2月第3週・研究日誌(と簡単な研究説明①)
今週は『農業への企業参入 新たなる挑戦』という本の第1章「企業参入と地域の農業」(石田一喜)を読んだ。
以前、大仲克俊先生の著されたレビュー論文を読んでいて登場した先行研究である。
そのレビュー論文のなかでこの石田(2015)は「現行農地リース制度に移行後、一般企業の農業参入は都市部や平野部で顕著にみられるようになった」「参入企業の経営の論理で参入地域が採択されている」と明らかにしたと書いてあった。
今まで私が読んできた先行研究では、農外企業による農業参入がみられる地域は山間部が多く、参入している企業は建設業が中心であると明らかにしてきていた。
そんなものだからこの大仲先生の記述を見て話が違うぞと思った。
思ったし、読みながら多分呟いてた。
あいにくこの本は自分の所属する大学には置いておらず、仕方なく外部の図書館へと足を運んだ。
ふむふむ、大仲先生が紹介していた記述はこれだったのね。
論文に載っていた参考文献を読んでいると、なんだか偉いことをした気分になる。
要約はまだ作成途中だから来週中には仕上げたい。
いきなり研究日誌から入ってしまったものだから、読者の方々を置いてけぼりにしてしまったことは分かっている。
簡単に、自分がいまやっていることの説明をしたい。
ざっくり言うといま私は「農業を本業として取り組んでいない企業が農業分野に参入してくるときに起こることについて」の研究をしている。
なんとなくみんな知っての通り、農業の担い手の高齢化、担い手の数の減少が問題となっている。
むかしは農家さんたちを守るために「農業は農家さんのもの」というきまりがあったのだけど、それを農業分野外の企業でもかんたんに農業できるようにしよう、というきまりに変更になったのが2009年のことだ(農地法改正)。
いろいろな企業の思惑もあって農業参入する企業の数は農地法改正後、飛躍的に増加した。
でも、あんまり儲からないというのが課題らしい。
そもそも農業自体「儲かる」ことが非常にむずかしいジャンルなのだ。
私はこの課題に着目していませっせこ研究を進めているところだ。
もうちょっと詳しい研究説明は次週以降にする(たぶん)。
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