気は皆無でした。
だけど友人たちが「これはすごいことなんだよ!!」みたいな感じでずっと話題に出していたり、Mステ放送後も「すごかった!!!!」って口を揃えて言っていたから「そこまで言うのならどうにか見ておけば良かったかもなぁ」と興味を持ち始め。

その後盆休みに合わせて実家に帰省したところ、家族がそのMステ録画してあるよ〜とか言うので「えーやったー見るー」と軽い気持ちで再生ボタンをポチッとな。

その再生ボタンがわたしの運命を変えました。

その日に演奏していた曲のこともバンドのことも何にも知らなかったのに、テレビの前から動けなくなった。全身に痺れが走って、「なんだこれ!! なんだこれ!!!!」って。巻き戻して3周してもなお「なんだこれ!!」が止まらず、でも自分の家に帰るまでは何もできなかったので、公式YouTubeで聴けるだけ聴きました。

自分の家に帰ってからはベストを買いその他アルバムをレンタルCD屋さんで借りたり、RAY初回限定盤をローカルなCD屋さんで見つけたので買ったりして(田舎暮らしで良かったと思った瞬間でした)、ひたすら聴きまくるという日々。
この頃はバイトがつらくてしんどくて、でもBUMPの楽曲を聴いていると不思議とがんばれる気がして、バイトに行く前は絶対に聴いていました。あの時がんばれると思えた根拠は今でもわからないけど、それでもがんばれたのは確かにBUMPさんのおかげでした。

その後もテストとかなんとかいろんなときにがんばる原動力をくれて、そのおかげでどうにかここまでやってこれました。

ライブに初めて行ったのはBFLY最終日。「20」は全落ちした☆←
初めて自発的にワンマンライブに行きたいと思って行ったライブでもあって、この日の記憶はほんとうに特別だと今でも思う。発券してアリーナ席と知った時はびっくりしすぎて5度見した。

そして迎えた初ライブはめっっちゃしあわせで、そしてただただすごいなぁって思った。7万人というキャパで、あんなにでかい会場で、新規であるわたしみたいなのも、ずっと好きなファンのことも誰ひとり置いて行かないのほんとうにすごい。

そこでもうすっかりライブたのしい! ってなったわたしは、PATHFINDER幕張初日でぼっちスタンディングライブデビューも飾ります。まさか自分がひとりで幕張までライブ遠征するようになる日が来るとは思っていなくて、神奈川在住の姉にも「ようひとりでこんなところまで来ますね?」とびっくりされました(ライブ後泊めてもらった)。PATHFINDERはコンセプトとして何もひっさげないツアーだったし初日だったからほんとに何をやりそうかとかなんも分からなくて、いざ行ってみたら自分が苦しいとき勝手に支えにしていた曲とかいっぱいやってくれてもう胸がいっぱいになって泣いていました。あと『pinkie』にめちゃくちゃ泣いた。もう、もうほんとうに……。うん……。

これの次は間が空いて、aurora ark埼玉2日目。この時は本当にチケット運がどうかしてるくらいよくて、銀テープを浴びた。マジでびっくりした。そして帰りの山手線でaurora arc聴きながら泣いた。この時も色々しんどい時期だったから。

そしてaurora arkはもう一度行きたい!! って思ってしまったので、強欲にチケット応募しては外れ続けるという今夏を過ごしたんですけど、最終追加席抽選になぜだか当たって動揺しながら行って幸せになって帰ってきました。当落から公演までの時間的空白がなさすぎて(24時間なかったですからね)、Twitterで混乱のあまり暴れ回っていたわたしを見ていた皆さんが「????」ってなってたのも思い出深い。

BUMPさんの曲は、ただそこに在るだけ、だと思っています。無理にこっちの心に踏み入ったり、めちゃくちゃ前向きなことを言いまくって発破をかけるようなタイプの詞や音ってわけでもない。ただそこに在るだけ。気付いたらそこにいる。そういう感じ。

そういう感じの距離感だけど、すごく心の大事なところに寄り添ってくれる。


『firefly』にめちゃくちゃ好きな一節がありまして。

一人だけの痛みに耐えて 壊れてもちゃんと立って
諦めた事 黄金の覚悟
今もどこかを飛ぶ あの憧れと
同じ色に 傷は輝く

これ。ほんとこれ。(語彙力ですか? ありません)

夢を叶えた人の裏には、その何倍も夢に破れた人たちがいる。そういう人たちのどこにも行けなかった心を、願いの残滓を、全部綺麗なかたちに変えて昇華してくれる。
夢を追っていた自分への贖罪や、叶える前に諦めた事実に対する後ろめたさとか、そういうものを全く持たずに何か別のことに向かえる人ってそう多くないと思っていて、大きさや形はどうあれ、誰だって絶対なにかひとつはそういうものを持っていると思うんです。
そういうものを、憧れていたものを、憧れた綺麗な形で見せてくれながら、掲げていた理想を崩さずに具現化してくれながら、諦めてしまったそのことも素敵なものだと言ってくれる。憧れと傷がおんなじ色なんだよ。真逆だとずっと思ってたそれを、傷を誇っていいものだと肯定してくれる。なんでこんなに優しいのこの人たち。ねえ(泣きかけ)。

ここまでなんか色々書き散らしてきたけど、突き詰めると好きでいられてうれしいです以外ないので、なんかもうこれが限界ですね。いつにも増して散文な自覚はあるけどもう言葉にならないんだ、助けて。←
だから散文のままだけど投げてしまいます。いつか言葉になったらもう一度何か書こう。
最近まで別の締切に追われてたからね!仕方ないね!(開き直り)

追伸
お祝いファンアートに赤いリボンが欠かさず描かれているとか、ファンの皆様も素敵な方が多くて、ほんとうにこのバンドと出会えてうれしいなって思います。素敵な人の周りには素敵な人が集まるんや……。やさしい世界……。

スキを押すと何かが出ます。サポートを押しても何かが出ます。あとわたしが大変喜びます。