2020年5月26日(火)
数年に一度しかならない、自分には似合わない気持ちが到来し、身体を動かしたいと自転車にまたがって、いつか職場で聞いた群馬の森を目指すことにした。数日おきに外へ出て歩いたらふらふらと体幹が定まらない様子だし、近くばかり見ているから目の焦点も合わない。昨日は立ちくらみもしたし、と危機感も感じている。多分10kmもなくて30分今日くらいで着いてしまった。普通の公園でした。博物館と美術館が併設されているので、せっかくだしなんて近づいたら、まだ閉館中だった。芝生を見ながら、1時間くらいぼうっとしていたけど、午後から雨の予報だったので帰ることにした。幹線道路をひた走る道のりだったのだが、私の育ってきた環境にもよるのだろうが、その変化の少ない風景に物語を想像できなくて残念だ。行き帰りでちょうどエビ中の昨年末のライブアルバムを聴き終えた。
10周年イヤーを締めくくるライブだったのですね。エビ中を初めて見た時の、お台場MEGAWEBの今となっては小さなステージを2階から眺めていて、ピンク色のお揃いのローファーが綺麗に揃って動くなあ、なんて思ったことを割と鮮明に覚えている。自分の中で波はあったりしたのだけれど、でもエビ中のことはずっと好きで、本当に気持ち悪い限りなのだけど、最近は親戚の子供たちを見ているような視点になってしまう。どんな風になっても構わないけれども全員もれなく、転校していったメンバーももれなく幸せになってほしいと思っている。
本編ラストのこの「ジャンプ」も素晴らしかったのですが、アンコールの3曲「COLOR」「永遠に中学生」「なないろ」に感動してしまった。アイドルライブの大団円ソングとして初期エビ中がよく披露していた「また明日」がピースフルで優しくて大好きなのだけれど、彼女たちが積み重ねた上で披露するこの日の「COLOR」むちゃくちゃ染みた。実は5月のツアーのチケットを取っていたのだけれど、コロナの影響で延期になってしまっている。ライブ、今の状況からは、どういう形態なら再開できるのか全く想像がつかないのだけど、エビ中はまた必ず見に行きたい。
帰宅したら、『天気の子』のブルーレイが届いていて早速再生した。今日を含めて3度目の鑑賞なのだが、見るたびに印象が変わる。1度目は全く飲み込めず、帆高の行動が幼稚に見えてイライラしてしまった。2度目に帆高の気持ちに寄り添って見たら、信じられないくらい感動した。3度目はやはりシーンの連なりが散漫なように感じてしまい、2度目のような感動には至らなかった。
ただ、この2つのシーンにはいつも心揺さぶられてしまう。この作品の中の帆高と陽菜の気持ち、忘れてしまったり、理解できなくなってしまうことになっても、拒絶することだけはしない人間でいたい。『天気の子』がコロナ禍より以前に作られた作品だということは、年が経っていくごとに驚愕の事実となることだろうと想像する。完全に以前と以後を描いた映画であり、そこに2019年の東京が記録されていること運命めいたものを感じずにはいられない。